王女の足の指は人気があるらしい
「ほらっ!入れ!」
「くっ!」
どさっ。
俺は牢屋に叩き入れられた。所謂独房ってやつだ。だが、どうやら城の地下にあるらしい?
「光が入ってこないっていうのは、結構堪えそうだなぁ・・・」
と、独房を見回していると、兵士と目があった。なぜかこちらを羨ましそうに見ているではないか。
あれか?俺の仲間になる奴か?でもおかしい。こいつは魔獣じゃない。
とりあえず、何故俺を羨ましそうに見ているのか聞いてみよう。
「あの・・・何か?」
兵士はぷいっっとそっぽを向く。なんだこの兵士は・・・男にしてツンデレか?(汗)
やめろ、俺にそっちの趣味はない・・・
はっ!?
まさか、そっちの気があるというのか?ここは独房で、ここにいるのは俺とこの男の二人だけ。
力関係は・・・・・・・・・・・
奴が上っ!!!
いかん、これはもしかしてもしかするかもしれん。
俺はそぉっと両手でケツの穴を覆い、男を警戒感を強めた目で見た。
「まて・・・そっちの気はない・・・」
さっきまで羨ましそうに見ていた兵士は、今度は軽蔑の目を俺に向ける。
ぐふっ
俺は大ダメージを受けた。まさか、俺が自意識過剰だったとでもいうのか?
顔はそこまで悪くないはず・・・だが・・・
いやいや、何期待しているんだ俺は。
「ああ、それは良かった。それで、何か用ですか?」
じゃあ、何で俺を羨ましそうに見ていたのか?って話だ。
「いや・・・王女の足の指って、どんな味だったのか?と・・・」
・・・
どこの世界でも男って奴は・・・
こうして、俺の気の抜けた独房生活が始まった。