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残念な戯言的散文

Black Magic Bookman ~ただの趣味の話です~

作者: 残念な戯言遣い

 お手軽に、世界の果てやら、何処にでも、行けたらいいなぁ。

 どうにかしてよ、クトゥルえもん。

「はい、“門の創造”」

 なんのこっちゃ?「あったらいいなハイパーボリア」でお馴染みのエイボンの書です。まぁ正気度は投げ捨てるものだよ。


 冒頭から取っ散らからっていますが今回はクラーク・アシュトン・スミス大先生の話をしたいわけではありません。

 世の中には魔導書(グリモワール)という呼ばれる本があります。ちなみにルビはフランス語でやんす。世界の中心がフランスだった時代があるのだよ、ボナパルトくん。

 そう、魔導書ですよ、旦那ぁ。

 冷静にみても中二病が舌なめずりをしてそうな、単語ですぜぇ。


 で、

 グリモワール(魔導書)の定義的広くとらえると、オカルトな本は大体範疇になります。Wikipedia先生もそう言っておられる、間違いなかろう。大丈夫だ問題ない(エルシャァ、ダァアイ)

 そうなると、カール・グスタフ・ユング先生の赤の書と黒の書もワンチャン範疇になるんじゃねぇのとか思うのですが、心理学を魔術ととらえると、なかなかに話が進まなくなるので横に置いておきます。

 さて(ワタクシ)、オカルトな本を集めて読むという奇特な(金のかかる)趣味を持っております。

 一冊一冊がまぁお高い値段なので、数年に一冊買えるかどうかなのですが、塵も積もれば(チリツモ)理論で数冊どころじゃねぇレベルで所有しています。

 現在僕の部屋の本棚を圧迫する原因一つは、間違いなくこのオカルト本どもせいなのです。

 そもそも好きで買ってるから、まぁ仕方ないか。と、猫がカーテンをボロボロにしても、ほっこり顔でそう言い切る飼い主と同じ心境です。…ちがうか。

 売ればいいんじゃね?とか思ったこともあるんですが、もうね量が量だけにね、恥ずかしくて売るもに売れん、というのが実状です。


「は?何言ってんだお前?」


 そうおっしゃらずに、想像してみて下さい。

 古本屋に我が家にあるオカルト本を売るとしましょう。

 一冊一冊が鈍器にできるページ数=重さ=分厚さなのです。それをリュックで背負い、もしくはキャリーバッグで持って行くことになります。段ボールとか無理ですムリゲーです、重たくて一人では持てません。

 あぁ、今だと引き取りに来てくれるサービスもありますね、ありがたい世の中です。

 で、店員さんに本を売る旨を伝え、本を見せて下さいとなってモノを出します。


 出します。出す想像ロールプレイシミュレーションをしてみます。

 売るための机の上に、本を見せるために、リュックから本を出します。

 本を見せます。

 店員さんは「お、分厚さ的には辞書だなぁ、でも、あんま売れないんだよね」とか内心思いながらニコニコしてくれてるでしょう。

 「それでは、お預かりして査定させていただきます」と、爽やかな笑顔対応してくれるでしょうよ。

 「うちでは、引き取りしかねます」とか言われたらどうしようと心が痛くなってきます。心配性という名の、魂に刻まれたものなのでどうしようもありませんね。


 戻ってきた店員さんは、店奥からニコニコとしながら戻ってこられることでしょう。


 「重た、すげぇ重たかったわ。なにあの量?つか、この客……中二病じゃね?」


 痛い、視線が痛い。

 痛い奴って思われる。

 sun値がピンチ。

 そんな感覚に襲われて、いたたまれなくなること間違いなし。

 もちろん店員さんは、そんな風な感情は露わにしないでしょう、仕事ですから。それに商売ですから。

 でもこちとら想像するだけでダメですわー、ワイの心情が乱高下して買ったことを激しく後悔しそうです。

 想像だけで心が痛くなるっす。自分、やっぱ無理っす。

 …そもそもなんでこんな趣味に走ったのか?


 魔法つかえたら面白いだろうな、という事を子供の頃に思ったんですよ。

 あれですよ、義務教育がはじまる前にですよ、思ったことがあるのです。なので、ギリ黒歴史ではないといいたい、主張したい。

 でも、小学生低学年の頃に読んだ水野良先生の「漂流伝説クリスタニア」一巻、精霊使いの少年が主人公の仲間の一人として冒険にでるというのが心躍り、魔法ってなんやろか…と思ったのが、はじめなような気もします。その後にロブ・レイナー監督映画の「スタンドバイミー」の影響もあって、小学生で小説を書くんですが、さておいて。

 あと、内容がオモロいんすよね、単純に。

 その時代の思想哲学のド正道やら、歪に少数派(マイノリティー)を書き示していたりするので。歪な少数派(マイノリティー)は、独自路線ではなくて、ド正道なモノの影響だろうよそれ(シンパシー)じゃん、とか読みとれたりするんすよね。

 まぁ読み解き方で、幾らでも楽しめます。


 この趣味は黒歴史になるのか、いや、もうまだ幼少期にはじまった衝動が未だに続いてる時点で黒歴史なのか、絶賛黒歴史中なのか、小説を書くことは黒歴史なのか?

 オカルト本を集めている時点で黒歴史じゃない?と、冷静に思ったりもしていますが、そう思い始めると凹んで買い集めに心的な支障が出始めるので思わない、…ことにしませう。

 まぁ趣味なんて、余暇の時間つぶしくらいにはなってたらいいなぁ程度にしか思ってないので、ギリ大丈夫…のはず。



 蛇足。

 神秘学者って言えば割と中二的ですけど、研究者時代にまぢでそう思われていたことがあります。これは完全に黒歴史だと思います。

タイトルは、サンタナ(Santana)のとある曲名をもじりました。

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