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群雄割拠のアレとコレ  作者: 坂本杏也
雑多な話と個々考察
263/296

【八】

――元々は要が北条家に捕まったという話から始まった葵の歴史トークではあったが、そもそもあまり歴史に詳しくない光と要にしてみると、生粋の歴女である彼女の知識深い歴史トークは本当に面白く、ついつい夢中になってしまった。

 まだまだ終わる気配は無かったが、

「いつまでも同じお店で厄介になっているのは申し訳ないよ」

 という要の一言で一度店から出ることになったのだが、食事処から外へと足を踏み出すともう既に日はどっぷりと暮れてしまっていた。そんなに長時間居た感じもしていない光であったが、

「現実世界ももうすぐ夜っぽいね」

 と、ウインドウを開いて時計を確認した要の言葉で、改めて長居をしてしまったんだなと再認識させられる。そして、それを意識した瞬間、急激に空腹に襲われる。

 今見ている景色がしっかりと夜になってしまっているので違和感はあるが、ゲームを始める前に食べた朝食からほとんど飲まず食わずでプレイをしているので当然である。


 光は、自分のお腹を軽く触りながら、

「夕飯、どうしようかな?」

 と、呟く。

 このゲームを始めてから食事といえばほとんどがインスタントやコンビニ飯。当然何を食べてもゲームとは違ってお腹は膨れるのだが、身体に良いか?と、聞かれれば胸を張って首を縦に振ることは難しい。そんな食生活である。


「せっかくの休みだし、何か良いもん食べたいよね?」

 要に言われ、休みに入ってからの自分の食事を再び思い出す。そして、深い溜め息を吐きながら、

「焼き肉でも行く?」

 と、要に提案してみる。

 それがバランスの良い食生活かどうかは疑問ではあるが、このままインスタントやコンビニ飯を食べ続けるよりは幾らかマシである。

「おお!イイね!焼き肉久し振り!」

「あの……」

 盛り上がる要と光に分かるように小さくではあるが手を挙げた葵は、

「私もご飯一緒に良い、かな?」

 『G.O.U』を購入する為に並んだ深夜の列でサンドウィッチとスープを食べて以来の食事がここで実現する。


「葵の家の近所に美味しい焼肉屋とか無いの?」

 おもむろに光がたずねるものだから、

「何をどさくさに紛れて葵の家の近所まで行こうとしてんだよ!」

 と、茶々を入れて来るので、

「いやいやいやいや、そういう事じゃなくて、このあと三人が合流して飯食って解散ってなったら結構遅い時間になるかもしれないだろ?だから、葵の家の近所の方が良いかなって思っただけだよ」

「本当に?」

 そう聞き返し、半目のムカつく表情で光を揺さぶるが、

「もういい、要はどこかその辺のお店で一人焼き肉を楽しんで下さい。俺と葵は二人ですっげえ良い肉食えるとこ行くから」

「すっげえ良い肉ってなんかすっげえバカっぽい」

「お前もなっ!」

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