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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第8録 起床、ご飯、そしてお買い物

前回のあらすじ

・ギルドマスターはツルツル

・副ギルドマスターはメガネ

・漸く一日終了


今回は平和な朝の風景と女の子回

 

「マキジさーん! 朝ですよー!」

「……んん……? ここは……」


 ……何処だここ?

 ……あ、そうか、昨日は太陽の剣のセーフハウスに泊めて貰ったんだったな。

 異世界に来てまで出先のホテルで「どこここ?」ってなるのと同じ症状に見舞われるとは……それだけ疲れてたんだろうが。


 因みにこのセーフハウス、要はパーティーの共有の拠点みたいなものなので、ロイドさんとライルくん、マールさんは別に住んでる場所があるらしい。ヴァージニアさんは元々宿暮らしだったとかで今はここに住んでるとか。


 この辺は昨日、セーフハウスに来る間に聞いた話だ。


 ……マールさんが呼んでるってことは、もうロイドさんとかも来てるんだろうな。

 待たせるのも悪いから早く降りるとしよう。


 ※※※※※※※※※※


「おはようございますっ! マキジさん!」

「おはようございますマールさん。……他の皆さんは?」

「ロイドさんは先程ライルくんを連れて冒険者ギルドの方に向かいました! 昨日のゴブリンの件の進捗確認をするそうです! ヴァージニアさんは……」

「あら、おはよう」


 ……脱衣場からすんごいラフな格好で出てこられました。

 タンクトップと短パンとか……破壊力高過ぎませんかね……


「ちょっとヴァージニアさん! マキジさん居るんですから! もうちょっと厚着してください!」

「あはは、ごめんごめん。ついいつもの癖でねー。普段は男連中朝居ないもんだから」


 ……うんまぁ、眼福ってことで。こういうのってやっぱLUK高いと起こりやすいんだろうか……


「……もう! マキジさんもジロジロ見たらダメですよ?」

「あっ……はい、すいませんでした……」

「私は気にしないからいいわよ。マキジくんも男の子だし気になるもの、ね♪」

「あははは……」

「もー! 朝ごはん出来てるんですからね! 早く食べましょう!」


 なんだろ……この朝の一瞬だけで凄い幸せを感じてしまう俺はダメなやつなんだろうな……

 そう思いながら、黒パンや野菜のスープ、ベーコンが並べられた食卓に付く。


「それじゃあ、頂きます!」

「「頂きます」」


 こっちも食事のあいさつは頂きますなのか……昨日のもやしと言い、実は他にも日本人が来たことがあるのかもな。


 そしてある程度食事が進んだ後……


「それで、マキジさんは今日どうされるつもりですか?」


 今日の予定の話になった。


「んー……そうですねぇ。昨日着いて街もあまり見られてませんし、冒険者に必要なものとか探す次いでにみて廻ろうかなと」

「あら、じゃあマール一緒に行ってあげなさいよ。確か今日買い出し担当でしょ? 丁度いいじゃない」


 お……確かに右も左もわからない状態だし、マールさんについてきてもらえればかなり助かるな……でも迷惑じゃないだろうか。


「あの……ご迷惑でなければお願いできませんかマールさん」

「迷惑だなんてそんな! いいですよ! ……あ、その代わり、マキジさんにお願いが!」

「? 何でしょうか?」


 なんだろう……俺に出きることなんて限られてるが……あっ!


「その……【ストレージ】に買ったものを入れて貰えると助かるんです……それなりに買うものがあるので……」

「それくらいならお安いご用ですよ。案内してもらうんです、任せてください」


 【ストレージ】は殆ど荷物を気にしなくて良くなるからな。

 その程度であれば是非とも手伝わせて欲しい。


「じゃあ決まりね……あ、そうそうマキジくん。ロイドから伝言よ」

「? なんですか?」

「ゴブリンの一件が片付くまでは、私達と行動して欲しいそうよ。ギルドの方からも発見者として纏まっていて欲しいみたいね。連絡が取りやすいとかで。当然このセーフハウスもそれまで自由に使ってもらって構わないわ」

「えっ!? いいんですか!?」


 正直、宿に泊まって活動するにしても資金が必要だし、昨日頂いたエネカもそんなに沢山ある訳じゃなかったので、泊まるところを提供してもらえるのは渡りに舟だった。


「えぇ、問題ないわ……但し」

「但し……?」


 なにか条件があるのだろうか……まぁただで泊めてもらうようなものだし出きる限りはしたいが……


「私のお風呂覗いたり、夜這いなんかしないようにね?」

「いや、なに言ってるんですか!? しませんよ!」

「えー? ホントかなー? さっきも凄く視線を感じたけどなー?」

「ぐぬぬ……」


 さっきの件については……否定できない……!


「もう! ヴァージニアさん! あんまりマキジさんからかっちゃダメですよ?」

「ふふふ……そうね。まぁそんな事する人じゃないって言うのはわかってるから。ゴメンね?」

「ヴァージニアさん……酷いですよ……」


 ヴァージニアさんのその手のからかい、本人が美人なだけに心臓に悪いんだよな……

 そんな他愛のない話をしながら、朝の食事の時間は過ぎていくのだった。


 ※※※※※※※※※※


 朝食と片付けを済ませたマールさんと俺は、庭で訓練するというヴァージニアさんと別れて街の大通りを歩いていた。


「えっと、今日はポーション類と携帯食の買い出しですね」


 マールさんがメモを取り出して確認している。


「パーティーの買い物が終わったら、マキジさんの武器でも見に行きましょう!」

「そうですね……今素手ですし、確かに何か欲しいところですね」


 そう答えると、ジッとマールさんが俺の顔を見てきた。

 ……うーん、やっぱりマールさん可愛いよな。

 栗色の短めの髪に青い瞳がよく似合ってる。日本人じゃこうはいかないよな……って朝ヴァージニアさんにからかわれたんだから自重しないと。


「そういえばマキジさん」

「ん? なんですか?」

「ゴブリンの件が終わるまでとはいえ、同じパーティーメンバーみたいなものなんですし、もうちょっと砕けた話し方でもいいんですよ?」

「え?あ……」


 そう言えば、日本に居たときの癖で初対面の人とか相手だとつい丁寧な話し方になってしまう。

 折角、太陽の剣のメンバーと知り合えたわけだし、こっちからも歩み寄らなきゃな……


「わかり……わかった。出来るだけ素の自分を出していくようにするよ」

「はい! 私もマキジさんと仲良くなりたいですから!」

「そ、そっか……」


 なんだろう、多分気を付けないと勘違いしてしまう何かをこのマールさんは出してる気がする……


「さぁ! 先ずはポーションです! 行きましょう!」


 そう言うと、マールさんはなんの躊躇もなく俺の手を取って歩き始める。

 元気なマールさんに引っ張られながら、俺は何とも言えない気持ちになりつつ、マールさんの買い物に付き合うのだった。

続きが気になるぞい!な貴方も、つまらんのぅ…な貴方も、評価して行ってくれると、作者が泣いて喜びます。

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