表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/117

第102録 物件巡り①

前回のあらすじ

・ショックの大きい二人

・ナタリアさんの預言メモ


今回は拠点探しに物件巡りします。

 

「ただいま。思ったより早く話が済んじゃいましたよ」

「お帰りなさい~。ナタリアちゃんの事だから、事前に色々と手を回してたんじゃないかしら~?」

「そうみたいですね。本人はいなかったんですが、俺達向けの物件を幾つか見繕ってくれていたみたいです。もうすぐ案内の職員さんが来ますから、皆で見に行きましょう」


 ギルドカウンターから皆の待つテーブルへと戻ってきた俺は、これから物件を見に行く旨を伝える。


「流石はナタリアさんですね。私達が物件探しをするのを事前に考えて動いてくれていたなんて」

「そうでござるな。ここの会議室を借りていたときも、随分と手際が良かったでござる。出来る女、というやつでござるな」


 ……どうやら、二人ともシャルロッテさんショックから立ち直ったみたいだな。良かった。


「全くだよ。俺達が飛竜(ワイバーン)を倒す前に、このメモを書いてたみたいだからね」

【私にも見せて…………成る程、用意が良いってレベルを越えている】

「そうだよなぁ……俺も見た瞬間預言かと思ったよ……」

「こう言う芸当が出来るから~、彼女はこの首都ギルドで一目置かれる存在なのよ~」


 まぁ首都ギルドで一目置かれるって相当だもんなぁ。今後も色々とお世話になるつもりだから心強いな。


「すみません、案内のご用意が出来ました。ギルド入り口まで移動願えますでしょうか」


 どうやらナタリアさんの話をしているうちに用意が終わったようだ。


「わかりました。それじゃ皆、行こうか」

「はい! どんな物件なんでしょうかね~、ちょっとわくわくします!」

「拙者など宿ですら天国でござるのに、拠点で生活出来るのかと思うと……なんだか涙がでそうでござる……」

「浴室があるといいわね~。首都だとちょっと値は張ると思うけど~。足りなかったら私の私的なお金を出そうかしら~?」

【出来れば書斎があると助かる。無理は言わないけれど、ゆっくりと本を読むスペースが欲しい】


 入り口へ歩くあいだ、皆思い思いに拠点への想いを述べているな。

 俺としては、自分の部屋が一部屋あればそれでいいのだが。


 そうしてギルドの入り口までやって来ると、そこには一台の馬車が用意されていた。


「それでは皆様、現地までは馬車で移動しますのでどうぞお乗りください。御者は私が務めますので」

「わかりました、お願いします」


 俺達は言われる通り馬車に乗り、ギルド職員さんによる物件案内へと出発するのだった。


【……マキジ、お尻痛いから【振動阻害】をかけて欲しい】

「今回はギルド職員さんもいるからダメかな」

【うぅ……そんな……】


 ※※※※※※※※※※


「さて、こちらが一つ目の物件です」

「……大きいな……」


 ギルドを出発してから数分、着いたのは【レムリアリア】の東区。つまりは大図書館のある地区だった。

 そして、馬車から降りた俺達の前には結構な大きさの邸宅が建っている。


【……叔父さんの屋敷位はある。でもなんで学者や学生が多い東区にこんな屋敷が?】


 エレミアさんの疑問はわからなくもない。東区は学者や学生が多いこともあって、集合住宅のような家が多い。

 そんななかで、この屋敷は場所に似つかわしくない程の大きさを持っている。


「あの、この辺りは集合住宅が多いと思うんですけど、どうしてお屋敷が?」

「ここは少し前まで王城に勤務していた学者貴族とその家族が住んでいたんです。本来なら貴族街の方に屋敷を建てるものなのですが、大図書館が近いという理由でこちらに屋敷を建てられまして。今は別の街へと異動になった為、この屋敷を手放されたのです」

「成る程……余程研究熱心な学者様だったんですね」

「えぇ、それはもう。朝から晩まで図書館に入り浸り、出仕しないものですから、地方に飛ばされたような人でしたので」

「……」


 ごめん、前言撤回。ただの研究バカだわ。


「屋敷の間取りとしましては、一階にエントランスホール、食堂、調理場、浴室、トイレ、応接間、書斎がございます。あぁ、それと客間が二つですね。二階には個室が全部で七つ。一つは夫婦用の大きな部屋ですね」

「あら~、流石は貴族のお屋敷ね~浴槽があるのはポイント高いわ~」

【書斎があるのもいい。本を集められる】

「ひ、一人一部屋あるのでござるか……拙者、一人部屋に住んだ事がないのでちょっと気後れするでござる」

「う~ん、でも今の私達だと持て余しそうな気もしますね……どうですかマキジくん」

「そうだなぁ、確かにちょっと大きい気はするかな。まぁもう一つ別の問題があると思うけど」


 そう、一番の問題。それはもちろん……


「すいません。このお屋敷を買う、又は借りる場合どれくらいかかるんですかね……?」


 お金だ。流石に3000枚金貨が貰えると言っても全部使っちゃうのはちょっと考えものだからな。


「ナタリアからはこちらの屋敷を購入される場合は金貨2700枚、借りるのであれば月々金貨35枚と聞いていますね。どうされますか?」


 ……ナタリアさんもいい線突いてくるな。購入しても金貨は300枚残るし、借りても年間420枚。大体六年と少しで購入分になる計算か。

 まぁでもここは……


「そうですね。かなりいいとは思うんですが、まだ幾つか物件はあるんですよね?」

「はい、あと二件ありますね。一応、大きさはここが一番大きいとだけ。見に行かれますか?」

「えぇ是非。折角ナタリアさんが探してくれた物件です。一度は見ておきたいですから」

「承知しました。それでは次の物件へ参りましょう」


 一旦保留だ。意外と次の物件の方がしっくり来るかも知れないしな。別に見るのはタダな訳だし、大きい買い物だ、少し慎重に行くとしよう。

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのう、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

気に入って頂けたらブックマークも宜しくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ