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第107録 拠点の家具を揃えよう!

前回のあらすじ

・ナタリアさんに案内されて

・商人ブルテー登場

 

 机に座り、必要な物をブルテーさんに伝え終えた頃、店の奥からコップを持って別の店員さんがやって来た。


「粗茶ですが」

「あ、どうも……それで、どうですか? 在庫はあるでしょうか」

「ベッド、洋服箪笥、書き物机、椅子が全て八つに大きな食器棚が一つ、掃除用具一式に浴室用の桶と椅子が四つ……と。なかなかの量ですが、問題ありませんな」


 おぉ、問題ないのか……現代みたいにマスプロ、所謂大量生産が行われている雰囲気がなかったから、どうかと思っていたんだけど。


「とはいえ特殊な形状の物などは流石に数がないので、食器棚以外はシンプルなデザインの物になりますが。この後実物をご覧いただければと思います」

「デザインに関しては今はいいですね。とにかく必要数揃えられればいいので」


 流石にそこまで贅沢言うつもりはない。今はとにかく住める体制を整えるのが先決だからな。


【マキジ、私のベッドや書き物机は持ってきてもらった物があるけど?】

【予備だよ予備。それに予定外のお客さんとかが来たとき最悪談話室にベッドを置けばそこで寝てもらえるしね】


 今は俺達パーティーの人数が五人だけど、これから増えないとも限らない。余ってる三部屋もうまってしまえばお客さん用の部屋がないからね……


「それでは最終的なお値段は現物を見ていただいてからお話しするといたしまして……お持ち帰りの方法はどうされますか?」

「あ、それに関しては大丈夫です。【ストレージバッグ】が手持ちにありますので」

「おぉ、そうでしたか! 流石にこの量を馬車で運ぶとなると別に手間賃を頂かなければなりませんでしたので。しかし高価な【ストレージバッグ】をお持ちとは。流石は期待されているだけはありますなぁ。はっはっは!」

「いえいえ、そこまで言われる程の事をしたつもりはないですよ。はははは!」


 ……日本にいた頃よくしていた愛想笑いを、こっちでも使うことになるとは……

 あ、あとごめんブルテーさん。【ストレージバッグ】は持ってないんだ。ただのバックを使ってそう見せるだけで、実際は俺の【ストレージ】に仕舞いますんで。


 心のなかで謝りつつ、手元のお茶を飲む……絶妙な温度だ。熱すぎず温すぎず、適温と言っていい。やり手商人の店の従業員はお茶をとっても優秀なようだ。一息に飲んでしまった。


「さて、お茶も飲み終わられたようですし、そろそろ実物を見に行くとしましょうか」

「わかりました。案内宜しくお願いします」


 そして、それを見届けて声をかけてくるブルテーさん。

 それじゃあ、実物を見せてもらうとしましょうか。


 ※※※※※※※※※※


「食器棚はこの辺りですな。サイズは小さいものから、店で使うようなものまで置いてあります。どうぞお好きなものをお選び下さい」

「ありがとうございます……ベッドとかは種類がなかったし、食器棚は皆で決めてよ。俺はその間お金の話してるから」


 ブルテーさんに案内されて、購入予定のベッド等を順番に見せてもらって少し、今は食器棚が多く並べられている場所に来ている。

 流石に一気に八台もベッドや書き物机を買うとなると、ホントにシンプルな物しかないので、特にあれこれ見て回ることなく実物を見ただけで終わっていた。


 正直このままだとあまりにもむなしいので、食器棚くらいは皆にしっかり選んでもらうとしよう。


「わかりました! 皆が集まる食堂にピッタリなのを選んでみせます!」

「いや、マール殿。たかが食器棚を選ぶのにそんなに気合いを入れずとも良いのでは……?」

「ふふふ~ララーナさんは甘いわね~? マールさんはここでマキジくんにセンスがあるところを見せるつもりなのよ~」

「えぇっ!? ちょっ、マール殿! 拙者も! 拙者も混ぜるでござる!」


 ……皆元気そうで何よりだよ。


「はっはっは! いやー、マキジ様はおモテになられるようですなぁ? 羨ましい限りで」

「変なこと言わないでくださいよ……取りあえず全部で幾らくらいになりそうなんですか?」

「おや、冗談ではないのですが……そうですな。これだけ纏めて買って頂けるのと、ギルドのお墨付きもあるということで、これくらいで如何でしょうか?」


 そう言ってさらりとメモ用紙に金額を書き付けるブルテーさん。


「金貨10枚……ってホントにこんな値段でいいんですか!?」


 そこには間違いなく金貨10枚の文字が。

 確かさっき見た展示のところにはベッド一台金貨1枚って書いてあったはず……他の購入品も合わせると15枚は越えるんだが……


「はっはっは、まぁ先行投資みたいなものです。これでも商人の端くれですからな。人を見る目には自信があるのですよ。その代わり、今後もご贔屓にと言うことで」

「……そう言って貰えると嬉しいですね。では食器棚以外はこの値段でお願いします」

「まいどどうも。では食器棚が決まり次第、倉庫の方にご案内しますよ」


 そう言って右手を差し出してきたブルテーさんの手を握る。

 取りあえずこれで基本的な家具はなんとかなったな。


「あら、私の出番は結局ありませんでしたね」


 そうして俺達の話が終わると、近くにいたナタリアさんがそんなことを言い出す。


「ナタリアさん……このお店に連れてきてくれたのはナタリアさんじゃないですか。ちゃんと感謝してますよ」

「私の方からも感謝しなければなりませんな。お得意様が増えるのは我々にとって一番大事なことですから」

「二人ともお上手ですね……ほらマキジさん。食器棚、選び終えられたみたいですよ」


 そう言われてマール達の方を見ると、丁度一つの食器棚の前に集まっていた。


「あ、マキジくん! 色々見て回ったんですけど、これがいいんじゃないかって!」

【色合いが家の内装にマッチしてる。いい選択】

「りょうかーい! 見に行くよ!」


 さて、じゃあ皆が決めてくれた食器棚も買って、家に戻るとしましょうかね!

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのう、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

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