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生活魔法が強すぎるんだが?  作者: 晨具
魔法武術学校
31/37

フロイトとリビドーの謎

 「試験はどうだったシュナ?」


 俺らは試験を終えて、宿で夕飯を食っていた。


 「模擬戦はまけちゃったけどぉ、他はばっちりだよ!」


 さすが、タットが教えているだけあって、シュナちゃんも無事合格しそうだな。

 この前、離散最適化問題のことも教えてるって言ってたし、シュナちゃんってかなり頭良いんだろう。


 「じゃあ、ちょっと早いけど合格祝いでもしようかー!」


 そういってタットはケーキを追加注文する。

 俺には大丈夫だったか聞かないのね?

 まあ、合格を確信しているからなのだろう。


 「タットは模擬戦どうだった?魔法職だから結構厳しかったんじゃない?」


 「ううん。そんなこと無かったよ。麻痺霧で動けなくしたら降参してくれたよ。」


 おお!すごいな。

 状態異常魔法を極めると麻痺霧なんて魔法が使えるのか。

 さすがタットだな。


 「フロイトくんは模擬戦どんな感じだったの?」


 「俺は普通に杖術で勝った。」


 「へぇー。やっぱりフロイトくんの杖術って先生より強いんだ....。」


 なぜか少し落ち込むタット。

 俺が勝っちゃマズかったのか?


 そんな会話も終わり、夕食を済ませると、タットは迷わず俺に伝票を渡してきた。


 ――あれ?ケーキってタットの奢りじゃないの?

 いつも俺が払ってるから構わないけど、ケーキはタットの奢りだよね!?

 え?もしかして俺の奢りなの!?

 いや、俺の方が金持ちだから気にしないけどね....。





 会計も済ませ、部屋へ戻ろうと歩いていると、見覚えのある茶髪でゆるふわの髪型を見つけた。

 リンダ=フックスだ。

 どうやら彼女もこの宿に泊まっているらしい。


 「あ、リンダさん。」


 俺は勇気を出して声をかける。


 「えっ?あ、フロイトくんだったっけ?。何?ナンパ?」


 なんだか顔に似合わない可愛くない反応。

 だけど、なぜか俺の名前を知っていた。


 「え?なんで俺の名前知ってるの?」


 「それは、あなたのことがちょっと気になって。」


 えっ、それって....?

 ――っと普通ならドキッっとするところだが、なぜか俺の心はちっともドキドキしなかった。


 なんでだ?相手が子供だからか?

 いや、それだってドキッとは来るだろう。

 去勢したから?いやそんなの関係ないはず。


 「筆記試験の時、最後までめちゃくちゃ気合い入れて書いてたじゃない?炭が無くなるまでやってたし....。」


 なるほど、見られてたわけか。

 それで列のとき俺の後ろに居たわけだね。


 てか、それにしても変だ。

 どう考えてもおかしい。

 こんな可愛い女の子と会話してる状況でさえ、まるでドキドキしない。

 なんだコレ。俺のリビドーはどこへ行った!?


 「それで、私に何か用?ナンパだったら帰るけど。」


 「あ、いや。君の黒魔術が気になって。あれってレベル100くらいないと覚えられない魔法なのにって思ってさ。」


 「ああ、そのことね。それは、ちょっと両親が厳しくてね。」


 それだけ言うと、彼女は部屋へと帰ってしまった。


 うーん?やっぱり転生者じゃないのかな?

 転生者だったら孤児院に預けられて名字を持たないはずだし...。



 というか最近、色々なことが謎だ。


 車のことや、魔力Eのこと、リンダが転生者なのかどうかも怪しいし、俺のリビドーもおかしくなってる。

 やはり、外に出ると色々な変化があるもんだな。


 そうして、とりあえず魔力Eの謎を解決しようと、今日も波動剣を空へ放った。

フロイトの成長


波動剣レベル4(up)

各ステータス(up)

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