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群雄割拠のアレとコレ  作者: 坂本杏也
雑多な話と個々考察
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【七】

「じゃあ、信玄以外にもあと四つは号があると考えて良い訳?」

 ろじぃの言葉尻を捕まえて椎名が言う。

「まあ、絶対とは言い切れないが、その辺は手堅いだろうな?」

 そう言って、本日三度目の咳払いを挟むと、

「そもそも武田四天王とは、馬場信春ばばのぶはる内藤昌豊ないとうまさとよ山県昌景やまがたまさかげ高坂昌信こうさかまさのぶの四人を差すと言われているが、この四人を二代目の四天王と考えている学者もいるらしく、信玄の父親の武田信虎たけだのぶとらの時代から活躍した初代の四天王が別にいたりもする……」

 気持ち良く喋っている間を縫って、というよりも無理矢理割り込み、

「昌ばっかりやん!」

 と、ミズホが手を払う仕草をしながらツッコミを入れるが、

「いや、さっきの話の流れで自分でもやってやろうと頑張ってくれたのは認めるし、その勇気は称賛に値するとは思うんだけど、ツッコミを入れるポイントが全く違うから!」

 逆に椎名に突っ込まれてしまう。それに乗っかるようにしてろじぃも

「そうだぞ。そもそも俺は一切ボケてないんだからツッコミを入れる必要がないだろ?お前はただ単に、武田四天王についての説明の腰を折っただけだ」

「いや、タイミングは合ってる。ポイントが間違ってんだ」

 そう言ってろじぃの顔を見た椎名は、顎に手を当てて、

「うーん」

 と、小さく唸ると、

「お前の歴史蘊蓄(うんちく)はもういいよ!かな?」

「かな?じゃねぇよ!俺が事前に無知なお前らの為に知識を与えてやってる有り難い言葉を歴史蘊蓄などという簡単な言葉で流すんじゃねぇ!」

「先に聞いてもどうせすぐ忘れるし、本当にその号が手に入ったら嫌でも覚えるから問題無いでーす!」


 いつものことだと深い溜め息を吐き出しながら二人を見つめる千歳は、

「もし仮に信玄の号が欲しいというのであれば、そんな風に言い争いをしている暇は無いんじゃないですか?そんな時間ががあれば一回でも多くイベントダンジョンを周回した方が良いのでは?」

 と、静かに口を開くと、一瞬その場にはピリッとした空気が流れる。


「とりあえず、異議なし」

 挙手をして意見を述べたのはミズホ。椎名やろじぃが少しだけ及び腰になっている空気を彼は一切気にする事なくぶち壊してしまう。

「じゃあ、俺も異議なし!このままミズホが信玄になったら俺に良い感じの号を譲ってくれよ?」

 この四人の中で今一番周回数の多いミズホへとりあえず尻尾を振っておく。処世術と言えば聞こえは良いが、それだけ号が欲しいという事の表れでもあるだろう。

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