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勇者です!

やぁ、みんな!

まずは自己紹介といこうか!


僕はある平凡な村に生まれた勇者なのです!


名前は、アルノ・アーザーベルト、歳は12才。


僕には前世の記憶というのがあります。

それは、異世界で暮らした記憶。


この僕が今いる世界は、人間の他に、魔物や妖精、天使、悪魔など、いろんな種族の生き物がいるんだけれど、前世はそうではなく、人間だけだったのです。


その前世では、この世界をゲームやフィクションと描かれており、僕はその記憶を駆使して、勇者になったのです!


と、こんな感じに自慢してみるも、自慢出来るほどの実力はない。


全くもって、ない。


だって、魔力なんてほとんど無いし、魔法だって使ったことない。

剣術もないし、体術だってない。

スキルはあるかわかんないし…


でも、僕がこうして勇者になったのは、前世の知識があったから。


他の人より秀でた知識を持っていたことで、村のみんなは僕を勇者だ!と持ち上げ今に至るわけで。


僕は何も悪くないよね?


だって、知識があるだけで勇者って決めつけられたのこっちだもん!被害者だもん!


そして、今日、僕はステータスを貰えることとなる。


さぁ、いざゆかん!夢の聖堂へ!!


まぁ、所謂教会みたいなところだろ!


そう思って、聖堂へと足を進めた。


「今日は、君で最後かな?」


綺麗なお姉さんが受け付けでアルノに声を掛けた。


「え、僕で最後なの?」


僕は驚いた、だって、周りには僕のようにステータスを貰いに来た子でいっぱいなのに。


何か怪しいな、と思ってみてもアルノに行動力など無かった。

当たり前だ。あったら、勇者などと祭り上げられたりしていないだろう…


そして、お姉さんによって聖堂の真ん中の方へと連れられる。


アルノの頭の中は、ステータスの事でいっぱいだった。

だから、気づかなかったのだ、下に張り巡らされた、術式に。


目の前が真っ白になる。


何も見えなくなり、辺りはまだ白いまま。


え?なにこれ?


何が起きたのだろうか?


あ、もしかしてここでステータスを貰えるのかな!?


えーと、えーと、

「ステータス!!」


そう叫ぶと、目の前には自分のステータスが表示された。


そこに書かれたステータスは、自分が想像もつかない事を書いてあった。


名前の下。



称号:魔王に召喚されし勇者





これは、どういうことだろう?



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