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魔法の使えない魔法使いはしぶしぶ筋トレを始めました。  作者: スフレ
第1部「魔法の使えない魔法使い」
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入学

入学試験後、魔法学校入学試験採用会議は荒れた。


今年の試験に化け物の様な受験生が現れたのだ。


曰く、失われたはずの古代魔法、「強化魔法」の使い手だと。

曰く、筆記試験で満点を取ったと。

曰く、実技試験で岩を傷付けるどころか粉々に粉砕したと。

曰く、能力値を測定した所、何度計測してもエラー(0)が出たと。



曰く、行方不明だった人類を救った大魔法使いキール・キアスターとニーナ・キアスターの息子だと・・・。

















「入学試験首席、ソル・キアスター」

「はい」

「君の入学を認めよう、おめでとう!」

「ありがとうございます。」


俺は魔法を使わずして魔法学校に入学した。鬼門法と龍脈術の合わせ技である鬼龍闘気を「強化魔法」だと言い張って。


魔法とは自分の思い、願いを魔力に乗せて自然に変化を与える秘術である。大きくわけて三つの種類があり、物を生成する生成魔法、物を操る操作魔法、熱を変化させる熱力魔法である。

その全てに共通することは物の内部に影響を与えることが出来ないという点である。


そういう理由から魔法は遮蔽物があると使用出来ない。


しかし、それらの理の外にあり生物体内の器官、能力を強化する本来その技術が失われて久しい古代魔法がある。それが強化魔法である。


もちろんソルはそんな大層なものは使えない。使ってるのはあくまで拳闘術の秘技である鬼門法と、父が残した龍脈術の合わせ技である。





筆記試験で満点を取った・・・?

当たり前だ、こちとら物心ついた時から貪欲に魔法の知識を集めていたんだ。あの程度の問題、造作もないわ。



岩を粉砕した・・・?

当たり前だ、俺は拳闘士としたら既に歴史に名が残るぐらいは強い。拳一つで砕けて当たり前なんだよ!



能力値を何度測定しても0、エラーになる・・・?

当たり前だ、エラーなんかじゃねぇよ、だって0だから!魔法使いを目指す学校に魔法適性、魔力量共に0のやつが来ないといつから錯覚していた!?



大魔法使いキール・キアスターとニーナ・キアスターの息子・・・?

はい、それは普通に事実です。てか誰だよ俺は別にこの事言い触らしたりしてないからな・・・。



まぁいいや、まずはこの学校の頂点を取ろう。そして俺はこの身で魔法を使えず、使わず!大魔法使いになるんだ!





魔法の使えない魔法使いはその伝説の1歩を踏み出した。

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