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生活魔法が強すぎるんだが?  作者: 晨具
悪魔の子供
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悪魔の光属性魔法

 「それでは、一回戦第8試合!フロイト VS ガルナ」


 ようやく俺の番になった。

 今日の剣闘大会はかなり小規模な大会だったようで、参加者は21名しかいないようだった。

 あまり観客も居ないし、優勝賞金も1万Gと少ない。

 冒険者からすれば、魔物討伐するほうがお金になるのだろう。



 「選手入場ー!」


 うん、かなり緊張する。

 自分がどのくらい強いのか確かめてからやるべきだったかもしれないと、今更ながら後悔する。


 相手選手のガルナは獣人の剣士で16歳くらいであろう。

 軽鎧を装備していて、冒険者っぽい見た目だ。

 俺の姿を見るなり、ニヤニヤしている。


 「坊主。命までは取らねえが、一瞬で終わらせてやるからな。」


 うん、それなら安心だ。

 俺もちゃんと戦えるのか不安だったしな。

 一瞬で負けても良い勉強になるだろう。




 「それでは、はじめ!」


 掛け声とともに、俺は魔法を放つ。

 光属性魔法のライトショットだ。

 魔法発生に合わせ、ガルナも避ける準備をする。

 

 「バシューン!!!!!!」




 、、え?あれ?


 光の弾はガルナの左腕をかすめ、空へと消えていった。

 そして、ガルナの左腕が消失する。


 何が起こったのだ?とばかりにざわつく観客。

 血の気が引いて青ざめていくガルナ。

 呆然と空を見つめる俺。



 「....降参だ。殺さないでくれ。」



 こうして、俺はデビュー戦を勝利した。




 試合終了後、俺はガルナに近づいて回復魔法を施そうとした。

 まだざわついている観客。


 「あれは光最上級魔法のシャイニングスピアか?」

 「なんだあの子供は!化け物か?」

 「あの年で最上級魔法をあの威力だと!?」


 ......あの魔法は封印しよう。

 流石に俺でもおかしいのが分かる。

 というか、魔法は手加減出来ない。


 威力を確認してなかった俺が甘かった。

 一回でも試し撃ちすれば良かったな。

 といっても地面とかに撃ったら、地割れするんじゃないか?

 うん、とりあえず攻撃魔法は危険過ぎるな。

 避けてくれたから左腕で済んだけど、直撃したら身体ごと消失してしまう。



 そう思いながら、ガルナに回復魔法を施す。


 「があああああああ!!!!!」


 左腕はしっかり生えたものの、ガルナは回復の痛みで気絶した。



 「なんだ!?左腕が治ってるぞ!!」

 「回復魔法か?でもあいつ気絶してるぞ」

 「黒魔術じゃないか!?でも僧侶には使えないはずじゃ....」

 「そもそも僧侶なのか?化け物の類いじゃないのか!?」



 いや、僧侶ですし、ただの回復魔法です。

 でもこれで俺の回復魔法が下手くそな理由が分かった。

 回復痛だ。あまりの速さの回復に脳や身体がついていかず激痛が起きるのであろう。

 これは俺の魔力が強すぎるのと、スキルレベルのせいだ。



 だが、回復魔法だって威力の調節は出来ない。

 うーん、これではうかつに回復も出来ないじゃないか!


 しかも戦闘はどうしよう!

 杖術じゃあまりダメージ与えられないんじゃないか?


 課題は山積みだ。

 早急に策を練らなきゃ....。



 そうしておれはファイトマネーの50Gを受け取り、併設されている訓練室に向かった。



 名前:フロイト

 種族:ヒューマン

 職業:僧侶

 レベル:1

 体力 :102/102

 魔力 :87000001/99999999

 攻撃力:56

 防御力:24

 回避 :23


 スキル

【生活魔法:レベル1】

【回復魔法:レベル10】

【光属性魔法:レベル1】

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