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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第4録 【アレグレッテ】の街まで

前回のあらすじ

・早すぎる神再び

・元気っ子マールさん


今回は太陽の剣に送ってもらいます

 

「はぁ~、記憶喪失っすか……それはまぁなんというか……」

「御愁傷様ってところね」

「いや、ヴァージニアさんそれはなんか違うっすよ……」


 太陽の剣と無事合流出来た俺は、マールさんに話したのと同じ身の上話をして、近くにある【アレグレッテ】という街まで一緒に行動することになっていた。


「しかしまぁ、全く装備もなくあの森にいたというのは不可解ではあるな……身分証等も無いようだし。何処かの奴隷で逃げてきた……にしては身綺麗だしな」


 ぶっちゃけロイドさんには怪しまれたけど。


「ロイドさん! 例え過去に何かあったとしても、私たちが助けてもらったのは間違いないんです! マキジさんはいい人ですよ!」


 マールさんが「マキジさんはいい人」をゴリ押して、事なきを得たわけだ。マールさん……ええ子や……


「しっかし、便利なスキルっすねー。その【阻害】? スキルってのは。ユニークスキル4つ持ちってだけでも凄いっすけど!」


 ……因みに俺のスキルに関しては、気絶している間に【鑑定】スクロール? でバッチリ見られてましたとさ。なんだよスクロールって……


 ロイドさん達からすれば俺はいきなり現れた不審者だからな……無断でステータスを見られたのは気にはなったが、ちゃんとなぜ確認したのかも説明してもらったし、妥当な判断だったんだろうと思う。それに謝罪もしてもらったから、これ以上俺から言うことは特にない。


 しかしまぁ、隠す間も無くバレるとか、俺も迂闊だった訳だし……後でステータスの一部、ヤバそうなスキル辺りに【認識阻害】かけとこう……


「実際、私達はそのスキルに助けて貰ったわけだしね。ホントに助かったわ」

「いえ……まぁこちらにも事情があったんで、あんまり気にしないで下さい」

「謙虚ねー。ライルももうちょっとこんな感じにならないかしらね」

「ちょっとなんすか! 俺っちもちゃんと弁えるとこは弁えてるっすよ!」


 ロイドさんたち冒険者パーティー「太陽の剣」はリーダーの金髪いぶし銀な戦士ロイドさんを筆頭に、他の人を弄る癖のある、美人剣士のヴァージニアさん、そのヴァージニアさんに弄られる守護者ライルくん、そして元気可愛い回復術士マールさんの四人で構成されている。今向かっている【アレグレッテ】の冒険者と言うことだ。


「あはは……なんというか、多分元からこんな性格なんだと思いますよ。記憶はないですが、そんな気はしてます」

「その年で出来た性格だ……まるで俺と変わらんように見えるな」


 いや、まぁ中身27なんで見た目30台位のロイドさんとはさして変わらないと思うんですよねー……


「しかしスキルの話に戻すが、ゴブリンに殴られるまでその……【認識阻害】というのを自分自身にかけていたんだろう? どうして俺達は倒れた君を見つけることが出来たんだ?」

「あー……それですか。多分ですけど……」


 恐らくだが、声を出すなど自分の存在を回りに知らせるような行為を行うと、【認識阻害】の効果が消えてしまうのでは、と考えられる。

 言ってしまえば他者の認識を阻害しているだけなので、自分から認識されるような行動をとるとアウトなのだろう。

 マールさんを庇うとき、「危ない!」と叫んだことで周りに知覚されたのだと思う。


「……なるほど、完全に気配を絶てるという訳でも無いんだな」

「まぁ恐らく、ですけどね」


 ……だってジジ神のせいでその辺も変わってると思うから。


【阻害Lv.1】

 任意の対象に対し、使用者の定めた阻害効果を付与する。

 付与対象に対してかけられる阻害の数はLvに依存する。

 尚、このスキルの阻害効果は使用者が解除するまで永続する。


 ジジ神に言われた通り、こそっと【分析(アナライズ)】でスキルを確認したところ、こうなってましたとさ。

 ……なんかバッドステータスの文言が無くなったり最後のレジストに関する一文が無くなってたりするんだよね……あとなんか解除が俺しか出来なくなってるし……

 バッドステータスじゃなくなったから、解呪とか出来ないってことなんだろうか。

 ……これが正常って……あのジジ神なに考えてんだ……

 見たところ修正されたのは【阻害】だけっぽいけど……なんか怖いなぁ……


「まぁ、それでも便利なスキルに間違いないっすからね! 今も安全に帰られてるのはマキジさんのお陰っすし! マキジさん冒険者になったら引っ張りだこっすよ!」

「そうだな。敵に感知されないで偵察が出来るとか高位の魔術師かシーフ位だからな。うちのパーティーに入って欲しいくらいだ」


 現在、太陽の剣と俺を対象に【感知阻害】をかけている。

 ロイドさんによると、あれほどのゴブリンがいるというのは普通はあり得ないらしく、恐らくゴブリンの集落が出来ていると考えられるらしい。

 もし、ゴブリンの集落が出来ていた場合、更なる襲撃が考えられた為、【感知阻害】をかけた訳だ。

 【認識阻害】と違うのは音、熱、匂いなどの痕跡から他者に感知される事柄のみを阻害する点。

 まぁ目視されてしまうとアウトなんだが、追跡を撒くという点ではこちらの方が優秀だろう、と思う。実際検証したわけじゃないから分からんが。

 折を見てこの辺りもしっかり調べないとなぁ。


「いいですね! 私達も冒険者ギルドに報告に行かなきゃなりませんし、マキジさんも一緒に行きましょうっ!」

「こらこらマール、マキジさんはまだ冒険者になるわけじゃないわよ?」

「あっ、そうですね……すみません……」

「まぁまぁ、特にこの先どうするのかも決まってないわけですし、選択肢の一つとして考えておきます。見知った人と一緒の方が安心ですしね」

「……! そうですよね! もし冒険者になられるなら是非一緒に冒険しましょうっ!」

「おいマール、一応リーダーは俺なんだが……」


 冒険者か……異世界モノではよく聞くよな。一人でってなると不安だけど、ロイドさんたちいい人だし、一緒に組んでくれるならなってもいいかも……


「……あっ! もうすぐ森を出ますよ!」


 そんなこんなで冒険者になるかどうか思案していると、マールさんが森の出口に着いたことを、元気よく教えてくれた。


 一時はどうなることかと思ったが、これでなんとか森でさ迷って死ぬ、というのは回避できた。まだまだ問題はあるが、取り敢えず助かったことは喜ぶとしようか……

続きが気になるぞい!な貴方も、つまらんのぅ…な貴方も、評価して行ってくれると、作者が泣いて喜びます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 助けてあげた相手に鑑定されるって、なんか納得できない。主人公も勝手に鑑定してくるような相手を良い人扱いしているのも変な感じ。 [一言] 鑑定されるって気持ち悪い。
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