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魔法の使えない魔法使いはしぶしぶ筋トレを始めました。  作者: スフレ
第1部「魔法の使えない魔法使い」
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休暇

目が覚めた・・・。

体中が痛い。これは鬼門法を使いすぎた代償だ。

身体の代謝を無理矢理高める術なだけあって、筋肉や骨が耐えられなくて傷つくのだ。

こうなってしまってはもう安静にするしかない。

3日は体が思うように動かないだろう。


それと頭も痛い。これは龍脈術を使いすぎた代償だ。父さんの手帳に書いてあった。


こういう感じに鬼龍闘気を行使し続けたら満身創痍になってしまう。

それに傷は治るが疲労は溜まるし休まないと心が持たない・・・。

あ、そうだ杖が壊れちゃったんだっけ。また買いにいかなくちゃ。


それにしても腹減ったな。そう言えば昨日帰ってから何も食べてないぞ。

そりゃ腹減るわな・・・。

てか、喉がカラカラだ。

なんでもいい、口に入れたい・・・。

何かあるかな、と立ち上がろうとしたが出来なかった。


体が痛いのもあるが・・・。


横を見るとエリスが俺に抱きついていた。

俺に抱きついていた。

腕じゃなくて俺に抱きついていた。


大事な事だからたくさん言いました。


一つのベットで、しかもエリスはパジャマで。


ワンピース形のこれなんて言うだっけ、あれ、なんかエロいやつ、というか布透けてるし・・・。



えっと・・・。

どうしよこれ。

こういう時、童貞だから冷静に物事が考えられなくなるんだよね。

俺をそんじょそこらの童貞と一緒にしないでもらおう!

とりあえず落ち着くためにエリスの胸を揉んでおいた。

大き過ぎず小さ過ぎず丁度いいサイズだった。柔らかかった。



こういう所だよな、童貞だもん。


「んっ、んん。」

エリスが今ので起きてしまった。


目を開けたエリスは10秒くらい、とろんとした目で俺を見た後、急に立ち上がってそのままベットから落ちてしまった。


「お、おはようございます、何か食べますか・・・?」


一緒に寝てたことはスルーするようだ。こっちもそれなりのことをしてるからありがたい。


「あぁ、そうだな腹減った。」


「朝ごはん作りますね。」


エリスはフラフラと部屋を出ていった。


まぁ、1週間くらい休もうかな。流石に疲れたし。






エリスのご飯を食べた後、俺は再びベットに寝かされエリスはその横に座った。



「色々と聞きたいことがあるんだけど。」


「ん、いいよ。」



「単刀直入に言うわよ・・・」














「ソル、あなた本当に魔法を使えるの?」

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