表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

家庭菜園-種の保管方法と長期保管後の発芽率

作者: よろ研

家庭菜園用に種を購入しますと1袋にかなり多くの種が入っています。それでいて使用期限は1年程度のものが大多数ですので、広い畑を持っていない限りどう見ても使い切れそうにありません。

そこで、種を長期保管した場合、どの程度の期間実用に耐える発芽率を示しているか、私の試している範囲で記載しておこうと思います。


市販の種はかなりの数が封入されています。

例えばタキイ種苗のカタログではトマトの桃太郎は40粒、ミニトマトの千果は18粒、ナスの千両二号は60粒、キュウリの北進は25粒、小松菜の菜々美は3700粒と、どう見ても1シーズンで使い切れる量ではありません。

期限が来て捨ててしまうのはもったいないですので、私は冷蔵庫に保管して使い続けています。



種の寿命に関しては、書籍「図解プランターの野菜つくり(農文協)」に以下のように記述があります。


長命種子(寿命4~6年以上)

 スイカ、トマト、ナス

常命種子(寿命2~3年、やや長命)

 カブ、カボチャ、キュウリ、ダイコン、ツケナ、ハクサイ

常命種子(寿命2~3年、やや短命)

 インゲン、エンドウ、キャベツ、ゴボウ、ソラマメ、トウガラシ、

 ホウレンソウ、レタス

短命種子

 タマネギ、ニンジン、ネギ、ミツバ、ラッカセイ


また、「上手に保存すれば翌年も利用できる。空気中の湿度を種が吸湿しないようにすること。冷蔵庫に入れて低温保存しておくと寿命はさらに延びる」とされています。


概ね、経験上はこの記述の通りかと思います。私は冷蔵保存していますが、長持ちする種はかなりの期間使えていますし、ネギ類(私の経験ではレタスも)は次の年にギリ使えるかという程度です。


挿絵(By みてみん)

私の実施している種の保管はこんな感じで、種はチャック袋に移し替えて、使わなくなったCDケースに袋ごと入れて冷蔵庫にしまっています。


で、蒔いた種がいつ購入したものかを拾い出してみました。

一応、3粒まいて2つ発芽すれば実用に耐えるとしています。

以下に示すものが蒔いて発芽した品種です。現在のところ、保管してある種で使えなかったものは今のところありません。


昨年(2024年)に蒔いたもの


トマト

 レジナエロー  (1997年購入)    MoneyMaker   (2001年購入)

 RomaVF     (1998年購入)    Tumbler F1    (2001年購入)

 Oregon Spring  (1999年購入)    フルティカ    (2005年購入)

 レジナ     (1999年購入)    ちびっこ     (2010年購入)

 エスクックトール(1999年購入)    丸優        (2010年購入)

                   チョコアイコ   (2021年購入)

ピーマン

 京みどり    (2019年購入)


カボチャ

 バターナッツ  (2019年購入)


ナス

 F1早生中長茄子 (2018年購入)    PC筑陽     (2020年購入)


キュウリ

 聖護院節成    (2019年購入)    F1よくなり四葉 (2021年購入)



今年(2025年)に蒔いたもの


トマト

 RomaVF   (1998年購入)    フルティカ  (2005年購入)

 レジナ   (1999年購入)    ルネッサンス (2006年購入)

 Tumbler F1 (2001年購入)    チョコアイコ (2021年購入)

 

ピーマン

 京みどり  (2019年購入)


ナス

 F1早生中長茄子 (2018年購入)  PC筑陽  (2020年購入)


キュウリ

 よくなりスーヨー(2021年購入)  さつきみどり (2022年購入)

                 F1なるこまち (2022年購入)


以下の品種は畑に直まきです


ダイコン

 つくし春  (2006年購入)


ニンジン

 恋ごころ  (2023年購入・ペレット種子)


ラディッシュ

 さくらんぼ (2013年購入)


カブ

 金町小かぶ  (2013年購入)    春蒔白大かぶ  (2017年購入)


コマツナ

 丸葉小松菜  (2017年購入)


ハクサイ

 タイニーシュシュ(2011年購入)



ベタ打ちで読みにくくてすみません。いずれにせよ、冷蔵保存しておけば相当な期間大丈夫なようです。トマトに至っては20年以上前のものでも発芽しました。ニンジンは来シーズンは無理かなと思っています。下手に使って適期を逃してもよくありませんので、寿命の短い種類はある程度見切るしかないようです。


長期保管できる種も、発芽率に関しては発芽適温の方が重要のようです。トマト、キュウリ等は発芽適温が25~30℃とされていますので、その温度に達していないと発芽率が極端に下がります。

私は爬虫類用のプレートヒーター(通販で1500円程度のもの・下部画像)を使い、その上にジフィーセブンやスポンジの入った皿を置いて温度を確保しています。ヒーター直置きでは温度が高くなりすぎますので、適度に空間が空くようにプラスチックのプレートを挟んでいます。


挿絵(By みてみん)

画像では写真現像用のヒーターも写っています。昔はこれを使っていたのですが、場所ごとに温度がばらつきますので現在は使用していません。


意外と発芽適温は重要で、ちょっと横着して昼間の室温22℃程度だった4月中旬、無加温でトマトとキュウリを蒔いてみましたが発芽しませんでした。ともに加温して2月に蒔いたときは100%発芽した種ですので、種側の問題ではなさそうです。



とまあ、長々と書かせていただきましたが、種の保存に関しては条件と品種次第ではかなり長期間保管できると考えられます。

手元には既に販売中止となった品種も数多くありますので、気に入ったものであれば保管しておく価値はあるのかなと思っています。



お付き合いいただきありがとうございました。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ