悪魔の光
感想ありがとうございます!
とても励みになります!
闘技場生活も4ヶ月たって、お金も着々と貯まって1220万G。ファイトマネーも5万Gを越えた。
そして、今日は闘技大会の日。
しかも優勝賞金500万Gのデカイ大会だ。
これで優勝すれば一気に2000万Gに近づく。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺は朝早く起きて精神統一していた。
なんせ、コンディションを整えないとやっていけないレベルだからだ。
優勝賞金の多い大会だと参加条件がある。ファイトマネーが3万を超えているか、もしくはA級冒険者か。
イシズさんでも苦戦するらしく、優勝の自信はないと言っていた。
だから、万全の状態で挑む。
軽く食事をとって、選手控え室へ向かった。
☆
1試合目は、戦士だった。
バーツのおっさんより遥かに強いのが感じ取れる。
「それでは、はじめ!」
まずは脳の下部に雷の生活魔法を撃ち込み、魔力を封じる。
さらにライトアップの目眩まし。
そして杖術を仕掛けるが、
「ーーキンッ」
相手もその程度でやられるわけじゃないようだ。
俺の攻撃を防ぎ、距離をとって相手が反撃してくる。
「?!?!!??」
収納魔法から投げナイフでも取ろうとしたのだろう。
だが、魔力を封じられているので出来なかったのだ。
俺はその一瞬の隙に、回復魔法を付与させた突きを放った。
「勝者!フロイト!」
試合は一瞬だった。
しかしイシズさんレベルの強さ。
収納魔法や罠魔法など使われていたら、負けていたかもしれない。
雷の生活魔法のおかげだな。
☆
この後、二回戦・三回戦も無事勝ち進んだ。
相手は賢者だったので、魔法職相手には余裕で勝てる。
まあ、怪しまれないようにライトアップの魔法を使って特攻したが。
四回戦の相手は剣士。
イシズさんと同じ二刀流のようだ。
「それでは、はじめ!」
また同じように、魔力を封じてライトアップの目眩まし。
そして杖術を仕掛ける。
「ーーキンッ、キンッ、カキンッ」
うん、やっぱり防がれるな。
目がやられているというのに隙がない。
だが、イシズさんとの稽古のおかげで二刀流とは散々戦ってきた!
二刀流の攻略法は頭に入ってる!
突きに続く払い、払いに続く突き。
その連続攻撃で相手を翻弄し、相手に一発入る。
「ぐうっ!」
相手の攻撃を完全に防ぎ、一発また一発と攻撃が入る。
そうして俺が圧倒していった。
「はぁ、はぁ、......降参だ。」
「勝者!フロイト!」
ライトアップで目を潰す必要はなかったな。
決定打には欠けるが、杖術だけで勝てるということが分かった。
☆
準決勝の相手は魔法使いだった。
魔力を封じて目眩ましして終わり、と思っていたが、相手は偏光グラスをかけていた。
「それでは、はじめ!」
一瞬で勝負が決まれば疑われないのだが、流石に魔法を一切使わない魔法使いなんて居ないので、魔力封じはやめておこう。
しかし面倒だ。
魔法使いは接近戦は弱いので距離をとって戦う。
だが、俺の回復魔法は接近しないと無理。
今までは目眩ましして接近戦に持ち込んでいたけど....。
うーむ......
「フレイムランス!」
相手が魔法を放つ。
俺はそれを避けると、避けた先にアイスランスが飛んできた。
「ーーッ危ね!!」
間一髪避けれたが、やはりA級冒険者クラス。
近づけそうにない。
こうなったら、爪を隠すのはやめるか。
「パー..ラライズ!」
もちろん雷の生活魔法だが、怪しまれないように魔法名を言って信憑性を濃くする。
そして数十発の電流を撃ち込み、相手の動きを止める。
「なっ!?だが、ファイアショット!」
動きは止めたが、それでも構わず相手は魔法を放ってくる。
麻痺してても魔法撃てるからな。
魔力封じまでしたら流石に怪しまれる。
放ってくる魔法を避けながら次の一手。
「ライトアップ!」
フラッシュ代わりに使っている光属性魔法。
いつもはフラッシュのように一瞬だけ光らせているが、今回は5秒ほど光らせてみた。
眩い光が全てを白に包む。
目眩ましではなく、俺の姿を隠すためだ。
本来は長時間光を照らして部屋を明るくするような魔法なのだが、俺の場合は明るすぎて最早なにも見えない。
偏光グラスで目がつぶれないといっても、俺を捕らえられないんじゃ魔法は当たらない。
まあ、俺も何も見えないが。
そうして、自分が撃ってる雷の生活魔法をたよりに相手へ近づき、気絶魔法をかけた。
「勝者!フロイト!」
ライトアップの魔法が消えて数十秒後、やっと判定の声が上がる。
観客のざわめきは半端無かった。
「あれがライトアップだと!?」
「なんて魔力だ!!??」
「フラッシュって長時間発動できたっけ?」
「そ、そういえば、あの少年、シャイニングスピアを放ったことがあるっていう噂もあるぞ!」
「もしや今までのフラッシュも、ライトアップだったんじゃ....?」
魔力切れまで粘れば良かったかな?
うーん、でも相手の魔法にやられる可能性だって充分あったし。
俺は少し後悔をした。




