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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第11録 お昼ご飯

前回のあらすじ

・スクロール

・まさかの鞭


今回は昼食食べるだけ。

 

「あっマキジさん、このお店にしましょう。前に来たことがあるんですけど、安くて美味しいんですよ!」


 ガデツさんのアイゼン工房で武器を貰ったあと、大通りに戻った俺とマールさんは昼食を取ることに。

 なお、この世界にも時計はあるが高級品らしくそうおいそれと買えるものでは無いらしい。


 ……俺は「現在時刻」を【分析(アナライズ)】することで今の時間把握している。

 マールさんの買い物を待ってる間に試してみたんだが……ホントにこの【分析(アナライズ)】便利だなぁ。

「認識範囲内にある対象」が分析出来るらしいけど……現在時刻がいけるってことはなんか大概のものが分析出来る気がする。

 ……よくわからん場所から情報得てるみたいだからそれだけが心配だけど。


「マールさんのオススメならそれにしよう。実はもうお腹ぺこぺこなんだ……」

「ふふっ、それじゃあ入りましょうか」


 西部劇に出てきそうな、中の見える押戸から店内に入る。

 この扉、なんていうんだろうな?


「へぇ……結構人が居るね」

「割と人気のあるお店ですから……あ、あそこ空いてますよ」


 店内は扉に似合ったウエスタンな内装だった。

 時間が昼食時だからか、それとも繁盛店だからかは判断しかねるが、食事をしている客の数は多いように思える。

 そんな中からマールさんが目敏く二人席を見つけ出していた。


「ふぅ、上手く席が空いてて良かったですね」

「そうだね。テーブル席は殆ど埋まってるし、カウンターも疎らに埋まってるからね」

「いらっしゃいませー! こちらメニューになります!」


 席に着くと、直ぐにウェイトレスさんがメニューを持ってきてくれた。

 ……犬耳と、尻尾がついてるウェイトレスさんが。


「ありがとうございます……マキジさん?」

「えっ!? あっ、どうも!」


 中々メニューを受け取らない俺にマールさんが声をかけてくれる。

 ……かけてくれなければもっとマジマジ見ていたかもしれない……

 だって凄いフサフサしてるし……


「それではお決まりになられましたらお声がけくださいね!」


 そう言うと去っていく犬耳ウェイトレスさん……あぁフサフサが……


「……マキジさんって、獣人の方が好きなんですか?」


 マールさんがジト目で聞いてくる。


「いや、そういう訳じゃない。ただ初めて見たものだから……」

「あっ、すみません……そう言えばマキジさん記憶が……」


 記憶喪失設定だからね……ただ獣人を見るのはホントに初めてだ。

 現代日本にある漫画やらで見た通りだが、やっぱり実物はいい……


「気にしないでいいよ。あんまり見ると失礼なのは間違いないし、声をかけてくれて助かったよ」

「いえっ! こちらこそマキジさんが記憶喪失なのを気にしてないようでしたので、失念してました……」


 ……まぁ実際は記憶喪失じゃないし、なんなら別世界の記憶があるわけだ。

 ……あんまりマールさんに気落ちされると罪悪感が半端ない。

 話題を変えよう。


「……取り敢えず、マールさんのオススメ教えてよ。何が美味しいか分からないしさ。マールさんがどんな料理好きなのか気になるし」

「え?! 私の好きなものですか!? それは、ええっとその……コレです……」


 マールさんがそう言いながら指差したのは……牛肉たっぷりのシチューか。

 ……初日は屋台の串焼きとか食べたけど、あんまり香辛料使ってなかったからなぁ……ここはどうなんだろ。


「へぇ、美味しそうだ。じゃあコレにしようかな」

「あの……他にも色々ありますよ……? ここは何でも美味しいですし……」

「折角マールさんと来たわけだし、それなら好きなもの食べたほうがいいじゃないですか」

「えっと……それはそうなんですけど……でも……」

「?」


 急にモジモジするマールさん。

 俺なんか変なこと聞いたか……?


「あの……お肉が好きな女の子って変じゃないですか……?」


 なんてことを言い出すマールさん。

 ……可愛すぎかこの人。


「そうかな? 俺は少なくとも美味しいものを美味しく食べる人は好きだけど」

「そ、そうですか……」

「「……」」


 さ、さっきとは違う意味で気まずい……


「あのー、ご注文お決まりになられましたか?」

「あっ!? は、はい! この牛肉のシチューを大盛りで、パンもつけて下さいっ!」

「あ、俺も同じもので」


 ……多分急に話しかけられてテンパったんだろうなぁ……大盛りでパンもつけてるし……マールさん健啖家なのか……


「~~っ!」


 あ、照れた。

 その後、シチューが届くまでの間マールさんは恥ずかしさからかこっちの話に「はいっ」と「そうですねっ」しか返してくれなくなった……


 ※※※※※※※※※※


「お待たせしました! 牛肉のシチュー大盛り、パンセット2つです! ごゆっくりどうぞ!」


 返事する人形と化したマールさんに話しかけること数分、お待ちかねのシチューがやって来た。

 ……結構な量だな。一人用の鍋を一回り大きくした容器に並々とシチューが注がれている。

 見たところお肉に野菜がたっぷりの入っていて、良い匂いがする……香辛料入ってそうだなコレは。


「美味しそうだ。早速たべましょうマールさん」

「そ、そうですね!頂きましょう!」


 流石に料理が出てきたら反応したな……

 さて、では早速一口。


「……んっ!旨い!」


 牛肉をスプーンに乗せて食べたが、臭みもなく柔らかくなるまで煮込まれている。

 ……それにお肉にも味がついてるのか、旨味が凄い。


「……よかったです。お口にあったみたいで」


 向かい側のマールさんが漸く元に戻ったみたいだ。


「うん、ホントに美味しいよコレは。この味ならこれくらいペロッと食べられる」


 言いながらパンをシチューに浸けて食べる……旨い……


「……そうですよね。これだけ美味しいんだから食べちゃいますよね!? ……それなのにヴァージニアさんは……ブツブツ……」


 最後の方は聞き取れなかったが、食べちゃうのは同意だ。


「冷めちゃうと勿体無いですから、マールさんも食べましょう?」

「そ、そうですね。では……」


 そう言うとマールさんも食べ始める。

 とっても幸せそうな表情だ……


「はぁ、やっぱりここのシチューは最高です……」


 この後それぞれの分を食べ終わり、ちょっともの足りなさそうなマールさんに気にせず食べて欲しいというと、追加でスクランブルエッグのような卵料理とパンをもうひとつ食べたマールさん。

 ……ホントに嬉しそうに食べるんだよなぁ……

続きがきになるぞい!という貴方も、なんじゃ…つまらんのぅ、な貴方も下の☆で評価していって頂けますと、作者は泣いて喜びます。


お手間でなければ宜しくお願いします~。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 現代の女子の心情をこの世界に当てはめて書くのは違和感がある。
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