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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

転生熊さんは喋るのです

作者: うまひ餃子


 今回は熊さんのお話です。

 それでは、どうじょ(/・ω・)/



 くまくまくまのお買い物~


 俺黒戸白鵜(くろどしろう)は今買い物に来ている。


 俺の飼い主さんのためのお遣いだ。


 のっそりのっそりと歩く訳だが、まぁ遅い。


 俺は元々運動が得意じゃない。


 しかし、人々の視線が俺を放さない。


 なぜか、それは




 俺が”熊”であるからに他ならない。



 

 そう、俺、黒戸白鵜21歳は何故か熊になってしまったのだ。


 お尻をふりふりさせながら歩くとあっという間に子どもたちの塊が俺の後ろに出来上がる。


 ケツで誘惑しちまうとは俺も罪な男だぜ。


 ま、勘のいい奴は分かるだろうが、俺は転生者だ。多分。


 いや、もう人じゃないし、転生熊とでもなんとでも呼べ。


 俺が神様に産み落とされたのは森の中だった。


 いや、最初は軽くパ二くったもんさ。


 おかげで周囲の木々を粗方倒しちまったもんで、いやあ若気の至りってやつだ。


 そして俺はその時自分が人じゃないことを知ったのさ。


 そりゃあ、怒って蹴飛ばした木がデケェ音出して倒れたりしたら気付くさ。


 手足も真っ黒ふさふさだったし。


 人外転生まっしぐらに気付いた俺は軽く凹んだ。


 しかし、次の瞬間俺に稲妻が落ちたんだ。


 茶色の毛に、ぱっちり黒目がキュートな熊さんがこちらを見ていたんだ。


 名前も知らないし、俺は勝手に”ハニーちゃん”と呼ぶことにした。


 そう、俺は生まれてから一時間足らずで恋をしたんだ。


 俺は必死にアピールしたさ。


 モストマスキュラーからのサイドチェスト、そして極めのダブルバイセプス。


 しかし、この滾る思いは無粋な輩によって遮られた。


 「ウウゥゥゥ!」


 体中真っ黒い毛で覆われた熊だった。


 奴は俺よりでかくて高圧的だった。


 俺は人外生物だったけど奴の唸り声の内容は全く理解できなかった。


 そしてそいつのメンチを逸らさずにいると奴は去って行った。


 ハニーちゃんを連れて。


 ハニーちゃんは彼氏持ちでしたまる


 俺の初恋はものの数分で終わりを告げた。


 去って行く二匹を見ていると寂しくなった。


 憂さ晴らしに木を噛んだら木が折れた。


 これからはちょっと控えようと思った。


 

 ◇



 それから恐らく数ヶ月ほど森で過ごした。


 餌探しはめんどくさかったので大抵の場合は樹液チューチューペロペロで済ました。


 あと、偶に森をうろつくと鹿とか兎っぽいやつの死骸があったのでそれをいただいた。


 ぽいというのは立派なツノが頭から生えていたからだ。


 その時に悟った、異世界だ(笑)、と。


 死骸に対しては特に忌避感はなかった。どうやら俺も野生に染まって来たらしい。


 それ以外の時は基本寝転んでいた。


 これは決して怠けていたのではない。


 有事の際に備えて力を蓄えていたのだ。


 決して動くのかったるいとかそんなことではない。


 そんな、いつもの様にゴロゴロしていたある日のことだった。


 「キャーッ!」


 人の声が聞えた。


 しかもその高い声は間違いなく女性のものだった。


 俺は一目散に声の聞えた方へ走った。


 その先には犬みたいな狼みたいなやつのグループがいた。数は三匹。


 そしてそいつらが囲んでいたのは女だった。


 乱れた赤毛に着ている服は土に汚れ、所々ほつれている。

 顔はとても可愛い。外人さんだ。


 「ハロー、ナイスとぅみちゅー」


 美人さんの時が止まった。

 が、似非犬狼どもは餌の横取りに来たと思ったのか、警戒と敵対心を露わにしている。


 フッ、犬畜生どもよ、覚悟を決めてかかって来い!


 両手を鳥の羽のように広げ、片足を前に上げる。

 そう、鶴の構え(笑)だ。

 奴らは俺の戦意を感じ取り、襲い掛かって来た。


 しかし、甘いわぁ!


 前方から愚かに向かって来る一匹を地面につけていた足を振り上げかちあげる。

 少し姿勢が崩れたところを左右から二匹が襲って来る。


 だが、今の我は無敵なり。


 浮いた体に捻りを加えて空中にて回転(スピン)を行う。

 これは人外以前に動物として可笑しいのだが、出来るのだから致し方ない。

 そのまま回転の力を用い二匹の敵に我が鉄腕をぶち込む。

 三匹とも死んではいないが、俺という生物との差を悟った様で逃げて行った。


 そして俺はというとスピンスピンの影響でく~らくらしている。

 もし、奴らが諦めず襲ってきていたら、俺も血を流すことになっただろう。

 それでも負ける気はしないが。 


 「熊さん、ありがとう」


 そんな俺に美人さんはお礼を言った。

 

 その時に知った。


 俺はどうやら熊らしい。



 ◇



 その後、薬草や食用の野草や果実を採りに来ていた彼女を森の入口まで運んだ。


 そう、背に乗せて。美人のお尻の感覚、ぐふ、ぐふふふふ。


 彼女は天然さんで熊が人語を喋ることを「賢い熊さん」程度にしか考えていなかった。


 この人は大丈夫なのだろうかと心配になった。


 そして、森に帰ろうとしたその時だった。


 「リアン!」


 「バルスっ!」


 なんかすべてを無に帰す呪文が聞えた気がする。


 美人さんと線の細い男が抱き合っていた。


 どうやら美人さんは彼氏持ちだったらしい。チッ


 「バルス、この熊さんがね私を助けてくれたの」


 男の方は俺の方を見てギョッとした顔をする。

 コイツ、結構なイケメンじゃねぇか、チッ

 

 「な、なんだ、この熊は!黒と白の模様だと!?」


 ハイ、黒戸白鵜です。

 よく俺の名前知ってたな。


 「バルス、そんな失礼なこと言っちゃダメ!この熊さんは命の恩人なのよ?」


 「し、しかしだな、リアン。これはどう見ても異形の」


 ふむ、喧嘩か?

 面倒だな。


 「お二方、落ち着け」


 男が口をパクパクさせながらこっちを見ている。


 酸素が足りないのか?悪いが、男に人工呼吸する趣味はないぞ。

 

 「凄いわよね、熊さんって喋れるのよ?」


 ちょっと自慢気なリアンさん。


 つられてダブルバイセプス。


 それから程なくして男の汚ねぇ叫び声が森に木霊した。



 ◇



 そっから色々とあって俺は森を出てリアンさんとゴミ虫の家に厄介になることになった。


 なんか森の獣共たちが見送ってくれた。


 奴らはこの目で確かめておきたかったのかもしれない。


 俺という異物がこの森からいなくなることを。


 しかし、残念だったな、俺はリアンさんが森に来るたびついて来るからな、覚悟しとけ。


 意味深な笑みを向けると一斉にやつらは逃げて行った。


 ちょっと悲しい。


 そして、なぜゴミ虫がゴミ虫かって?そりゃあ、こんなかわいい美人さんと同棲している貧弱野郎はゴミ虫だろうよ。


 そして今、俺はリアンさんという素晴らしい飼い主の為に忠犬が如くお遣いに出ているのだ。


 このお遣いにもだいぶ慣れたものだ。


 主に街の人々が。


 最初は酷いものだった。


 悲鳴が。


 俺は愛想よく尻を振り、地面でゴロゴロすることでガキどもを味方につけたのだ。


 そしてあわよくば綺麗なお姉さんにも可愛がってもらおうとしたのだが、ガキどもが珍しい玩具を手放す筈もなく


 「あ、クロシロ―だ」

 「ホントだー」

 「まっちぇー」


 と、この様に囲まれて、お姉さま方に触れるチャンスは未だ0である。


 因みに名前は本名を教えた所言い難かったらしく、何時の間にか「クロシロ―」というニックネームが定着していた。


 ご婦人方はその様子にも慣れたようでにこやかにこちらを見守っている。


 レディ、俺はあなたと触れ合いたいんだ。


 そう言ってみたが、ご婦人方はジョークと受け取ってしまい相手にしてくれない。


 世知辛いぜ。


 ということで、俺はガキ共に引っ付かれたまま買い物に行く。


 今日は肉屋だ。


 ここのおっちゃんは中々の腕を持っている。


 俺が信頼をおく人物の一人だ。


 「おっちゃん、肉くれ、肉」


 「あいよ!今日は鳥、豚、牛に猪、鹿もあるぞ」


 おう。今日は品数多いな。そいじゃあ


 「じゃあ、おっちゃんのおススメを二人分といつもの(・・・・)よろしく」


 「あいよ!そいじゃあ、豚を二人分とオメェの分は牛だ。少しマケとくからな」


 俺は腐り掛けで店に出せないモノを格安でいただいている。


 熟したものも中々ですぜ?


 「あんがとよ、おっちゃん」


 「いいってことよ、こっちも助かってるしな」


 肉を二房に分けて包んでもらい、肉球ハンドでお金を払ってから店を後にする。


 うむ、それにしても熊が人語を喋ってお買い物とは。


 俺の存在は異常だが受け入れる街の人の懐の深さも大概な気がする。


 口に房をしばった紐を咥え、背中にはガキどもを乗せゆったりと俺は街を歩く。


 こんなのんびりした生活も悪くない。


 そう思っていた。


 そして街に来てから三年の月日が流れた。








 戦争が起こった。


 どうやら今居る街が所属する国が攻め込まれているという話だ。


 兵士であるゴミ虫も戦場に赴くらしい。


 そして俺は見た。


 夜中、こっそりと。


 愛する者を思い、涙する女性を。


 何も言えなかった。


 いくら熊といえど、この場でジョークをかましてはならないことぐらいわかる。


 彼女は異世界の神とやらにひたすら無事を祈るのだ。


 ゴミ虫なんぞどうなっても、俺としてはどうでも良い。


 顔を合わせれば「熊」「ゴミ虫」と呼び合う程度の仲だ。


 時にはプロレスし合い、時には口喧嘩する程度で、偶に酒を酌み交わしながら悪口を言い合う、そんだけの仲だ。


 決して親しい仲などではない。


 ただ、アイツは戦場に赴く前にこう言った。


 「リアンを頼む。彼女を守ってやってくれ、頼む」


 アイツが俺に初めて頭を下げ懇願して来た。


 どんなに喧嘩しようと頭を下げなかったアイツが。


 そこにアイツの覚悟を見た。


 だから、俺は彼女に問う。


 「リアンさんの一番の幸せってなんだ?」


 彼女は、ゆっくりと口を開く。


 「皆が、一緒に、楽しく、暮らせること」


 「皆って?」


 「みんなよ。街のみんな」


 「そこに俺はいるか?」


 「もちろんよ」


 「そこにアイツはいるか?」


 「・・・・・・」


 震えている。


 そりゃそうだ、叫びたいだろうよ。


 救いを。


 それを必死に抑えている。


 だからもう一度尋ねる。


 「バルスを助けたいか?」


 「・・・・・けて」


 小さな声がした。


 「・・・を助けて」


 涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、声を震わせながら


 「バルスを助けて」


 救いを求める声がした。


 「熊さんに任せろ」


 美人を泣かせるなんてけしからん!


 アイツを見つけたらしばき倒さねば!




 □■□■




 戦いは一進一退の様相を呈していた。


 とある兵士が敵兵を切れば、違う敵兵に後ろから刺され、刺した兵士もすぐさま槍玉にあげられる。


 そこには救いなどない。

 

 唯々、命が消えて行き、残るのは無惨な死体とそこから流れる血溜まりぐらいのものであった。


 そんな中一人の若者はなんとか生を繋いでいた。


 「ハァッ、ハァッ」


 若者の息は荒い。


 体のあちこちに見られる血の跡は最早自分のものか、他人のものか区別がつかない。


 何日も戦い続けた彼の体力は限界を迎えようとしていた。


 気が遠くなる。


 やけに周りが静かだ。


 ああ、死ぬのか。


 なんとなくそう思った。


 浮かんでくるのは愛する女性の顔であった。


 美しく、そして綺麗な心根の彼女。


 国を守るため、すなわち彼女の身の安全のため、死力を尽くした。


 すまない、リアン。許してくれ。




 そして何故か目の前に浮かんでくるのは黒と白の色を兼ね備えた一匹の熊であった。


 おかしなことにその熊は人の言葉を話すのだ。


 憎きことに熊はリアンを女性として見ていた。


 リアンを見る目が酒場のおっさんと同じ目付きだったからすぐにわかった。


 だから、俺は何かと奴にくってかかった。

 

 奴も俺が気に入らない様で、よく口論になったし、時には取っ組み合いにもなった。


 奴は熊だが何処となく人臭かった。


 用を足すときはきちんと厠へ行き、食事のあとは必ず歯を磨く。


 それを笑ったら殴り合いになったが。


 そして、何よりアイツは強い。


 俺もそれなりにやるつもりだったが、奴は俺なんかとは比べようがないほど強かった。


 そりゃそうだ、奴は熊なんだ。


 人じゃない。


 でも、アイツには負けたくなかった。


 だから、アイツがうちに来てからというもの、俺は必死になって鍛錬した。


 奴がぐーすかいびきをかいている早朝には剣を振り、奴がぐーすか昼寝をしている間は槍を振り、なんかアイツ寝てばっかだな、苛ついてきた。


 兎に角、俺は鍛錬を続けた。


 そのおかげでかなり強くなったと自負している。


 今ではあの熊とも良い勝負を演じられるほどに。


 だが、悔しいことに未だ奴には勝てていない。


 しかし、そんな奴だからこそリアンを任せられる。


 ああ、目の前にあの熊野郎の姿が浮かんでくる(・・・・・・)


 なんで最後に見るのが彼女じゃなくてあの毛むくじゃらなんだ、ちくしょう。


 


 「なんだ、死ぬのか。じゃあ、リアンさんは俺が貰うぞ。安心して逝け」


 「ふざけんな!リアンは俺の、って・・・・・・は?」


 俺の目の前には決して居るはずのない()がいた。


 「なんだ、まだまだ元気じゃねぇか。気張れやゴミ虫」


 ニヤリと笑う一匹の熊がそこにいた。




 □■□■




 急いで来たら死にかけのゴミ虫がいた。


 血だらけだった。


 これでリアンさんは俺のものだと思ったのに、しぶとい野郎は死の淵からカムバックしやがった。


 「おい、テメェ、リアンを」


 「それは問題ねぇ、肉屋のおっちゃんに預けて来た」


 肉屋のおっちゃんはかなり優秀なハンターでもある。

 ハンターの階級で言うと殿堂入りクラスほどの腕前なんだそうだ。

 因みに多分ではあるが、俺と殺し合いでタメを張れるぐらい強い。

 俺が言うのもアレだが、最早人間じゃねぇ。


 「そうか」


 安心したか。


 そのままポックリ逝ってくれても構わないが、どうやらその気配はない。


 しょうがなくゴミ虫を背中に乗せる。


 「チッ」


 「おい、今お前露骨に舌打ちしたろ!」


 「うっせぇ、瀕死のゴミ虫は黙って担がれてろ。あと、汚ねぇ血を俺の至高の毛につけんじゃねぇぞ?」


 「このクソ熊公上等だ!今からぶっ飛ばす」


 背中の上で暴れんな。落ちるだろうが。


 「おい、前!!」


 「うるせぇ!」


 苛ついたので背中から振り落とした。


 「ぐへっ」


 ゴミ虫が情けない声をあげる。


 無様な奴め、お前にはそれがお似合いだ。


 そして気付くと槍をこちらに突き出そうとしている奴がいた。


 鎧がゴミ虫と違うから多分敵だな。


 うん、そうに違いない。違ったとしても、凶器をを向けた奴が悪い。


 今から避けようにも無理っぽかったので、槍先を歯で咥えてみた。


 これこそ熊流奥義”歯止め”


 あっ、噛み砕いちゃった。てへぺろ。


 ふっふっふ、吃驚したかい?


 「こっちの方が吃驚しとるわ、ボケェ!!」

 

 有無を言わさぬ熊さんパンチで敵(恐らく)は吹っ飛んで行った。


 何かすっげぇ視線を感じる。


 うおおおおおおおおおおおおおおおおおお


 うわ、なんかめっさ盛り上がった。


 喜んでくれて熊さん嬉しかったのでついでとばかりにゴミ虫と違う鎧着た輩を幾らかぶっ飛ばした。



 ◇



 戦争は終わったらしい。


 らしいというのは、ゴミ虫やその周りの人が話していたからだ。


 コイツを始末できなかったのは残念だが、リアンさんの笑顔の為だ。我慢しよう。


 そしてこの戦いで新たな事実が、




 俺、パンダでした。


 



 いや、熊だとは分かっていたんですがね?


 褒賞でゴミ虫が貰った鏡に映った自分を見て初めて気づきました。


 でも、俺基本雑食よ?


 パンダって笹の葉食うのちゃうの?


 色々と疑問は尽きませんが、まぁ、気にしても仕方ないか。



 ◇


 

 街に帰ると総出で迎えてくれました。


 リアンさんが泣きながらこちらへ。


 さぁ、再会の抱擁を


 「バルス!」

 「リアン!」


 分かってましたよー

 ソウデスヨネー、愛する者同士のトコデスヨネー


 「クロシロー!」

 「くまさんだ!」

 「くましゃーん!」


 おい、ガキども寄るな、俺は色気むんむんな美女か、清廉な美少女の祝福を受けたいのd、鼻はやめろ、神経集まってんだ、や、やめろぉ。


 「熊さん、ありがとう」


 しっかりと美女のお礼いただきました!


 やはり美女は泣き顔よりも笑顔が似合うな。


 おい、クソ虫抱き合いながらの優越感に浸るその面ちょっと貸せや。


 美容熊ーニングして今よりもっと男前にしてやるから。





 とある国のとある街には不思議な噂がある。

 その街には喋る熊がいるのだそうだ。

 熊は街の人気者で老若男女から好かれているのだそうだ。


 「クロシロ―」

 「あそぼークロシロ―」

 「くましゃん、あしょんでー!」


 「あん?しゃーねぇな、行くぞ」




 今日も街には子どもの笑い声が響いている。

 その中には白と黒の色を併せ持つ一匹の熊がいた。





 お わ り






 口が悪いキャラって容赦がないから書きやすいですね。


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