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生活魔法が強すぎるんだが?  作者: 晨具
魔法武術学校
33/37

フロイトとスキルレベルアップ

 「それじゃあ、まずはファイアーボールを最長ルートで右手で放ってみて。」


 「......こう?」


 リンダの右手から、大きさ50cmほどのファイアーボールが放たれる。

 魔力は15歳の平均くらいかな。

 そこそこ魔力は高いようだ。


 「リンダさんどうかな?いつもより1.1倍くらい大きいでしょ?」


 「確かにいつもより大きい。でも発動までに3秒も掛かるんじゃ使えないね。」


 タットとリンダはあまり馬が合わないようだった。

 1位のタットに対抗意識でもあるのだろうか。

 いつまでも、さん付け・くん付けで呼び合っている。



 「んじゃ、次は左手で。」


 「......こうかな?」


 リンダの左手から、同じ大きさのファイアーボールが放たれる。


 「んじゃ、次はウォーターボールを最長ルートで右手。その次は左手ね。」


 そうやって、スキルレベルアップに向けて取り組んでいく。



 魔法は、脳下部にある核から魔力を吸い取り、身体のあちらこちらにある魔力溜まりを通って、魔力口と呼ばれる出口から放たれる。


 レベル1の段階では、魔力溜まりも魔力口も少ないので最長ルートを考えるのは簡単だ。

 その分、魔法は弱く、右手と左手からしか魔法は放てないが。


 レベル5にもなれば、口から魔法を放つことも出来るし、レベル10になればヘソから魔法を放つことも出来るらしい。


 この前、タットが尻の穴からビームを出してて笑った。



 「あ、魔力が尽きたわ。」


 8発放ったところでリンダの魔力が尽きる。

 レベル1だし魔力消費も激しいようだ。


 「んじゃ、エリクサー飲んでちょっと休憩するか。」


 そういって収納魔法からエリクサーを取り出して、中庭のベンチに腰かける。


 「ありがとう。そういえばフロイトは魔法使えるの?0点だったみたいだけど。」


 「ああ、使えないよ。俺下手くそだから魔法使うの怖くって。」


 タットとシュナちゃんが変な目で俺を見てくる。

 なんだその目は?

 気持ち悪いからやめてくれない?


 「じゃあフロイトは、魔法を使いこなしたくて学校に来たのね?カリキュラムはやっぱり魔法中心?」


 「いや、暇だから学校に来ただけだよ。カリキュラムはまだ全然決めてない。」


 そんな会話にシュナちゃんが入り込む。


 「シュナは決めたよー!攻撃魔法学とー、ダンジョン実習とー、薬草学とー、呪文学とー・・・」


 シュナちゃんはもう何を受講するか決めているようで、時間割も完成していた。

 俺は予備授業を受けてから決めようと思う。

 焦ったって良くないからな。



 しばらく、シュナちゃんの話しを聞いていたところで、リンダの魔力が回復したようだった。


 「それじゃ、次は右手でエアーボールね。その次は左手。」


 そうして全てのレベル1魔法を使ったとこで、リンダのレベルが上がった。


 「すごい!本当にスキルレベル上がった!わたしに才能が無かったわけじゃないのね!」


 最長ルートの重要性を分かってくれたみたいだ。

 リンダがとびきりの笑顔で感謝する。

 まあ多分、明日の授業で習うんだろうと思うけどね。



 「それじゃ、次はボクの出番だね!」


 タットがそういって、最長ルートの求め方について説明する。

 しかし、難しすぎるせいかリンダの頭は全くついていって無かった。


 聞くのが2回目な俺でも、さわりしか分からない。

 これをシュナちゃんは勉強しているんだから、シュナちゃんって相当頭良いんだな。


 「――もちろん全ての魔力溜まりを通ったからといって最長ルートになるわけはなく、その距離までも最長でいかなければならないから・・・」


 そんな感じでタットの説明は続き、ついにはシュナちゃんの頭もパンクした。

タットがときめかないのは去勢のせいではありません。

かなり後の話で明らかにしていこうと思います。

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