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二十話

お待たせしました。

ゆっくり読んでいってくださいね。


視点変更サラ



サラは魔王に言われた言葉の意味が

理解できなかった。


今まで魔王が言ってきたことは

なんとなく理解ができる物だった。

しかし先程言われたことは

全く理解が出来ない。





シードに謝るのが自分勝手?


なぜそういう事になる?


魔王が今まで言ってきたことを

そのまま信じることは危険だろう


しかし筋は通っている


私はシードをまるで理解していなかった


シードは決して私をないがしろに

なんてしていなかった


どうやって稼いでいたかは分からないけど

大金を使って私を励まそうとしてくれていた


それを魔王というシードの事を知らない第三者に

諭されたのはとてつもなく悔しい


けど自分が愚かだという事も分かった


なのにシードに謝るのが自分勝手?


私の謝りたいという気持ちが自分勝手?



そんな...そんな.....そんな......





「フザケルナ!!!!!」




私は気づけば叫んでいた。

目の前にいる魔王に向かって

今までにない位に思いっきり怒気を込めて。



「お前に何が分かる!?

 シードは私を愛していた!!

 そんなシードに見向きもせずブレイにそそのかされて

 裏切り簡単に体を許しそして結婚までしてしまった!!

 そして傷ついたシードは旅に出て

 そしてお前ら魔族に殺されてしまった!!!

 そんな無念な死をしてしまったシードに

 気持ちに気づいてあげられなくて

 死なせてしまってごめんって謝るの事の

 どこが自分勝手だ!!!!!」


魔王の隣にいたクロカは

私の発言に気でも触れたのか

凄まじい殺気を放ってきた。

しかし魔王がそれを止めた。

クロカは何か言おうとしたが

それよりも先に魔王が話始めた。


「その発言その態度が全てを

 物語っているではないか。」


「何を言って!!」


「事実そうであろう。」


魔王は一泊おいて語りだした。


「貴様はシードに謝罪をすることばかり

 考えていてシードの事をまるで考えて

 いないではないか。

 なぜシードが旅だったかそれは傷を

 癒すのも理由の一つかも知れぬが

 本当は貴様に会いたくなかったからでは

 無いのか?」


「何を根拠にそんなことを!?」


「根拠? そうさなお前の言い方で言うのなら

 愛していた奴に裏切られてその裏切られた奴と

 会いたいと思う方がおかしいのではないか?

 我が思うに謝罪とは被害者が加害者に対して

 求めた場合にのみ成立するのではないか?

 一方的に加害者もしくは第三者が

 謝罪を強要するのを果たして被害者は

 求め、そして認めて貰える謝罪なのか?

 第一少しでも会いたい謝罪が欲しいと思っているなら

 貴様に何か一言言ってから旅に出るであろう。

 それが無かったという事は貴様に会いたいとも

 謝罪が欲しいなどとも思っていなかったということだ。」


私は魔王にそういわれて

今まで目をそらしていたことに

目を向けなくてはいけなくなった。



分かっていたそんな事

私の心がシードから離れていったように

すでにシードの心からも私が

いなくなっていることくらい。


私はそれを認めたくなかったから

さっきあんなに叫んだ。

その結果シードが死んでしまった

現実から目を背けたくて

喚き散らした。


けれどここまで言われて諭されて



私は、私は、私は




「いったいこれからどうすればいいのよ。」


絶望した。


後悔した。


悲しんだ。


帰ってこない日々をシードを思い出して。


私にはもう生きている意味も価値もない。


だけど奴隷の刻印が死なせてくれない。


こんな空っぽな私は何をすべきなのか


何をすることが赦されるのか



分からない分からない分からない

分からない分からない分からない

分からない分からない分からない


「いったい何をすればいいのか?

 そんなもの知れたこと

 先程も言ったであろう?

 勇者に復讐せよと。」


「.....へ?」


「こんな状況に追い込んだのは勇者であろう?

 確かに我ら魔族が現れたのが勇者を

 貴様に会わせるきっかけになったのであろう。

 だからこそ我は貴様に復讐の機会を

 与えると言っているのだ。」


魔王は私に手を差し伸べてきた。


「この手を取れば貴様に

 勇者に復讐する機会をそして

 復讐に必要な力を与えよう。

 代価はいらぬ我らは勇者を

 滅ぼせればそれでいい。

 この手を取れば貴様の欲している

 モノが手にはいるぞ?」


それは悪魔のささやきだった。

魔王に手を貸すという事は

今まで私がしてきたことを

すべて否定することと何ら

変わらないことだった。



だけど私はそれに魔王の手に手を伸ばした。


間違っていると分かっていても

求めてしまう。


私は一歩また一歩と魔王に近づく

そしてあと一歩の距離まで近づいた


後はこの手を取るだけだ。


私は魔王に跪き手を取ろうとした。


そう取ろうとしたのだが止まってしまった。


この期に及んで怖気づいてしまったのではない。


突然聞こえてきたなんとも場違いな陽気な声に

驚き手を引いてそちらの方を向いてしまったから。







「まーーーおーーーうーーーさーーーまーーー

 あっそびまーーーーーーしょーーーーーー!?」






そこには緑(右)と黒(左)が半分ずつ装飾された仮面をかぶり

純白のマントのようなものを羽織ったおかしな格好をした

男?が立っていた。



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