フローズン・アクター~ファースト・アクター【設定資料】
【あらすじ】
人気タイトルが大量に発売される同日、「フローズン・アクター」というRPGゲームが発売された。
他の人気タイトルが売れる中、このフローズン・アクターはまったく売れる気配がなく、一週間ほどで半額以下に下がるという状態だった。
霜原良人は父親に新作ゲームのタイトルをねだったが、「まだ早い」というこでまったくソフトを買ってもらえなかった。
しかし、友人から「フローズン・アクター」を貸してもらうことになり、さっそくプレイすることに。
ゲーム途中、母親に風呂に呼ばれた良人は、仕方なくゲームをそのままに風呂に入る。
だが、真冬にボイラーを入れ忘れた風呂は凍えるほどの冷水で、沸いていると思って思いっきり被ると、一気に体温が低下し、そのまま意識を失う羽目に。
良人が気が付くと、なんと「フローズン・アクター」のゲームの世界に入っていた。
しかも勇者という役職付き。どこかでありそうな異世界転生現象に、多少なりとも興味をもつ。
だが、ゲーム内の街が突如崩壊し、魔王も巻き込んで街の修復作業に入ることになってしまう。
良人は街を修復し、ここから出ることができるのか?
【登場人物】
・霜原良人(名前は別になんでもいいが)
本作の主人公。ゲームが大好きで、様々なゲームを得意とする。
外で遊ぶよりも中でゲームすることが多く、それゆえに貧弱。一応、友達と遊ぶこともあるが、あまり外には出ない。
風呂の冷水を思いっきり浴びたことにより、ゲーム世界で勇者グラシエスとして活動するはめに。
ロシア語で「リョート」は「氷」。
・霜原平流(名前は別にry)
主人公の弟。
比較的お兄ちゃんっ子で、いつも良人について回っている。
しかし、まだ幼いためか、いろいろと誤った行動を取り、結果良人を窮地に追い詰める。
ゲーム「フローズン・アクター」に彫刻刀を刺した本人。
英語で「ヘイル」は「あられ」。
ゲーム内の登場人物
以降は「フローズン・アクター~氷結したゲーム世界の住人達」とほぼ同設定。
・グラシエス・フロザース(別になんでもいいのだが)
ゲームソフト「フローズン・アクター」に登場する勇者。愛称はグラッシー(別に何でもいいのだが)
世界の気温を低下させ、氷の世界を作り出した魔王、パゴスコタディを倒すために名乗りを上げた勇者。
という設定なのだが、良人がフローズン・アクターの世界に来た時にその役割を担う羽目に。
その途中で、メルティア王国のサルージュ姫に惚れてしまう。
「グラキエス(glacies)」はラテン語で「氷」という意味。
・サルージュ・メルティア(別になんでもいいのだが)
メルティア王国の王女。
本来は魔王パゴスコタディを倒した人物との結婚をさせるための娘なのだが、いろいろとわがままだったりする。
街や城が崩壊してからは、街の人たちと協力して復興を目指す。
「サルジュ」はアラビア語で「氷」。
・ジェロ・メルティア(別になんでもry)
メルティア王国の王。多分人望が厚い。
彫刻刀が刺さったばかりに復旧に苦労している。財政難とかで大変。
サルージュを溺愛している。親バカ。
ちなみに「ジェロ(gelo)」はポルトガル語で(ry
・魔王パゴスコタディ(別にry)
世界一面の気温を下げ、氷の世界を作り上げた魔王。
という設定だが、街が崩壊した際に魔王の城まで崩壊してしまい、ゲームの役割どころではなくなってしまった。結果、王様と一緒に街を復興する手伝いをする羽目に。
ちなみに「パゴス」が「氷」「スコタディ」が「闇」という意味。
・フォティア
フローズン・アクターの世界における、四大元素をつかさどる四大賢者の一人。
フォティアは火の元素をつかさどっている。
四大賢者の力の均衡により世界が保たれていたが、水の賢者ネロパゴスの反乱により、封印されてしまう。
・エザフォス
四大賢者の一人。大地の元素をつかさどる。
水の賢者ネロパゴスの反乱により、封印されてしまう。
・アネモス
四大賢者の一人。風の元素をつかさどる。
水の賢者ネロパゴスの反乱により、封印されてしまう。
・ネロパゴス
四大賢者の一人。水の元素をつかさどる。
ゲーム中では、このネロパゴスが、自分たちが暮らしやすい世界にするために、魔王パゴスコタディとして君臨し、世界の気温を低下させ、他の四大賢者を封印してしまったことがきっかけで始まる。
【適当プロット】
・第1シーン:ゲーム世界への招待
霜原良人はゲームが好きな普通の中学生だった。
ある日、新作ゲームがほしくて父親に小遣いをねだったが、発売当日にはもらえず、交渉する日々が続いた。
交渉かなわずソフトは買うことができなかったが、友人から「フローズン・アクター」というソフトを、「つまらんから貸してやる」という理由で借りることになる。
どんなクソゲーだと思い、さっそくゲームを開始するが、開始早々母親から風呂の催促。しかたないのげゲームをそのままにして風呂に向かう。
温まっていると思って思いっきり風呂桶で体にかけると、ボイラーが入っておらず、冬の冷水を思いっきり浴びてしまう。
その冷たさで一気に体温を奪われ、良太は意識を失う。
気が付くと、そこは氷に包まれた街のとある民家。
現状を把握し、ゲームの設定を思い出したところ、なんと主人公のスタート地点だった。良人は主人公グラシエス・フローザスとして、ゲーム内を活動する羽目に。
ゲーム世界にあこがれていた良人は、ひとまずゲームの進行通りに進めることに。
そして、ようやく王との謁見となった時に、突如地震が起こる。
何事かと外に出てみると、外にはでかい彫刻刀が出現し、街が壊滅状態に。よく見ると、城の外壁や一部までも崩壊していた。
魔王の仕業か、と思ったが、王様が発したのは意外な一言。「魔王討伐より先に、街の復興を手伝ってくれ」
・第1シーン、現実世界:戻らない兄
良人の弟である平流が風呂に入ろうとすると、倒れている兄を発見。すぐさま救急車で運ばれることに。
しかし、脈はあり、機能は正常なのに一向に目を覚まさない兄を見て、平流は泣きじゃくる。
そこでふと、ゲームのせいではないかと思い、平流は兄の部屋でつけっぱなしのゲームの電源を切ってソフトをぶち抜き、近くにあった授業に使う彫刻刀をぶっさした。
しかし、そうはしても兄の意識は戻らない。結局、泣きわめきながら平流は良太の友人にソフトを返すことにした。
・第2シーン:賢者封印解除
ひとまず自分がゲーム外の人間だということを告げると、「魔王を倒してこの世界を平和にしなければ帰れない」と言われる。
仕方なく街の復興を手伝っていたが、突然魔王パゴスコタディと名乗る人物が現れ、手伝いたいという。
話によると、例の彫刻刀のせいで、魔王の城までも破壊されたらしい。しかも王様の話によると、きちんとした魔王の城で魔王を討伐しなければ、この世界は平和にならないという。
王は魔王の城を最後に立て直すこと、世界復旧までは戦わないことを条件に、魔王にも街の復興を手伝わせることにした。
しかし、圧倒的に人手不足のため、魔王とともに封印された賢者を解放する旅に出る。
結構面倒なところに封印されており、しかも事情のしらないモンスターまで襲って来て、魔王ともども困惑状態。
なんとか賢者三人を解放し、事情を話して街の復興を手伝ってもらうことにした。
・第3シーン:モンスター暴走事件
賢者が全員そろったことにより、一時的にさまざまな元素の力を借りることができるようになった世界で、街の復興はどんどん進んでいった。
しかし、ある時、野生化したモンスターが、魔王のコントロールを離れて街に襲い掛かるようになった。
普段は街の外にモンスター除けのバリアが張られていたのだが、どうやら彫刻刀によって破壊されてしまったようだ。
それに気が付いたモンスターたちが、どんどん街に侵入してくる。
魔王がなんとかコントロールを得ようとするが、なかなかモンスターは言うことを聞かない。
仕方なく魔王は涙を飲んで部下を次々と倒していくのだった。
・第4シーン:迷い人との出会い
モンスターを倒し、街の復旧にも慣れ、すっかりゲーム世界の住人となった良人、ことグラシエス。
だが、彫刻刀の振動により、毎回のように復旧したところから崩壊する、ということを繰り返していた。
もう、それが日数を数えるのも面倒なほどに続いたころだった。
突然、街に異世界の住人がやってきたのだ。
しかも、ゲーム世界の外からやってきたという。
どこかで見たような顔だ、と思いながらも、グラキエスはその来客者を歓迎する。
こうして二人は、ゲームの世界で出会ったのだった。