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寝言

「大変だ!」小声で怒鳴るという凄技を披露しながらケートスさんが部屋に入ってきた。


「どうしたんですか?」


「俺らが指名手配されてる!」


やはり門番を倒したので警戒されているのか。


「食料の買い出しに町に出たら俺らの顔写真が出回っていた。だから部屋からは絶対に出るな、食料は大量に買い込んできた、そしてスズナが治り次第ここを出るぞ。」



大変なことになったなぁ。


スズナの額の汗を拭きながら考える。

やはり、ここにいては不味いな。指名手配されてるくらいだ。突入されるのも時間の問題だろう。


「・・・ソル、私はもう大丈夫だから・・・。」

必死に立ち上がろうとして立ち上がれていないスズナを再び寝かせる。

「ダメだ、ちゃんと寝てないと。」


やはりスズナはまだ動ける状態じゃない。

早く回復してもらわないと。







「んっ?」

窓から夕日が差し込む、いつの間にか俺も寝てしまってたようだ。


もうこんな時間か。晩飯の用意をしないと・・・。

「あれ?」

何故か、俺の肩に毛布が掛けられていた。

スズナか?いや、スズナは立ち上がることも出来ないのに。

ケートスさんとかがやってくれたんだろう。

「・・・ニ・・・ナ・・・。」


スズナが何か寝言を言っている。


「ニ、ナ・・・。ニィ・・・ナ・・・。」



ニーナ?


何で俺の母さんの名前が出てくるんだ?


まぁ、いいか、起きたら聞こう。晩飯の用意だ・・・。

食料はたんまりある、野宿した時は簡単なスープとかばっかりだったからな、スズナのためにもちょっと本気出しますか!

あれから俺はエリスから料理を教わっていたから普通に店出せる位には美味い料理は作れる。


その後、飯を食べながらニーナのことを聞いたがそんな名前知らないらしい。なんだそりゃ、すごく気になってきた。


しかし、スズナは結構回復していた。良かった、これなら明日には部屋を出られる。


隣の部屋からはまた怒鳴り声が聞こえる。


指名手配されてるのに大丈夫なのだろうか?

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