サクト
貧相な教会に戻って、店番?をしていると。
「フロイトくん、さっきは完敗だったよ。」
サクトだった。
貴族なのだろうか、女の子の従者を連れている。
「君に負けて目が覚めてね。転職したいんだ。」
「サクト様!魔法剣士を手放すんですか!?せっかく珍しい上位職業なんですよ!?」
「いや、違うよサミュ。勇者になりたくてね。出来るかなフロイトくん?」
おお!大口きたー!
待ってました!さすが貴族!!
あ、でも、まだスキルレベル足りてないや。
「勇者だと3125億G必要ですが、よろしいでしょうか?」
「問題ないさ。サミュ、お願い。」
サミュと呼ばれる従者が収納魔法から大量のお金を取り出す。
1億G金貨がこんなにたくさん....。
「おお!では、少々お待ち下さい。」
思わず声が出てしまった。反省。
でも、サクトくんは何処かの王子様か何かかな?
この金額はなかなか稼げるものじゃないぞ。
そう思いながら、俺は祭壇に8000万Gを置いて、まずは自身に転職魔法を施す。
スキルレベルMAXにするためだ。
「では、いきますね。」
「ああ、お願いするよ。」
そうしてサクトを勇者にして、約1500億Gを懐に入れる。
ヤバい!気分が上がりまくる!
「あなたに神のご加護があらんことを。」
「ふふ、これで勇者だ!」
「まさか、ホントに勇者がお金で買えるなんて..。」
サミュさんは驚いてるようだが、勇者職がお金で買えるっていうのは貴族の間では常識だ。
もちろん、莫大な金が必要なので4職持ちで妥協する人が圧倒的に多いが。
「ありがとうフロイトくん。これで君が使う操作魔法も覚えれるかな。フフフ、次に会った時は覚悟しておくんだね!」
サクトは指でピストルの形をつくって俺をバキューンっと撃った。
「あはは、恐ろしいですね。」
どうやらサクトは勘違いをしてしまっているようだ。
俺のは操作魔法ではなく雷の生活魔法だ。
つまり、誰もが使える。
勇者にならなくても元から覚えているのだが、まあ気付けると良いね....。
そうして、サクトとサミュは去っていった。
「勇者になる目的が操作魔法を覚えたいためって、なんだか騙してるみたいで嫌だな。」
受け取った大量の金が、俺を少し後悔させた。
サクト
12歳、イケメン。
元は戦士。そして家の力で魔法剣士に。
実は転生者。
前世は軍の特殊部隊。超人スナイパー。
チートスキル:???
サミュ
13歳、ちょっと大人っぽい。
職業:戦士
物心ついた時からサクトの従者。
料理が得意。




