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男女の入れ替えはおやめください
崩龍壊斗♂28歳→
無表情の探偵
ズボラ
感情を表すことはほぼない。
事件は警察から依頼を受け捜査に当たる。
人を信用していない。自分に関わるものすべて道具として接している。
見た目はボサボサの頭に無精髭ネクタイもスーツもよれよれのものを着用
ヘビースモーカー
鳶寿新太♂25歳
感情豊かな性格
綺麗好き
前向き。警察署長からの指示で壊斗の助手になった刑事になって2年目の新米。
空気読めないところあり。
少し天然
見た目はストレートパーマに茶髪
スーツもきっちり着ている
平端劉♂年齢不詳
情報屋の兄
腕利きの情報屋
兄妹で情報屋を営んでいる。
兄は基本的にやる気が無い。
辛いものが好物
引きこもり
その人を見ただけである程度当ててしまう眼力の持ち主
見た目は赤いニット帽を被っており黒縁メガネをかけている
ゴーグルを首からかけておりハーフズボンに一年中ダウンジャケットを着用
一人称俺っち
平端虎子♀年齢不詳
妹は人を小バカにする性格
甘い物が好物
大食い
外に出て情報を集めて来るのは妹の仕事
運動神経抜群
見た目は黒のショートカットに上下常にジャージ
謎の眼帯をつけている。
一人称は僕
シュン15歳♂
不思議な雰囲気をもつ少年
人を人とも思わない言動を発することがある。
金髪に前髪で目が隠れるぐらい長い
おちゃらけた性格
トウカ5歳♀
感情を持たない少女
操り人形のように生きている
M→心の声
壊斗♂
新太♂
劉♂
虎子♀
シュン♂♀
トウカ♀
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
壊斗「ここか…」
劉「来たねぇ壊斗！」
壊斗「お前も聞いてるのか？」
劉「もちのろん！
聞いてるよ〜？
オレっちは本気で行かせてもらうよ
壊斗「そうか…
お前とぶつかるのははじめてだな…」
劉「そうだねぇ…
まさか君を殺す日が来るなんて思わなかったよ〜
でも虎子のためだから我慢してね〜」
壊斗「もう勝った気でいるのか？
俺も新太のために負けるわけには行かない…」
劉「オレっちと壊斗がまさか誰かを助けるために戦うことになるとはねぇ」
壊斗「あぁ…余計なものを手にいれちまったみたいだな…」
劉「全くだねぇ」
シュン「いらっしゃい！
お二人さん！
お久しぶりですねぇ！
崩龍壊斗さん！！」
壊斗「顔を合わせるのははじめてだな…
子供じゃないか…」
シュン「そうだねぇ！」
劉「君が一人でオレっち達を相手にするの？
オレっちが聞いた声とは違うような気がするんだけどなぁ」
シュン「その子はのちほど紹介しますよ！」
劉「そうだねぇ
まずは人質は無事なんだよね？」
壊斗「人質が無事なことをまず知りたい…」
シュン「そうですね！
ではこの部屋へどうぞ！」
壊斗「ここか…」
新太「壊斗さん！？」
虎子「劉兄！」
壊斗「無事か…」
劉「とりあえずってとこかなぁ」
シュン「ってことでさっき平端劉さんが言ってた子も紹介しますね！」
トウカ「はじめまして。」
劉「また子供だねぇ！
しかもこんなちっちゃい子だとはねぇ」
シュン「レッドダイヤモンドは子供にも生きる場所をくれるんです！
この子はレッドダイヤモンドが育て上げたロボットのように感情すべてを消し去ることに成功したんですよ！」
壊斗「そんな方法なんて1つしかない…」
劉「そうだねぇ…」
壊斗「薬か？」
劉「レッドダイヤモンドらしいけどねぇ」
シュン「ご名答！！
レッドダイヤモンドが開発に成功した世界初の感情を消し去る薬！！
ヘルメス！！」
壊斗「ヘルメス？」
劉「ギリシャ神話に出てくる神の名前だねぇ
まさに…神がかった薬と言えるねぇ」
シュン「さすが日本一の情報屋平端劉さん！！
博識ですね！！
あっははは！！」
トウカ「私の名前はトウカ。
改めてよろしくお願いします。」
壊斗「トウカ？」
劉「君みたいな子供に使うなんてレッドダイヤモンドもなかなか狂ってるねぇ」
新太「なんてひどい…」
トウカ「私は使われることが生きる意味です。」
壊斗「どっかで聞いたことある名前だ…」
シュン「さぁ！殺し合いをしてもらいましょうか！
あっははは！！」
新太「殺し合い？」
虎子「そんなの聞いてないよ！！」
壊斗「すまない…」
劉「それがどちらかを助ける方法だからねぇ」
新太「そ…そんな…」
虎子「二人が殺し合い…」
SE ライター音
壊斗「ふぅ…いよいよか…」
劉「腕が鳴るねぇ」
シュン「では武器を取ってください！！」
劉「拳銃かぁ」
壊斗「そんなもんまで用意してるとは…」
シュン「さぁどうしました？」
壊斗「そんなものは最後の手段だろ…」
劉「壊斗と同意見だねぇ
せっかくだからまずは拳で試したいしねぇ！」
壊斗「あぁ…」
シュン「二人ともやる気があって僕は嬉しいよ！！」
壊斗「俺達で楽しみやがって…
まあいい…お前と本気で殺り合うなんて考えたこともなかったぜ…」
劉「おっと〜
上着を脱いだってことは本気なんだね壊斗〜」
壊斗「本気でやらないと負けるしかないからな…」
シュン「では相棒同士の本気の殺し合い！
スタート！！」
劉「行くよ壊斗〜」
壊斗「ああ…」
劉「そりゃ！」
壊斗「ふん！！」
劉「オレっちの拳を拳で止めるとはねぇ…」
壊斗「俺も伊達に探偵やってないからな…」
劉「さすがは元警視庁裏警察No.1だねぇ」
壊斗「当の昔になくなった組織だ…
やり方がひどすぎるって理由でな…
それに俺が所属してたのはほんの数カ月だ…」
劉「警視庁裏警察は犯人を生きて捕まえることはない…
日本では認められることのない組織だからねぇ
」
壊斗「昔話なんてしてる場合じゃないだろ？」
劉「いやぁ…殺しちゃったら会話もできなくなっちゃうからねぇ」
壊斗「余裕だな…だぁ！！」
劉「ほっ！」
壊斗「蹴りを抑えたか…
俺は蹴りが得意だったんだがな…」
劉「またまた〜
そんなこと言って拳もすごいくせにっと！」
壊斗「ふん！！
まだまだ…でい！」
劉「せい！！」
壊斗「うおら！！」
劉「ほりゃ！」
新太「す…凄い…」
虎子「壊斗があんなに強いなんて…」
劉「壊斗と戦うの楽しいなぁ」
壊斗「めんどくさいだけだ…」
劉「そんなこと言って楽しいくせに…さ！！」
壊斗「くっ！？…だぁ！！」
劉「うおっと…なかなかやるねぇ壊斗…」
壊斗「お前もな…」
シュン「ストップ！！」
壊斗「ん？」
劉「せっかく盛り上がってきたのになぁ」
シュン「ここでトウカの自己紹介をしたいとおもいます！」
劉「急だなぁ」
壊斗「このタイミングでか？」
シュン「まぁまぁ！
聞いてよ！
この子はトウカ！
歳は5歳！」
壊斗「5歳？…今5歳って言ったか？」
シュン「言ったよ？」
劉「どうした壊斗〜？」
壊斗「トウカ…トウカ…
あっ！？」
シュン「なにかありましたか崩龍壊斗さん！！」
壊斗M「思い出した…でもまさか…
あの時トウカは…いや…生まれてすらいないはずだ…」
壊斗「お前…まさか…
でもそんなわけ…」
シュン「気づいたかぁ！
あっははは！！」
壊斗「どうやって…」
シュン「うちは世界最強組織レッドダイヤモンドだよ？
そんな闇医者を雇うなんて朝飯前！
まだ未熟児だったけどなんとか育ってくれてねぇ！！」
壊斗「あ…あ…まさか…そんなことが…」
劉「どうしたの壊斗？
タダ事じゃないよねぇ」
壊斗「トウカは…俺が子供につけるはずだった名前だ…
そして生まれてたら今5歳だ…」
劉「そうゆうことかぁ」
新太「そんなことって…」
シュン「ほらトウカ！！
君のパパだよ！」
トウカ「私のパパ？
私に親などありません。
あるのはボスのために生き…死にゆくことのみ。
それ以外なにもありません。」
壊斗「トウカ…」
シュン「さぁ…戦いの続きをしましょう！！」
劉「今の状態でそんなことできるわけないだろ？」
シュン「でもやるしかないですよね？
だって人質がいるんだから！！
あっはははははははははは！！！！」
壊斗「やるぞ劉…俺は大丈夫だ…」
劉M「大丈夫って顔じゃないでしょ〜
明らかに動揺してるねぇ」
劉「まぁいいや〜
壊斗がそうゆうならやろうか？」
壊斗「ああ…来い！」
劉「ほっ！」
壊斗「ぐっ！？」
劉「どうした壊斗〜？
さっきよりスピード落ちてない？」
壊斗「気のせいだろ？」
劉「そうかい？…まぁそろそろつかれたし終わらせちゃおうかぁ？」
壊斗「拳銃か？
俺も使うか…」
新太「拳銃なんて降ろしてください！」
虎子「壊斗も劉兄もやめてよ！」
壊斗「もう止めることなんて…」
劉「できるわけないよねぇ」
シュン「決まっちゃうのかぁ！
あっけ無いなぁ！」
劉「まぁ壊斗も戦意喪失してるみたいだしねぇ」
壊斗「そんなことはない…」
劉「じゃあ…お別れだね壊斗〜」
壊斗「あぁ」
SE銃声
新太「壊斗さーん！！！！」
虎子「劉兄！！」
シュン「同士討ちかぁ
ホントあっけ無いなぁあっははは！！」
新太「そんな…」
虎子「劉兄が…死んじゃった」（泣きながら）
トウカ「任務終了です。」
シュン「さぁて二人の死に顔をカメラに収めないとねぇ
じゃあ…はいチーズ！！」
劉「ほい！！」
シュン「ぐはっ！？」
劉「ふぅ…おれっちが簡単に死ぬわけ無いでしょう！
一発で気絶しちゃったよ〜
やっぱこうゆうやつは写真に収める趣味とかあると思ったんだよねぇ
防弾チョッキ着といてよかったぁ」
虎子「劉兄！
生きてたんだね！」
劉「もちのろん！」
壊斗「全く…厄介だったな…
劉の考えを読むのは割と簡単だ…
」
新太「壊斗さん…」（嬉しそうに）
壊斗「心配かけたな…」
トウカ「まだ終了してなかったんですか。」
壊斗「お前…あのトウカなのか…？」
シュン「それはわかりません。
ただボスからシュンがやられた時はこれを崩龍壊斗に渡せと言われました。」
壊斗「これは…」
劉「君と壊斗の血液検査かぁ」
壊斗「俺とトウカの…親子関係を証明したものだ…
どうやら本物らしい…」
トウカ「そうなのですか。」
壊斗「俺と一緒に行こう…トウカ…」
トウカ「それは無理です。
ボスの命令は絶対です。」
壊斗「俺達は親子だ…」
トウカ「私には関係ないことです。」
壊斗「でもトウカ…」
トウカ「動かないでください。」
劉「拳銃かぁ」
壊斗「それは子供が持つものじゃない…
こっちに渡せ…」
トウカ「動かないでと言ったはずです。
私は拳銃の訓練も受けています。
私はボスの指示に従うだけです。」
劉「拳銃を自分の頭に！？」
壊斗「何考えるんだトウカ！？」
トウカ「これはボスの命令です。
ボスの命令は絶対です。」
壊斗「や…やめろ…
ボスに従う必要なんてない…
お前は自由なんだ…」
トウカ「自由？
この世界に…自由なんてものは存在しません。
それを全て教えこまれました。
生まれた直後母親の手元で縛られ、義務教育に縛られ、法律に縛られる。
どこに自由があるんですか？」
壊斗「それは…くっ！」
トウカ「応えることはできないようですね。
当たり前です。
自由なんてないのですから。」
新太「ふざけんな…」
トウカ「なんですか？」
新太「ふざけんなって言ったんだ！！
子供のくせにわかったように語るな！！
自由がない？
それは逃げてる奴らのいいわけだ！
自由がないなんてただの言い訳だ！
諦めてるだけじゃないか！！
自由ってのは…その人の心で決まるんだ！！
簡単じゃないか！！
自分は自由だ！
そう思うだけで人間は救われるんだ！！
それすらをみんな忘れてるだけなんだよ！！」
壊斗「新太…」
トウカ「あなたが何を言っているのかわかりません。
理解に苦しみます。」
新太「じゃあなんで…なんで涙を流してるんだよ！！」
トウカ「この目から流れる液体ですか？
わかりません。」
壊斗「トウカ…」
トウカ「もう無駄な話はいりません。
さようなら。」
壊斗「やめろ！？」
SE銃声
虎子「うわっ！？」
トウカ「……」
壊斗「トウカ？」
トウカ「痛い…」
新太「あのシュンって人は僕達をバカにしすぎたみたいですね…
確認ミスです…
僕が隠し持ってた拳銃を奪い忘れたようです。」
壊斗「新太が撃ったのか？」
新太「僕の特技は射撃です！
トウカちゃんの拳銃を弾いただけです…」
劉「やるねぇ新太〜
まさかギリギリまで拳銃を出さなさいとは…」
新太「万が一バレたら当たってしまう恐れがありますから…」
壊斗「ありがとう…新太」
新太「いえ！」
壊斗「トウカ…」
トウカ「なんですか？」
SEビンタ
トウカ「……」
壊斗「もう二度と…こんなことはさせない…」
トウカ「痛い…」
壊斗「痛くしたんだ…
それが生きるってことだ…」
新太M「その後…警察を呼び、
僕と虎子さんは無事救出された。
そしてシュンは逮捕され…
トウカは精神病院へと運ばれて行った。
虎子さんは疲れから眠ってしまっていた」
新太「ん…これは…これって！？」
壊斗「俺は…俺はトウカを大事にできるのだろうか…
俺みたいな人間に…」
劉「さあねぇ…
そればかりは誰にもわからないんじゃないかなぁ？」
新太「大丈夫ですよ！！」
壊斗「新太…」
新太「壊斗さんなら大丈夫です！」
壊斗「何を根拠に…」
新太「これを見てください！」
壊斗「これは…俺と遥の写真？」
新太「なんで持っているかはわかりません…
だけどきっと、あの子の中に残っているトウカちゃんがいるんじゃないでしょうか？
だから無意識に涙をこぼしていたんですよ…」
壊斗「トウカは…トウカは気付いていたのか…」
新太「薬の影響で無意識にでしょうけどね！」
壊斗「けど俺は…俺は遥を…遥を！？」
新太「いい加減にしてください！！」
壊斗「ぐふっ！？…新太？」
新太「殴ってすいません…
けど…トウカちゃんなら大丈夫です！
だって薬にすら完全に負けてなかった…
トウカちゃんは強いですよ！」
壊斗「お前は強い新太…
俺なんかよりよっぽど…」
新太「強くなんかないですよ！
強がっているだけです！！
人間はみんなそうだと思いますよ？」
壊斗「俺は闇に飲まれた人間だ…
闇に飲まれたら最後なんだ…
闇に飲まれたら壊れるしかないんだ…」
新太「それは違いますよ！！」
壊斗「違う？」
新太「はい！！
壊斗さんが闇に飲まれているなら…
僕が光になります！！
その闇ごと飲み込んでやりますよ！！」
壊斗「新太…」
新太「だからボスを倒すまで足掻き続けてやりましょう！！
そして…笑顔でトウカちゃんを迎えに行きましょうよ！！」
壊斗「ふっ…ああ…そうだな…」
新太「はじめて笑いましたね！！」
壊斗「余計なお世話だ…」
新太「また無愛想になりましたね！！」
壊斗「いちいちうるさい奴だ…
行くぞ…」
新太「待ってくださいよ壊斗さ〜ん！！」
虎子「あれ…壊斗たちは？」
劉「起きたか？」
虎子「よく寝た！」
劉M「もしかしたら…
新太は…本当に壊斗の闇に光を当てるのかもしれないなぁ
オレっちにも光を当てる存在がいるのかなぁ」
虎子「劉兄？」
劉「ん？」
虎子「どうかした？」
劉「いや…何でもないよ〜」
劉M「虎子がオレっちの光かぁ
それもありなのかもねぇ」
劉「まさかね…行こうか虎子〜」
虎子「あいよ！」
新太「次回予告
ついにレッドダイヤモンドのボスが登場！？
次回…崩壊探偵カイト ラストバトル前編
次回もお楽しみに！！」
