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エネルギー  作者: 美紗紀
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〜奇跡〜

この小説はノンフィクションです。皆さんも経験した事があるかもしれない『失恋』。多くの方に共感してもらえると嬉しいです。

君と出会った奇跡がこの胸に溢れてる


きっと今は,自由に空も飛べるはず─…



私があいつと出会えたのは


奇跡だったんだと思う。



私があいつの事を好きになったのは


奇跡だったんだと思う。




『ドンマイ!』


光に言われた時,泣きたかった。


私はたった今,失恋した。

昨日頑張って,ずっと好きだった三好に手紙を渡したんだ。


『村上みたいな人と俺みたいにテキトーな人間は似合わないと思います。』




三好は,寝てばっかで忘れ物ばっかで

遅刻魔で,馬鹿で…

ほんとにだらしない。


確かにテキトーな人かもしれない。



だけど三好は,いつも私に話しかけてくれた。



うるさくて女好きだけど

三好と一緒にいる時は

すっごく楽しくて

ずっと話していたいなって思う。




"1年生の時のクラスの方が楽しかった"


最初はそう思ってた。


でも三好のおかげで…

いつの間にか学校が何よりも大好きになってたんだ。


三好と初めて同じクラスになって,


三好のいる教室が大好きになったんだ。


これが"恋"だと気づいたのはいつだったんだろう。




教室の席は,出席番号順に座っていた。

私は最初,窓側の席だった。



私の後ろの席には山田晴香が座っていた。


この時三好は,私の前の前の席だった。



山田晴香とは同じ班になったのですぐに仲良くなった。


学年に"はるか"という名前の仔が沢山いたので,

山田晴香は必ず皆に"山田"と呼ばれていた。


私も,仲良くなるうちに

"山田"と呼ぶようになっていた。


『山田あ〜!行くよ!』


移動教室の時などもずっと山田と一緒にいた。


仲のいい人が同じクラスにいなくて不安だったから

山田がそばにいてくれるのが本当に嬉しかったんだ。


そんな時

席替えがあった。


皆にアンケートを取り,先生がそれを見て席を決めるというものだった。


『誰と近くの席なら勉強に集中出来そうですか?』


勉強に集中出来るかは分からないけど…

答えは決まってる。


『山田さんです』


私はこう書いた。



「誰にした〜?」


山田にこっそり聞くと,山田も私の名前を書いてくれていた。




─その時


「これ異性の名前書いてもいいんですか〜?」


先生に馬鹿な質問をした奴がいた。


…それが


三好だった。



(馬鹿じゃん)



そう思ってた…



そして,席替え。


私は,希望どおり山田と同じ班になった。


そして…



隣の席は,三好だった。




今思えば,これは奇跡だったんだ。


でもこの時は


"この人と隣ならまあいいかなあ"


これぐらいにしか思ってなかった。


ただ,"話しやすそうな人"としか思ってなかったから。




「ねえ,これさ」



授業中など,三好はよく質問をしてきた。


三好は女子とも普通に話せる…

かっこつけてないし,これが素なんだなあ…



私は,自分がだんだん三好にひかれている事に


気づいていなかったんだ。


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