タットと再会
金が貯まったー!!
ついに来ました!3125億G!
もう冬も終わる頃にやっと貯まった。
「俺に神のご加護があらんことをー!」
テンション上がってしまう!
これで俺も勇者だ!
さっそくステータス確認。
種族:ヒューマン
職業:勇者
レベル:1
体力 :5235/5235
魔力 :99999999/99999999
攻撃力:2068
防御力:3056
回避 :10002
スキル
【生活魔法:レベル5】(MAX)
【波動剣:レベル1】
【収納魔法:レベル5】(MAX)
【攻撃魔法:レベル1】
【回復魔法:レベル10】(MAX)
【光属性魔法:レベル1】
【闇属性魔法:レベル1】
【転職魔法:レベル5】(MAX)
っしゃあああ!勇者だぜー!
超うれしい。これなら気にせずレベルも上げられる。
「勇者になれたし、このあとはどうしようかなー?」
そんなことを考えながら、今日も試合に出る。
対戦相手は魔法使いの格闘家だった。
近接系魔法使いは珍しいと思ったが、雷の生活魔法で自分の身体を操作して、相手を翻弄した。
最近はこのやり方が板についている。
ステータスの何倍も強くなる俺の身体。
まだ6歳ながら、大人並みの強さを得ることができる。
加えて、ハルクと鍛えあった俺の杖術。
「勝者!フロイト!!」
勝つのは当然だ。
☆
今日の対戦も全て終わり、ファイトマネーを受け取っていると。
「フロイトくん!驚いたよ!!」
タットだった。
なんだか可愛い獣人の女の子を連れている。
「タット、そちらの可愛い女の子はどちら様で?」
「ああ、この子はシュナだよ。一緒に旅をしててね。」
なんだと、女の子と2人旅??
お手てつないでピクニック気分か?
「それより、フロイトくん!まさか君が噂の転職神父だったなんて驚いたよ!」
「あ、うん。そうなんだよ。勉強したんだ。」
「しかもさっきの戦い!凄かったよ!目にも止まらぬ速さで!」
「うん。そうなんだよ。筋トレしたんだ。」
そんなテキトーな会話をしながら、タット達を俺の部屋まで案内した。
タットは興奮しているようで、グイグイ来た。ほんとグイグイ。
その度にシュナちゃんが不安そうな顔をしていた。
たぶんゲイだと思われたんだろう。
「あ、タット。1000Gありがとう。タットのおかげで餓え死にしないで済んだよ。これお礼。」
そういって、2000万Gをタットに渡す。
「え!?こんなの貰えないよ!!お礼なんていいからいいから!」
えー、お礼に転職させてあげたいのに..。
それとも金額が足りなかったかな?
「じゃあ、4億Gなら良かった?」
そういって、4億Gを取り出したが、
「いやいや、お金はいいから!金額の問題じゃないし!それよりフロイトくんに聞きたいことがあるんだけど!」
そう言われ、シュナちゃんを部屋に残し、俺たちは大浴場まで行く。
どうやら知られたらまずい話でもするらしい。
それとも本当にゲイなのか?
「あれ?フロイトくんって女の子だったの?」
「ん?、ああ!これは去勢したんだよ。戦う時に邪魔だからね。」
「......えぇぇ、、凄いね。」
なんかすごい引かれた気がする。
もしくは俺のち○こが見たかったのに無くて残念だったのかな?
それだったら俺は全力でタットと戦わなくてはならない....!
俺の純白のために。
「ああ、それでね。フロイトくんってさ、転生者だよね?」
「うん、そうだよ。」
その質問に少しほっとする。
良かった。タットはゲイじゃない。
「やっぱりね!じゃあスキルは何を選んだの??」
「あー、スキルは選べなかったよ。なんにも貰ってない。」
「えー?それはないでしょ。もしかして隠したいのかな。それじゃあボクのスキルも教えてあげないよ~。」
タットはイタズラな笑みを浮かべながら言う。
だが、タットの選んだスキルなんて丸分かりだ。
「タットのスキルは見てれば分かるけどね。捕食でしょ?」
「え!バレてた!?」
逆にバレてないとでも思ってたのかな?
裏庭であんだけ大きな音たてて捕食しておきながら。
「うん、俺起きてたからね。」
というかタットを見ていればバレバレだ。
子供なのにあれだけ食べるんだもん。それなのにトイレに行く回数が少ないからスキルは捕食だってすぐ分かる。
「そっか、見られてたかー。でもこのスキルあんまり強くないんだよねー。もっといっぱいスキルゲット出来ると思ってたんだけどね。」
「いやいや、ステータス上がってスキルもゲット出来るって充分チートだよ。」
なんという贅沢者なんだ。
スキル貰えるだけでもありがたいのに。
もしかして、あんまり有効活用できてないのかな?
「タットはいままで何食ったの?」
気になったので質問してみる。
「教会に居たときは魔力草ばっかり食べてたね。旅に出てからはスライムとビッグスパイダーからしかスキル貰えなかったよ。ゴブリンとかも食べたんだけどね、、」
ゴブリン食べたのか、凄いな..。
俺も食べたことあるけど、メチャクチャ不味いんだよな。
脳みそはウマイって聞いたけど、、
「なるほど。じゃあエリクサー捕食してみ?きっと欲しかったスキル得られるよ。」
そういって、俺は収納魔法からエリクサーを取り出しタットに渡す。
「エリクサー?飲んだことはあるけど、確かに捕食したことは無かったね。試してみるよ。」
タットは素直に受け取って、エリクサーを捕食した。
「美味しいねこれ。もしかして高いやつだった?」
「いやいや、そうじゃなくてスキル確認して?」
確かにちょっと高いやつだけど、そういうの気にして欲しくない。
「おお!!魔力再生!!!」
「どう?気に入った?」
「ありがとう!!フロイトくん!!なるほど。いままで気付かなかったよ!薬の作用がそのままスキルになるんだね!」
「うん。ポーションを捕食すると身体再生ゲット出来るよ。スライム捕食したのならもう持ってるだろうけど。」
「凄いやフロイトくん。物知り過ぎるよ。ってことはやっぱりスキルは脳内図書??」
脳内図書。
それは、読んだ本をそのまま記憶するスキル。
レベルマックスにすると読んでなくても全ての本が頭の中にあるっていうチートスキルか。
まあ、そういうことにしておこうかな。
スキル貰えなかったっていうと怪しまれるし。
「あぁ、うん、まあ、そんな感じ。」
「なるほどねぇ。僕も迷ったんだよね。強くなるのが難しそうだったから辞めたんだけど、フロイトくんはどうやってそんなに強くなったの?」
「ん?いや、普通に筋トレしてるだけだよ。前世でも杖術とか体術やってたからね。」
「そうなんだ。筋トレだけでそんなに強くなれるのかー。今日見てたけど物凄い速さだったよ。やっぱり脳内図書にすれば良かったかなー。」
まあ筋トレって言っても普通の筋トレとは違うけどね。
俺のは20倍も効率が良い。
雷の生活魔法さまさまってわけだ。
「いやいや脳内図書はオススメしないかな。知識があっても強くはなれないからね。やっぱり一番強いスキルは捕食だと思うよ。」
「ホント?フロイトくんが言うんじゃ間違いないね!あっ!じゃあさ、これから何を捕食していけば良いのか教えて欲しいな。でも共食いは無しね!」
「ああ、いいよ。全然教えてあげる。」
タットに1000G貰ったのホントに助かったしな。
まあエリクサーでお礼をしたつもりではあるが、色々と恩を売っておくか。
「まずは魔王かな。魔王食うと変身魔法使えるようになるよ。ドラゴンとかの魔物に変身出来るはず。」
「えっ!この世界魔王居るの!?全然知らなかった。」
この世界に魔王は数多く存在する。
ゴブリンの王や、スライムの王も魔王だ。
もちろん人間の王も変身魔法が使える。
「居るよ。魔王倒すために国が税収しているんだから。基本は王子を勇者にして魔王退治に行かせているんだよ。まあ、税収の口実なんだけどね。」
「へぇー。勇者って王子のことを言うんだ。」
「ん?違うよ。お金払えば誰でも勇者になれるよ。」
「え?どういうこと?」
タットは上位職のことを知らないようだった。
まあ、上位職は天職でしかなれないって思ってる人多いしな。
本当は転職でなれるけど。
「転職神父にお金払えば勇者になれるんだよ。いわゆる5職持ちってやつなんだけどね。」
「えっ!じゃあフロイトくんに頼めば勇者になれるんだね?ちなみにいくらかかる?」
タットも勇者になる気なのかな?
まあ確かに、賢者だけじゃもの足りないもんな。
「勇者だと3125億Gだね。」
「え、高っ....。割引とかって出来ないかな?」
図々しくも割引を求めてきた。
友達料金で0Gにならない?ってことか。
「神の加護魔法だからね。値段固定なんだよ。俺がタットにお金あげるってやり方すればいけるけど、神に捧げるから3125億Gは必要なんだよ。半額は戻ってくるけど。」
「そっかぁ。勇者って高いんだね。」
うん。勇者めっちゃ高い。
俺も今日やっと勇者になれたし。
「タットは勇者になりたい理由でもあるの?」
「あ、いや、大したことじゃないんだけどね。剣技スキルとか体術スキルが欲しいんだよね。まあ、勇者は無理だから剣士にでも転職しようかな。」
「剣技スキル?体術スキル?なにそれ。俺そんなの聞いたことないよ?」
「えっ!もしかして無いの!?異世界転生っていったら普通あるじゃん!」
え?そういうものなの?
普通がよくわかんないけど。
「でも、剣握ったこともない人が剣の技術あったらおかしくない?」
「確かにおかしいけど。そしたら魔法だってそうじゃない?」
「魔法は魔力の出口をつくるだけだから、出口さえ分かれば誰だって出来るよ。」
「あー、たしかにそんな感覚だね。へぇ。じゃあホントに剣術スキルとか無いんだね。あ!でもレベルは?あれで剣術が強くなったりとかしない??」
「ああ、レベルはね――――」
そうして他の入浴客がくるまでの間、タットの質問に答えまくった。
おかげで、すっかりのぼせてしまった。
「タットぉ。遅いよー。」
「ごめんね!シュナ。ちょっと白熱しちゃってね。」
おい、やめろ。
ゲイだと思われるだろ。
「じゃあ、今日は色々ありがとねフロイトくん。ボクらはこのまま宿に帰るよ。また明日来てもいいかな?」
「ん。大丈夫だよ。じゃあまた明日ー。」
そうして、タット達は宿へと帰っていった。
☆
タットの前世の話も色々聞いた。
どうやらトラック事故にあって、こちらの世界に来たらしい。
「タットは数学者でハルクは剣道範士か。偶然じゃないよな。やっぱり神が厳選してるのか、」
すごいな。強者揃いで恐い恐い。
タットにあんまりペラペラ話さない方が良かったかな?
まあいっか。俺には最強の生活魔法があるし。
「はぁー。てか俺も女の子連れたいなぁ。」
無くなったそれを擦りながら、フロイトは思い更けるのであった。
ゲイはホントに勘弁だからな?




