悪魔の剣士
タイトルを変更しました。
誠に勝手で申し訳ございません。
「フロイトくん。最後のあれは何だ?それに君の魔力も..」
「だから、あれは操作魔法ですって!魔力もめっちゃあるよって言ったじゃないですか。」
イシズさんはホントしつこかった。
何回も同じ質問を繰り返してくる。
「むぅ。だが操作魔法なんて聞いたこともないし、しかも君は子供なのにどうやったらその魔力まで。」
「そしたら、ハルクさんも充分おかしいじゃないですか!自分が弱いからって俺のせいにするのは無しですよ。」
「フロイトくん!君は女性になんてことを言うんだ!?弱いなんて言ったら失礼だろう!」
「ブハッ!」
えぇ!?
ハルクさん。何ですかそのキャラ?
さっきまで完全に爺さんだったじゃん!
なんで急に好青年みたいになってんの?
「イシズさん、俺の強さは美しい女性を守るために得た力。貴女のような人を守るために鍛えてきた。」
ハルクさん?どうしたの?
それ9歳くらいの子が言うセリフじゃないよ?
しかもそんなので誤魔化すなんて無理があるよ。
「まあいい、君たちが血に滲むような努力をしてきたってことなんだろう?ただ、私だって努力してきたつもりだ!しかし、なぜそれほどまでに強い?!」
俺だって魔力がこんなのになった理由を知りたい。
だけど分からないんだ。
なんで俺の魔力はおかしくなっちゃったの?
俺が答えられずにいると、
「俺は悪魔の子だから!」
ハルクがその一言で片付けた。
☆
悪魔の子。強大な力をもって生まれてくる子がなぜそう呼ばれるようになったか。
それは昔、王家に生まれた一人の戦士の話。
一切泣かなかったその赤ん坊は、すくすくと育ち、最強の戦士になった。
そして10歳の誕生日、彼は自分を育ててくれた王族を皆殺しにした。
どんな理由で皆殺しをしたのかは分からないが、その事件をきっかけに、「全く泣かない赤ん坊は悪魔の子」と呼ばれ、恐れられるようになった。
悪魔の子は、強大な力とともに良からぬ使命を持って生まれると言われているのだ。
☆
翌日の朝。
俺はイシズさんとハルクの3人で稽古をしていた。
「行くぞ!ハルク!」
「来い!フロイト!」
昨日の夜、ハルクに敬語はやめて欲しいと言われたので俺はハルクを呼び捨てにすることにした。
それから、お互いの前世についても色々話し合った。
ハルクの前世は、剣道範士の称号で日本で道場の先生をやっていたそうだ。
しかし、50歳半ばで両刃の世界に魅了され、ヨーロッパや中国の剣術も学び、80歳になるころ全ての剣を極めた男とまで呼ばれるようになったらしい。
転生してからは、旅をしながら剣闘士をやっているらしく、たまたま昨日の大会に出場したそうだ。
「フロイト!なかなかの杖術だ。ただ、もっと目を見ろ。攻撃が来る前に捌くんだ!」
ハルクに貰った杖のおかけで、俺はハルクとそこそこ戦えるようになっていた。
だが、やはり変幻自在の剣に翻弄される。
大剣が短刀になったりカットラスになったりレイピアになったりと非常に厄介だった。
「はぁ、はぁ、イシズさん....交代。」
俺は休憩して、イシズさんと交代する。
武具成長のスキルは微妙だけど、ハルクが持つとまさに鬼に金棒だ。
そんなことを思いながら、イシズさんとハルクの稽古を眺める。
「・・・胸ばっかり見てんじゃん。目を見るんじゃなかったのかよ....。」
爺さん、女好き過ぎるだろ。
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ボクが旅をしてから4ヶ月。
捕食スキルで片っ端から魔物を食べていったが、得られたスキルは少なかった。
スライムから【身体再生:レベル1】
蜘蛛の魔物から【糸魔法:レベル1】と【状態異常魔法:レベル1】
たったこれだけだった。
「まあ、身体再生があるだけマシかな。」
幸い、魔物を捕食してもステータスは強くなるのでそれなりに強くなった気もしていた。
だが、同じものを食べ続けてもステータスはポンポン上がらない。
魔力草を捕食した時に気付いたのだ。
初めは、1つ食べただけで魔力が上がった。
2つ目でもそう。次は4つ目で魔力が上がり、その次は7つ目。
計算してみたら、フィボナッチ数列だった。
さすがに10万を越える魔力草を食べないと魔力が上がらないとなってからは捕食するのをやめた。
「さすがフィボナッチ数列だなぁ。」
染々とそう思う。
さて、今日は墓地へ行くか。
狙いは幽霊。物理無効とかそういうスキルが得られれば良いなと思っている。
「お!幽霊いっぱい居るじゃん!」
ボクってついてる。
そう思いながら、幽霊を狩ってみるが、
「あ、これじゃ捕食できないや....。」
ライトショットで飛散してしまう幽霊。
というか、どうやって捕食すれば良いんだ?
☆
2時間ほど試行錯誤してようやく気付いた。
「そもそも幽霊に栄養がないじゃん。」
捕食スキルには条件があって、栄養を取らないと能力が得られない。
髪の毛程度の栄養では、能力を得られないのだ。
ましては相手は幽霊。空気みたいなもんだ。
「帰るかー。」
捕食といえばチートスキルと思っていたが、どうやらそうでも無かった。
確かに食べるだけで強くなるのだが、同じものを食べ続けてもステータスは上がりにくい。
しかも得られるスキルが滅茶苦茶少ないのだ。
「やっぱり人間からスキルを得るしか....。」
やはり魔物を食べてるだけじゃ、スキルはあまり得られないのかな?
「でも母乳を飲める年じゃないからなぁ。だからって共食いは嫌だし。」
これまで剣を使う魔物をたくさん捕食してきたが、剣術スキルなどを得られないのがとてもショックだった。
どうにかして剣術スキルが欲しい。
「もう、寝よ!」
そうして、またいつものようにステータスを確認して野宿をした。
名前:タット
種族:ヒューマン
職業:賢者
レベル:24
体力 :3204/3204
魔力 :11467/25012
攻撃力:2601
防御力:2046
回避 :1112
スキル
【生活魔法:レベル3】
【攻撃魔法:レベル9】
【回復魔法:レベル8】
【光属性魔法:レベル8】
【糸魔法:レベル6】
【状態異常魔法:レベル4】
【身体再生:レベル1】
【捕食:レベル10】(MAX)
幽霊を狩ってレベルは2上がったけど、ステータスは変わりなかった。
うん、ずっと思ってるけどレベルって何の意味があるんだろう....




