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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第10録 武器選び

前回のあらすじ

・ドワーフ登場

・【阻害】さんが本領発揮し始める


今回はマキジの武器が決まったり

 

「……兎に角この炉は壊れなくなりました」

「「……」」


 うん、無言は止めて欲しい! わかるけど!

 俺だって壊れなくなるとまでは思わなかったんだよ!


「え、えぇとマキジさん」

「何です?」

「マキジさんって【物質保護】のようなスキル持ってませんでしたよね……?」

「持ってないですよ。見たでしょ? 俺のスキル」


 太陽の剣のメンバーは初めてあったときに、俺のスキルを見ているから、その辺は知ってるはずだ。


「まぁそうなんですけど……だとしたらどうして炉が壊れなくなるような事に?」

「……【阻害】で破損を防ごうとしたんだけど、付与した【破損阻害】がそもそも破損を完全に防ぐ状態を作るみたいだ。それだけでも凄い効力だと思うけど、【阻害】で付与した効果は俺が解除するまでそのままになる……つまり俺がなにもしなければこの炉はもう破損しない、壊れなくなった」

「えぇ……ちょっとそのスキル凄すぎませんか……?」

「俺もそう思う……」


 気持ち的には破損部分がこれ以上進まなければいいなと思ってたのにまさかこうなるとは……


「……いやいや! 待たんか! 口でそんなこと説明されても納得出来るわけないじゃろが!」

「ですよね……マールさん、さっき買ってた【鑑定】のスクロール使っても?」

「私が頼んだ部分もありますし、いいですよ」


 マールさんから許可が出たので【ストレージ】から【鑑定】スクロールを取り出す。

 ガデツさんが見てる前なので、バックから取り出したように見えるように……と。


「ガデツさん、どうぞ」

「おう、すまんな。……【鑑定】!」


 しかしまぁ、こうしてスクロールを人が使うの始めて見たけど便利だなぁ。

 確か紋章術士だっけ?スクロール作ってる人達……

 スクロール自体は羊皮紙に魔術式を書いてあって、使用する人の魔力で発動っていう、どっかで聞いたことあるようなものだけど、手書きで作ってるって凄いわ。

 ……なんか刻印術でも似たような事できそうだけど、まだテストすらしてないし、これもジジ神セレクションのユニークスキルだからな……時間があるときにちゃんと確認しとこう……


 等と考えていると、ガデツさんが【鑑定】を終えたようだ。

 ……なんかプルプルしてる。


「おい……おい……うちの炉がヤバい代物になっちまっとる! 壊れないってこたぁ、もう修理考えなくていいってことか!?」

「えぇまぁ、そうですね」

「……これで定期的な炉の修繕も要らん……そんだけ余裕が出来るってことだ……使えるようになれば御の字じゃったんじゃが……」

「なんか……すみません?」


 やっぱあれかな、修繕依頼が急になくなるから怪しまれたりとかするんだろうか。


「何でお前が謝っとるんだ! こっちが謝る位じゃぜ! 何よりこれで仕事が出来る! ありがとよ!」

「ガデツさん! 良かったですね! マキジさん有難う御座います!」


 ……別に問題は無いっぽいな……


「……んで、炉を使えるようにしてもらっといて今さらじゃが、今日は何のようだ?」

「あっ、そうでした! 今日はマキジさんの武器を見に来たんです」


 うん、そういえばそうだったね……

 普通に【阻害】のインパクトで頭から抜けてた。


「おう、そうじゃったか。この炉の礼もあるしこの店にあるもんなら好きに持ってっていいぞ!」

「えっ!? いいんですか!?」


 安そうなのでも銀貨30枚以上してたけど……


「なに、下手すりゃ炉の買い替えまであり得たんじゃ、武器ひとつで礼になるなら安いもんじゃぜ!」


 ガハハ! と豪快に笑うガデツさん。

 そうそう、ドワーフはこうじゃないとな!


「ワシはこのまま作業の準備をするから、マールの嬢ちゃんと見繕ってきな。持ってくの決めたらそれを見せてくれりゃいい」

「……分かりました」

「おう! まぁ使いやすいの選ぶんじゃな!」

「はい!」


 それだけ言うとガデツさんは炉に火を入れ始めた。

 ……その横顔は真剣そのものだ。さっきとは打って変わってまさに職人のそれだった。


「……じゃあ御言葉に甘えましょうかマキジさん」

「……そうだね。じゃあお店の方に見に行こう」


 そうして俺とマールさんは、作業場を後にした。


 ※※※※※※※※※※


「これはどうですかマキジさん」


 そう言いながらマールさんが手渡してくれたのは50センチくらいのショートソード、片手剣だ。

 店に置いてある中では一番短い。


「おー、悪くないかな。取り回しも良さそうだ」


 振ると危ないので、軽く重さを見たりする。


「……うん、でも長時間これを持ち続けるのは辛いかも知れない」


 なんなら既にちょっとしんどい。STRがEなだけあるわ。


「そうですか……うーんじゃあどんなのがいいですかねぇ?」


 あれやこれやとちょろちょろ動き回りながら店内を見て回るマールさん。

 ……ちょっと小動物じみた可愛さがあるな。


「……軽くて……牽制にもなって……あ! これどうですか!?」


 そうしてマールさんが持ってきたのは……鞭……?


「鞭……使ったことないなぁ」


 まぁ剣も無いんだけどさ。

 鞭とよく似た使用感っていいとこ、タオルでバチンバチンするやつ位だけど……

 ……ヴァージニアさんとか似合いそう……ってなに考えてるんだ!


「ダメですか? コレが駄目だとあとは杖とかになると思いますけど……」


 駄目……ではないけどこう、異世界に転生して使う武器が鞭とかどうなのよって思わなくはない。

 まぁでも……


「いや、コレにしよう。どのみち武器を使った事なんてないと思うし、使えるように練習すればいい」

「そうですね。練習するときはセーフハウスのお庭を好きに使ってください!」


 小さい庭ですけどね、って困ったように笑うマールさん。

 うーん、良い!


 ……実はコレにした理由はもうひとつある。

 持ってきてくれた武器や自分で見ていた武器にこっそり【分析(アナライズ)】をかけていたのだが……


 分析結果

 ・ペインブラッドスネークの鞭

 特殊効果

 衝撃増加、痛感残留


 ……強くないかこれ?


「じゃあこれをガデツさんに貰いますって報告したら、お昼にしようか!」

「はい! そうしましょう!」


 ……こうして、この異世界で俺が初めて手にした武器は鞭となったのだった。

続きが気になるぞい!という貴方も、なんじゃ…つまらんのぅ、な貴方も、下の☆で評価していって頂けますと、作者は泣いて喜びます。


お手間でなければ宜しくお願いします~。

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