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23話


「あのー盛り上がってるとこ悪いんだけどちょっといい?」


横合いから声がかかった。

そこには何とも微妙な雰囲気を出した魔王がいた。

最初に比べたらもう威厳や威圧感がまるで無いように感じた。


「いやね結果的に復讐することになってこちらの仲間になってくれ

 るのは助かるんだけど、そっちでそうどんどん話を進められると

 周りが置いてけぼりになるんだよね。」

「まったくその通りですわ。」

「...」


周りを見ると(魔王含めて四人しかいないが)皆なんとも言えない

様な雰囲気だった。


「はあ、まあいいけどな。それでフレイ君はどうするんだい?」

「...そんなの決まっている騎士である前に一人の人として女として

 私は奴を赦すことは到底できない。スキルは奪われてしまって

 そんなに戦力にはならないが私にも復讐の機会をくれ。」

「ああ、そこは気にしなくていいよ。今すぐには無理だけど

 あとでちゃんと戦える力を上げるから。」


魔王はそういうとフレイと私に両手を向けた。

その直後ものすごい魔力を感じたかと思ったら体の一部に変化が起きた。

奴隷の刻印が消えていた。


「二人とも唖然としているけど当然だろ。奴隷だと色々制約があって

 面倒だし、今後強くなってもらうのに色々してもらわなくちゃいけな

 いのにいちいち許可だなんだとしてたら大変でしょ。」

「いえ、だからと言って解除しなくてもそれと刻印が消えて...」

「あ、それは俺の能力詳細は言えないけど刻印があると見栄えが

 わるいからね。」


本来奴隷は主人が許可すれば解放されます。

しかし、刻印自体は体に残り続けて奴隷であった過去を

赤の他人に知らしめるようになっています。

その刻印を消してしまうなんてやはりこの魔王只者ではないようです。


「じゃあウェル二人を部屋に案内しておいて。」

「ええ~結局遊ばずじまいで次のお仕事~しかも雑用じゃ~ん。

 ほら二人とも女性なんだからさ~クロカのほうがいいんじゃな~い?」

「文句言うなクロカは今後の話をしなくちゃいけないから

 残ってもらわなくてはいけない。暇なら一人で勝手に遊んでろ!」

「ひっどいな~魔王様。そんな言わなくてもいいじゃ~ん。」

「お前甘やかすとすぐ調子に乗るじゃん。」


ウェルが乱入してから本当に魔王にの雰囲気ががらりと変わった。

二人はなんというか部下と主というより友達?そんな風に見えた。


「全くわかりま~し~た~よ~。じゃあお二人さん僕についてきて

 もらえるか~い?」

「あ、はい」

「うむ」


私たち二人はウェルの先導についていき魔王の部屋を後にした。



視点変更魔王???


「はあ~なんかめちゃくちゃ疲れた~。」

「お疲れ様です魔王様。」


ため息を吐く俺にねぎらいの声をかけてくれるクロカ。


「まったくウェルのヤロー変なタイミングで来たと思ったら

 俺が諭したと思った賢者の内面事情を根本から反論してきやがって。」

「ええ、しかもその内容が的確であるからなお質が悪いですわ。」

「ああ、しかし勇者ってやつは俺たち以上に鬼か悪魔かよ。

 やること一つ一つが、えげつなすぎるだろ。」

「同じ知性を持った生物には思えませんわ。」


などなど愚痴や文句を連ねていく。

これは毎回人族の奴隷を買った時に復讐の動機を

聞く際にやれ勇者軍が品物を既定の数提供し無かっただけで

国家反逆罪だとか子供が少しぶつかったくらいで

反乱分子とみなして家族そろって奴隷落ちなどなど

もちろん明らかに自分の責任でというやつもいるが

そんなに多くいない人族の奴隷たちの大半が勇者軍一向に

恨みを持っていた。これは勇者軍がひどいのかそれとも

偶々そういう奴隷しかクロカ達が買ってこないのか

分からないけど、正直いい気分のものではない。

まあ、戦力が必要だから今後も続けるけど。


「さて愚痴も終わりにしてっと、クロカ元賢者サラの

 家族およびシードという男の家族を保護してきてくれるか。」

「サラの家族はわかりますが、なぜシードという男の家族まで?」

「あそこの家族は聞いてた限り仲がいいみたいだ。

 しかもサラが勇者に嫁ぐってなった時何も悪態をつかなかった

 みたいだしな。少しでも不安要素を取り除いておきたい。」

「...わかりました。すぐに準備していってまいります。」

「悪いな帰ってきたばかりなのにすぐ別の仕事を頼んでしまって。」

「いいえおきになさらず魔王様。」

「そうはいかないよ。次帰ってきたらなんでも言ってくれ

 休みでも豪華な料理でも俺ができる限りかなえてやる。」

「それはいいことを聞きました♪

 それならなお一層張り切って行ってまいります。」


そういうとクロカはスキップしながら出て行った。

どんな要求されるか心配だがまあ大丈夫だろう。




しかし今回は珍しかったな~

ウェルが乱入してきたことはいくらかあったけど

ここまではっきり介入してきたのは初めてだ。

最近事務仕事ばっかでいらいらしてたのかな~


魔王はそんなことを考えながら立ち上がり部屋を後にした。

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