表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
112/117

106録 商人ブルテー

前回のあらすじ

・ナタリアさん登場!

・内見させていただきます!


今回は家具を買いにナタリアさんの紹介で商人とご対面

 

「……はい。これで必要な手続きは全てです」

「あ、これだけなんですか。思ったより書くものとかは少ないんですね」


 ギルドへと戻った俺達は、そのまま併設の食事処で昼食を取りつつ、書類を持ってきてくれたナタリアさんに質問をしながら契約書にサインをする。


 契約書と言ってもそんな大層なものでもなく、要は金貨と引き換えにこの物件を譲り受ける、という簡素なものだったが。


「これで念願の拠点は手に入った訳だけど、この後はどうしようか。俺としては家具を買いたいところではあるんだけど」

「そうでござるな。寝具に調理器具、食器等、まぁ必要な物は多いでござるなぁ」

「そうね~、この後買いに行くとしても~、既製品を買い求めることになるかしらね~。ベッドだけでも五台必要となるとなかなかね~」


 食事を続けながら、話は買い物の話へと移っていく。

 因みに今日の昼食は焼いた肉とパン、サラダにスープと実にオーソドックスなメニューだ。

 めちゃくちゃ美味しいという事は無いけれど、香辛料を使ってるのかどうかわからない露店で食べるよりはいい。


「まぁ家具なんかを買って運ぶのは俺がいるからいいとして……やっぱり買い物は西区でですかね」

【そうなる。西区には大型の家具だけを扱ってるお店があるって聞いたことがあるし】

「なんでしたら西区のお店には顔が利きますので、お昼が終わったあともお付き合いしましょうか?」


 俺達が家具の購入について話していると、同じ席でそのまま昼食を一緒にとっていたナタリアさんが案内を申し出てくれる。


「いいんですか? ギルドのお仕事とか忙しいんじゃ」

「何度も申しますが、マキジさんは【特派】ですので、そのサポートをするのは仕事のうちです。というより、ギルド長から私がいるときは私が受け持つように、と言われていますので……」

「あ、そうなんですね……」


 まぁでも実際問題そんなに【レムリアリア】に詳しいわけでもないし、唯一詳しいマリアさんも全部を知ってる訳でもない。

 正直この申し出は渡りに船だ。


「それじゃあ、お願いしますよナタリアさん。折角なんで、残った金貨のうち500枚程持っていきたいんですが、お願いできますか?」

「はい、もちろんです……では私は金貨の方を用意してきますのでお先に失礼します」


 そういうと、残っていた料理を素早く平らげ、席を立つナタリアさん。

 俺達も彼女が戻ってくるまでに食事を済ませてしまうとしよう。


「……(もぐもぐもぐ)」

「……結局食事中、一度たりとも会話に参加しなかったなぁ」


 まぁ帰ってくる間の一週間、特に最後の三日間は携帯食が中心だったからな。久しぶりのしっかりした食事だからマールがこうなるのも仕方ない……のか?

 黙々と食事をするマールを眺めながら、俺も肉を口に運ぶのだった。


 ※※※※※※※※※※


「さぁ着きましたよ。ここが西区で一番大きな家具を取り扱うお店です」

「おぉー、ホントに大きい……ていうかこんなお店に顔が利くなんて、ナタリアさん凄いですね」

「私が、というよりはギルドの持つ影響力のお陰というところです。さぁ入りましょう」


 ナタリアさんの操る馬車でやって来たのは、西区にある大型の家具店だ。

 その大きさはかなりのもの。現代の大型スーパー位はあるだろうか? まぁ倉庫も含むだろうから、実際の店舗部分はもう少し小さいだろうけど。

 確かにここなら寝具やその他大型の家具が何点も手にはいるだろうな。


「いらっしゃいませ……これはナタリア様。お久し振りで御座いますな。今日はどういった御用件で?」


 店に入って直ぐに、店長とおぼしき人物が現れる。

 ……大きい店の店長って、こんな風に店先にいるもんだっけ。


「……相変わらずですねブルテーさん。事前に来ることがわかっていたのでしょう?」

「ははは、何を仰いますやら。たまたま先程西区の方にある空き物件にギルドの馬車が止まっているという話を小耳に挟みましてな? もしかすると大きな商売があるかと思い店先に立っていただけですよ。まさかギルドでも腕利きのナタリア様がいらっしゃるとまでは思いもよりませんでしたが」


 恰幅の良い腹を揺らしながら、ブルテーさんが笑いながら言葉を紡ぐ。


「はぁ……今日はこちらのマキジさんが、何点か家具の購入を検討されているので伺った次第です。ギルドと取引のあるブルテーさんの所であれば融通も効きますでしょう?」

「ほう? ナタリア様がわざわざご案内とは……申し遅れましたマキジ様、私は家具を中心にこの【レムリアリア】で商いをさせていただいております、ブルテーと申します。以後、お見知り置きを」

「あ、はい。これはわざわざご丁寧にどうも。マキジ・ヨコシマと申します。こちらこそ今日は宜しくお願いします」

「……成る程成る程。冒険者でこれ程落ち着いている人はあまり見たことがない。ギルドとしても目をかけているといったところですかな……さて、複数家具を購入されたいとのことですが、直ぐに話は纏まりますまい。こちらに商談用の机と椅子がありますので、皆様どうぞ」


 お互いに自己紹介と挨拶を済ませると、早速とばかりにブルテーさんが奥の商談スペースへと俺達を案内する。


「さて、それではまず購入されたい物をお聞きしましょうかな。在庫の都合もありますので」

「わかりました。まず欲しいのは……」


 取りあえずは寝具や食器棚辺りが必要だろうか?

 できるだけ安く購入できるといいんだが……

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのう、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

気に入って頂けたらブックマークも宜しくお願いします~!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ