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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第13録 レベリング

前回のあらすじ

・鞭を使ってみる

・ゴブリン討伐に参加を決定


今回は一人で訓練

 

 太陽の剣と共にゴブリン討伐に参加することを決めた次の日。

 俺はロイドさんに教えて貰ったある場所に来ていた。


「ここが【トアタス平原】か」


 アレグレッテの街を北に出たところにある広い広い平原。

 それが【トアタス平原】だった。

 多少なりポツポツと木も生えているが、数は本当に少ない。

 空を飛ぶ敵なんかに見つかれば一溜まりもないだろうな。


「まぁただ、この平原にはスライムとかの動きの遅い魔物が多いみたいだけど」


 空を飛ぶ天敵も素早い肉食性の魔物も居ないためか、この平原の魔物は総じて動きが遅い、とロイドさんに教えて貰った。


「兎に角、討伐任務迄にレベルアップと(こいつ)に慣れること、それとスキルを使いこなせるようにならないとな」


 そう、ゴブリン討伐に参加をすると言ったまではいいが、今の俺はたったのレベル5。

 一匹二匹のゴブリンが相手ならいいが、後方支援が中心とはいえ大量のゴブリンを相手にする可能性があるのだ。

 なので、ちょっとでもレベルを上げておきたい。


「よし、じゃあやるか!」


 そう言うとまず俺は、自分に【攻撃(・・)阻害】をかける。

 ……こいつは昨日、一人で戦いに行くことを考えて寝るまでの間に幾つか考えて試しておいた【阻害】付与の一つだ。

 文字通りだが、一応【分析】をかけておいた。その効果は次の通り。


【攻撃阻害】

 付与者及びその支援者にのみ適用。

 付与された生物は悪意ある攻撃を受けなくなる。


 ……うーん文句なくチートだこれ……

 まぁ「付与者及びその支援者にのみ適用」ってのが気になる一文ではあるが……

 神は何を持ってしてこの【阻害】スキルを使いにくい判定したのだろうか?

 確かに一度付与すると俺しか解除できないと言うデメリットもあるけど、それはメリットにもなり得る。

 なんなら神が修正する前の【阻害】のほうがまだ使いにくさがあったんだが……


「まぁ、あのジジ神のことだからなんかミスったんだろうなぁ……」


 何せ人のスキルをダーツで決めるような神だからな……まぁ使いやすい分には問題ないので文句はない……いや、やっぱりシバかれたり電撃食らったりしたから文句はあるな。


「……考えても仕方ないな。今はレベルアップ頑張ろう」


 俺は気持ちを切り替えて平原を探索することにした。


 ※※※※※※※※※※


 平原を歩くこと数分……


「おぉ! スライムだ!」


 そこには半球状のゼリーみたいな謎生物がいた。


「なんだろう、敵だけどちょっと感動的だな」


 RPGの代名詞、スライム。

 形状は様々だ。液状だったり涙型だったりこういうちょい固形に近いやつだったり。

 攻撃も酸を飛ばすだの触手だの丸飲みだのと色々ある。

 ……あんまり油断しないようにしようね!


「おっ、こっちに気付いたか」


 跳ねたりせずにズリズリと近付いてくる。

 ……取り敢えず【攻撃阻害】の効果をみたいから攻撃を受けたいんだけど……

 するといきなり勢いよくスライムがぶつかってきた!

 ……って体当たりかよ!


「……っ!」


 怖いが目を開き、胴体にぶつかってくるスライムを注視する。

 すると……ベシッ! っと言う音と共に、何やら見えない壁のような物にぶつかって地面に落ちた。

 ……うわー、これはヤバイわ。端的に言ってもズルだよこれ。


「……えい」


 スライムを蹴っ飛ばす。


「……よっ!」


 鞭をサッと取り出し、昨日練習した通りに振るう!

 すると見事に鞭はスライムに直撃し……


 ……快音を残してスライムは飛び散った。

 相変わらず衝撃増加の威力が凄い。


「……まぁこれで攻撃は受けつけない事がわかったし、どんどん行くか」


 ギルドが買い取ってくれるというスライムのコアにある魔石を回収すると、次の敵を求めて平原を進んでいく。


 ※※※※※※※※※※


「……ふぅ……結構頑張ったな……」


 あれからスライムを12体、角の付いたウサギ(【分析】曰くまんまホーンラビットらしい)を7体程倒した俺は、平原の数少ない木に寄りかかって休憩していた。


「……しかし【攻撃阻害】が便利過ぎるな。一回後ろからホーンラビットの頭突きが飛んできたときはビックリした」


 悪意ある攻撃はすべて弾くため、奇襲などにも効果的みたいだ。


「まぁ悪意ある、ってことは広範囲の攻撃による余波とかそもそもこちらを標的としていない攻撃だったり、悪意を持たない(・・・・・・・)攻撃は防げないんだろうな」


 悪意を持たない攻撃……攻撃したくなくても攻撃せざるを得ないとか、マシーンみたいな暗殺者とか。

 あとは訓練とかだと悪意はないから当たるかな。

 兎に角、万能でないということは頭の片隅に置いておいたほうがいいだろう。

 ……これが害意であればもう少し使い勝手が良かったかもしれない。


「……あとは敵に【攻撃阻害】をかけたときの確認をするかな」


【分析】によれば味方に付与した場合の効果しか書かれてない。

 恐らく敵にかけて【分析】すればその効果がわかるだろう。


「……お?」

 

 タイミング良くスライムが現れた。

 ……ちょっとやってみよう。


「……【攻撃阻害】!」


 発動した瞬間、少しスライムが光ったように思える。


「すかさず【分析】!」


【攻撃阻害(敵)】

 付与者の敵対対象に対して付与。

 付与された対象は攻撃行動が取れなくなる。


「……」


 これは……試しにスライムに近づく。

 ……プルプルとスライムは震えるだけだ。


「……やっぱり攻撃そのものが出来ないんだな」


 まぁよくよく考えれば攻撃を妨げる、と言うのが攻撃阻害の意味になる。

 使用者の俺から見てこういう効果になるのはある意味頷ける……のか?


「まぁ……間違いなく言えるのは、やっぱりよく考えて使わないといけない辺り、使い勝手は悪いんだろうな」


 頭からっぽで使えるチートスキルと違って、効果とタイミングは良く考えたほうが良さそうだ。

 ……効果そのものは強力だけど。


「さて……このくらいにして戻ろうか」


 気が付いたらもう夕方だ。

 マールさん達に心配かけないように、今日はもう戻るとしようか。

 こうして、俺は初めてのモンスター討伐を終え、街へと戻ったのだった。

続きがきになるぞい!、貴方もなんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆で評価していただけますと、作者が泣いて喜びます。

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