俺に掌握されたいって何言ってんだコイツ?
初投稿です。遅筆ですがよろしくおねがいします。
「……ぃ……おい!」
野太い声に肩を揺すられ現実に引き戻される。
正雄が意識を取り戻すと視界いっぱいに映る大男がそこにいた。
「あんた、この世界は初めてか?」
何を言ってんだコイツは。
この世界も何も、俺は帰宅途中だったのだ。
しかし、先程まで夜だったとは思えないほど、陽気な日差しが降り注いでいる。
様子がおかしいことに気がついた俺は、周りを見渡し困惑した。
そこには見慣れない建造物が立ち並び、様々な種族が道を歩いている。
声をかけてきた大男に視線を戻してよく見れば、頭に角が生えているではないか。
なんらかの事件に巻き込まれたと判断した俺は、声をかけてきた大男パワンゴに
この世界のことを教えてもらうことにした。