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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第6録 冒険者登録

前回のあらすじ

・街に到着

・お約束の絡まれ


今回は冒険者登録します

 

「ロイドさん、顔を上げてください。別に俺は気にしてないですから」

「だが……」

「マールさんにも言いましたけど、俺が気にしてないんですからいいんですよ。ロイドさんが悪いわけじゃないんですから」

「……すまん」


 最後にもう一度だけ頭を下げると、ロイドさんはカウンターに向かっていった。

 その背中に元気がないと感じるのは、きっと気のせいではないだろう。


「……なんか色々あるみたいですけど、俺はあえて聞きませんよ」

「……すまねっす……」「……ありがとね」


 ライルくんもヴァージニアさんも急に元気が無くなってしまった……

 気にはなるけど、ぽっと出の俺が深く聞くのは憚られる。

 人間誰しも聞いてほしくない事の一つや二つあるもんだからな。俺も昔それで嫌な思いをしたことがあるし。

 もし向こうから話してくれるようなことがあるなら……その時は黙って聞くことにしよう。


「……そうだ! 折角だし、冒険者登録していきましょうかね! さっきの奴にはあんな風に言われましたけど、スキル的には魔術師見習いみたいなものですから、何だかんだ上手くやっていけるかも知れませんし!」


 取り敢えずこの重苦しい空気を変えたくて、勢いで様子見するつもりだった冒険者登録をすることにする。

 なぁに、一応持ってるスキルは殆どがユニークスキルなんだ。【阻害】の効果も変わったしなんとかなる、いや、なんとかするんだ。

 それに、ここで冒険者になっておけば、何かあったときロイドさんたちのお手伝いが出来るかもしれない。

 役に立つかどうかは分からないが、俺としては助けてもらったお礼を十分にしたとはまだ思えていないからな。


「お! まじっすか! じゃあロイドさんが報告してる間に済ませちまうっすよ!」


 ライルくんが俺の意図を察してか、元気よく反応してくれる。

 マールさんに劣らず若いのに気の回る奴だ。


「ふふふっ……マキジさん本当にいい人ですねっ! 冒険者登録はこっちです!」


 よかった……マールさんもちょっとは元気出たかな。


 俺達がマールさんについてギルドのカウンターの方へ向かおうとした時、ギルドの職員らしき人と話していたロイドさんから声がかかる。


「……ヴァージニア! ちょっと来てくれ!」

「わかったわ! ……私はちょっとロイドの方へ行ってくるわね」


 ロイドさんに呼ばれてヴァージニアさんはギルドの奥の方に歩いていった。

 ……報告、そんなに詳しく必要なレベルなんだろうか。

 気にはなるところだが、今は先に冒険者登録をしてしまおうかな。


 ※※※※※※※※※※


 マールさんに案内されて幾つか並んだ窓口の隅っこにやって来た俺達三人。

 ……誰もいないな。奥で作業してる人がいるけど、あの人が担当だろうか?

 こう、作業をしてる人を呼ぶのって気になるんだよなぁ。


「すみませーん! この方の冒険者登録をお願いしたいのですがー!」

「はぁい! 今いきます~!」


 俺が職員さんを呼ぶか呼ぼうまいかでまごまごしているとマールさんが職員の人を呼んでくれた。

 こういう場所で大きな声出すの苦手だから助かった……


「お待たせしました~。新規の冒険者登録と言うことで~宜しいですか~?」


 ……なんか妙におっとりした人が……来た……な……


 ……

 …………

 ………………


 あまりの光景に息を飲む。

 いや、あまりの光景という表現は適切ではないな。言葉も出ない絶景とでも言おうか。

 それほどまでに、やって来た職員さんの胸部は大変に豊かで、なんだ、その、たわわに実っていたのだ。

 これを見てこの反応にならない奴はちっさいのが好きか、ロリコンだろう。多分。


「……マキジさん……」「……まぁ気持ちはわかるっすよ……」


 ……しょうがないじゃん……だって見ちゃうよこれは……


「えぇっと~? 登録~……するんですよね~?」

「えっ?! あっ、はい! お願いします!」


 っとと、あんまり見てるとただの変態だな……登録登録……


「それではこちらの水晶にお手をお願いしますね~。お名前やステータスは自動的に冒険者カードに記載されますので~」

「わかりました」

「あ、そうそう~。登録手数料は銀貨三枚ですので~」

「…………」


 なぜそれを後で言うのか……おっとりなのか確信犯なのかわからんな……確信犯ならとんだ曲者だ。


「はぁい、これで終了です~。こちらがあなたの冒険者カードですね~。再発行には再び銀貨三枚頂きますので~ご注意下さいね~?」

「……わかりました。はい、登録料の銀貨三枚です」

「丁度お預かりしました~。あとこちらはギルドの注意事項が書かれてる冊子になりますので~、ちゃぁんと読んでおいてくださいね~?」


 職員さんから「ギルド案内」と書かれた冊子とカードを貰って、マールさん達と近くにあったテーブルに移動する。


「無事登録出来たみたいっすね! まぁ、犯罪とか犯してない限りは誰でも登録出来るんっすけど!」

「でもこれでマキジさんも正式に身分証を得られたわけですし、ホントに良かったですね!」

「はは、まぁ登録料もマールさん達に頂いたものなんでなんも言えないですが、有難う御座います」


 何はともあれこれでこの世界の身分を得たわけだ……

 折角なのでステータスを確認しておくか。


 名前:マキジ・ヨコシマ 

 年齢:18(27)才

 状態:普通

 所属:冒険者


 ステータス

 Lv.5

 HP:200/200

 MP:80/100

 STR:E

 VIT:B

 DEX:E

 INT:D

 AGL:E

 LUK:B


 所持スキル

【刻印術Lv.1】【分析】(認識阻害中)【阻害Lv.1】【異世界言語Lv.5】(認識阻害中)【生活魔法Lv.1】【ストレージ】


 良かった……所属が浮浪者じゃなくなった……

 後はゴブリンに【阻害】を使ったからかLvが上がってるな。

 それに……VITが上がってるのはやっぱりジジ神のせいだよなぁ……


「マキジさん冒険者カード見せてくださいよ! 気になるっす!」

「あぁ、いいよ」


 楽しそうだなぁライルくん。そういう俺も冒険者カードとかいかにもそれっぽいものを手にして、内心はテンション上がってるけどさ!


「おぉ……おぉ!? 凄いっすねマキジさん! VIT高過ぎっす! それにMPも! 硬い魔術師って感じっすかね?」

「あ、マキジさん! 私にも見せてくださいっ!」

「はは、どうぞどうぞ」


 俺のステータスを見て盛り上がる二人を見ていると、なんだか俺まで嬉しくなってくるなぁ。これだけでも登録した甲斐があったというものだ。

 さてこの後はどうするかな。


「ライル! マール! ……それにマキジ! ちょっと来てくれ!」


 そう考え出した時に、ロイドさんが俺達を呼ぶ声が聞こえてきた。

 ……ん? 俺もなの?

続きが気になるぞい!な貴方も、つまらんのぅ…な貴方も、評価して行ってくれると、作者が泣いて喜びます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 頻繁に変わるであろうステータスをギルドカードに記載する意味がわからない。個人情報の扱いを大切にする現代において、なかなか受け入れにくいものがある。 冊子があるということは印刷技術がある…
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