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第94録 ララーナと一緒

全員のあらすじ

・皆テントに帰還!

・晩御飯頂きます!


今回はララーナと一緒に討伐へ

 

「主殿! そっちに行ったでござるよ!」

「了解っ……と!」


 俺が鞭をしならせると、こちらに突っ込んできていた狼型の魔物に直撃し、辺りに響くほどの破裂音と共に吹き飛んでいく。


「お見事! 主殿も随分と鞭の扱いが上手くなったでござるな」

「まぁね。何だかんだ【レムリアリア】までの道中で戦闘があったりしたし、大分手に馴染んできた気はするよ」

「それは何よりでござる。さ、倒したブラッドウルフの牙やらを剥ぎ取りに行くでござるよ」

「わかった。でもここでやるよりは戻ってからゆっくりやろう。一旦【ストレージ】仕舞うよ」


 俺とララーナは今、二人で山岳地帯に住むブラッドウルフの討伐に来ていた。


 飛竜(ワイバーン)の解体が始まってはや二日、俺達はその間山岳地帯にいる魔物を討伐したり、飛竜(ワイバーン)の解体作業を手伝ったりしている。


 今日は俺とララーナ以外のメンバーはシャルロッテさんとマリアさんが解体の手伝い、マールは治療所の手伝いだ。


「よっと……これでもう12頭か。結構いるね」

「恐らく飛竜(ワイバーン)がいたことで逃げていた魔物がもう帰って来ているのでござろう。少ししたらこの辺りも元の状態に落ち着くでござるよ」

「と言うことは野営地も早いところ引き払った方がいいんだろうね」

「そうでござるな。何せ山岳地帯の直ぐ側に面しているでござるから、何かの拍子で野営地を襲ってくる可能性は捨てきれないでござる」


 この二日間、飛竜(ワイバーン)の解体は順調に進んでいる。恐らく明日には解体が終わるだろうとのことだ。

 ちなみに、出しっぱなしの死体とか腐らないのだろうかと思ったのだが、解体作業の部隊に【保存魔法】の使い手がいるらしく、腐敗の心配はないらしい。魔法様々だな。


「主殿、どうするでござる? もう少しブラッドウルフの討伐を続けるでござるか?」

「そうだなぁ……まだ余裕があるし、もう少し続けようか」

「了解でござる。でも危なくなったら直ぐに帰るでござるよ」


 ブラッドウルフの討伐を初めて二時間と言ったところだが、まだまだ日は高い。野営地に来られても困るので、少しでも多く討伐しておこう。


「では先程と同じように拙者が先行して偵察に出るでござるから、主殿は後ろから来てくだされ」

「わかった。よろしく頼むよ」

「お任せでござる!」


 そう言うとララーナは素早く跳躍し、木上へと登り、そのまま枝を伝って移動していく。

 さて、それじゃもう少し討伐を続けるとしようか。


 ※※※※※※※※※※


「ふう……もうお昼を過ぎたくらいかな。お腹も空いたしそろそろ戻ろうか」

「うむ、結局25頭も倒してしまったでござるよ。これは【レムリアリア】に帰ったとき報奨金が楽しみでござるな!」


 あの後、ブラッドウルフを探して見つけては倒すを繰り返し、結果として25頭ものブラッドウルフを討伐することに成功した。


「皆もそろそろ戻ってるだろうし、合流してお昼を取れるといいけど」

「どうでござろうか。解体組は割とその場で食事が配られるでござるし、マール殿は我慢出来ているとは到底……」

「あー……まぁ、そうかな……」


 マールの食いしん坊にも困ったものだ。ぶっちゃけこのパーティーのエンゲル係数は普通なのだが、それはマリアさんとエレミアさんが少食だからで、マールだけで見ればかなりのものだ。

 ……まぁ、美味しそうに食べる彼女を見るのは嫌いじゃないし、今のところお金に困ってる訳でもないからいいんだけども。


 そんなことを二人で話ながら山岳地帯を降りていき、野営地が近付いて来た。

 すると何やら馬車の待機場所の方が騒がしい。


「……なんか野営地に帰ってくると騒がしいことが多いのは俺の気のせいだろうか」

「気のせいでござるよ。そもそも昨日は何もなかったではござらんか」

「まぁそうなんだけどさ。まぁ、俺達には関係ないだろうし、テントに戻って食事にしよう」

「承知でござるよ。今日の昼食は何でごさるか?」

「シチューと堅焼きパンかな。シチューは出来立てを【ストレージ】に仕舞ったから温かいよ」

「お、良いでござるな。直ぐに温かいものが食べられるのも【ストレージ】のよいところでござるよ。それに付け合わせがパンと言うのもいいでござる。温かいシチューに固いパンを浸して柔らかくして食べるのは堪らないでござる」


 俺とララーナは馬車の待機場所の騒ぎには関わらず、昼食の話をしながらテントへと向かう。


「ただいま~……ってやっぱり誰もいないか」

「まぁ仕方ないでござるよ。さ、お腹も空いたでござるし、早くシチューとパンを出すでござるよ」

「はいはい。なんかララーナ、マールに似てきてない? まぁ【不幸体質】のせいであんまりお腹いっぱい食べて来られなかったのはわかるけどさ」


 言いながら【ストレージ】にしまっておいた鍋に入ったシチューとパンを取り出す。


「むぅ、仕方ないでござるよ。美味しい物をお腹いっぱい食べられると言うのは本当に幸せなことでござるからな」

「……まぁ、確かにね。さて、じゃあシチュー皿とスプーンを用意してと」

「サラダはないでござるか?」

「今日は無しかな。野菜は貴重だからね。【レムリアリア】に帰ったら好きに食べられるよ」

「仕方ないでござるな。こう言うところでは新鮮な野菜は滅多にお目にかかれぬもの。そう簡単に……む?」


 俺にサラダを要求したかと思うと、急にテントの入り口へと意識を向けるララーナ。


「どうしたの?」

「……なにやら外が騒がしくなってきたでござる。どうやらこちらへやって来るでござるな」

「なんだろう。騒がしくなるってことはバルドレイさん辺りかな? 他に騒がしくなるようなことはなにもしてないと思うけど……」


 そういっている間にも、外の喧騒は大きくなってきた。

 いや、一体ホントに何事だろう?

 そう考えた瞬間、テントの外から声がかかった。


「【ギルド特別派遣員】ヨコシマ・マキジ殿はおられるか! おられたら出てきていただきたい!」


 ……俺をご指名か……一体誰が来たって言うんだろうかホント。

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

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