己の道に 辛い過去が。
ちょっと暗いです!でも最後はほんわかします!
「ふふっ。不思議な人ね。そんなにも熱心に話してくれるなんて」
「えっ。 そう…かな。思ったことを言っただけだよ。」
「あははっ。じゃあ優しくて良い人なんだね」
「うーん。私って良い人なのかな…?」
だって、「落ちた人」だし
…いけない。変なことは考えるなこの世界に、そんなものはないんだから。
「あ。自己紹介がまだだったね」
「自己紹介…。あぁ。確かに」
するとその人は姿勢を正し、丁寧な口調で私に話す。
「私はカレストに住んでる、アリカと言います。家名は…うーん。私、わかんないんだよね。」
「家名…」
私の場合は苗字を言えば良いのか? …伝わらなさそうだが。
それに、記憶喪失を装っているから…名前は何で覚えてるのって言われないかな。
目の前の人は、なぜが顔を下に向け、声のトーンを落とす。
「私、ちょっと色々あって、家名がないんだ。それでも…仲良く…してほしいな…」
その人は声のトーンを落としたまま呟いた。
悲しそうに。そして、怯えながら。
「もちろん仲良くするよ。家名なんて関係ないじゃん」
そして私も姿勢を正し、落ち着いた口調で話す。
「私はエリナ えーと。家名は。なんて言うんだろう。家名ではない…やつ?
だから、エリナ だけで覚えてね」
私がそう言うとその人はなぜか少しだけ顔を明るく上げた。
「私も、家名ないんだ。そのせいで周りから色々言われてて…」
「…そっか」
「でも、自分だけじゃないんだって… 辛かったのは私だけじゃないんだって… 」
「…家名がないから…いじめられてたの…?」
「…うん。だっておかしいでしょ?都市部でちゃんと生きていくためには、正しくあるべき何だから」
「…正しくあるべき。それは誰かが決めたこと?」
「…ううん」
「…周りに合わせているだけじゃ、あなたの個性が光らないよ。もっと、自分に自信を持って」
「___っ! …あは。あははっ。やっぱり、面白いよ…」
「そうかな?思ったことを言っただけ」
まぁ。私が言う権利はないのかもしれないけど。
それでも、自分に自信を持つことって大切だから…
ずっと世界から離れているだけじゃ、何も得られないから…
「__やっぱりあなた。…ううん。エリナは面白くて……やさしいね」
「っ!」
私は、そんなことないんだよ。アリカさん。
私はなにもできなくて…ダメな人生を送っていたんだから。
でも…アリカさんは辛かったことを知っているから…
一緒に、この人生を、歩けるかな…って。
私はそう 思ったよ
次回もよろしくお願いします!
アリカ:よろしくねー!




