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生活魔法が強すぎるんだが?  作者: 晨具
悪魔の子供
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イシズ

 どうやらイシズさんはなかなかの実力者だったようだ。


 「八百長か?」とか「イシズは子供を攻撃できないのか?」など声が聞こえる。

 確かに観客から見れば、いいところで膝をついたり肘を曲げたり、最後にはひとりでに短剣を落としていたのだから当然か。


 ただイシズさんは生粋の負けず嫌いで有名であり、八百長にしては明らかにおかしすぎる(バレバレすぎる)ということで、話はまとまっていた。




 「ふぅ。」


 なんとか勝てたな。

 でも、あの戦い方では確かに怪しすぎる。

 今度は生活魔法で俺自身を動かす練習でもするか。


 50Gを受け取り、訓練室へ向かった。




 俺が訓練室で身体を動かす練習をしていると、声をかけられた。


 「そんなぎこちない動きで何の練習をしているんだ?」


 イシズさんだった。



 「あ、いや、これは、、」


 「まあいい、それにしても先ほどは恐れ入った。何をされたのか全くわからなかったが君の技なんだろう。」


 あ、まずいな、これは。

 

 「ぜひ私に教えてくれ!種明かしだけでもいい!頼む!!」


 うん。めんどくさい。

 というか俺の切り札にするつもりだったから、種明かしはしたくない。


 「あの、これから試合があるので。」


 テキトーに流す。


 「頼む!なんでもする!」


 だが、これはなかなかしつこそうだ。

 美女にこれだけ頼まれれば、流石の俺でも迷う。

 でもなぁ、俺だけの切り札にしたいし....



 「フロイトさん、お時間です。」


 おおナイスタイミング!助かった!

 俺はとりあえず、この場を切り抜ける。

 あとで誤魔化す言い訳でも考えておこう。



 しかし、自分を生活魔法で動かすのはかなり難しいな。

 考えながら身体を動かすため、普段より圧倒的に反応が遅い。

 これはボツかな..

 いや、もうちょっと練習してみるか。



 そうして、残念な顔をするイシズさんを横目に俺は次の試合へと向かった。

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