プロローグ
中学三年~春
俺は、友達が多い。そんなの普通だ、逆にいいことかもしれない。
けど僕は、友達がいらない、、、いや作りたくない。
「なんで友達がいらないの?」
とか
「贅沢言うなよ、世の中友達がいなくて悲しい人だっているんだぜ。」
とか、言われたこともいる。
確かに正論だ。
実際僕は、小学生の頃なんかは、友達がいなくてずっと一人だったということもあった。
早く帰りたくて仕方がなかった。
別にいじめられてたわけでもない、嫌われてたわけでもない、でもなぜかクラスに打ち解けられなかった。
でもなんで、友達がいらないかって?
別に、かっこいいと思ってるとか、厨二病みたいな理由ではない。
友達がいらない理由、それは、、、、
別れが悲しくなるからだ。
俺の親は、すごく転勤が多い。
ついこの間まで、俺は台湾にいた。
そして今は、北海道。
今までに合計7回
海外に2回、台湾と北京。
国内は今回を合わせて5回、福岡と広島と千葉と東京と北海道。
けどすぐに、友達ができてしまうのだ。
何でだろう、顔が良い訳でも、性格も普通だし、頭も普通。
やっぱり誰とも喋んないほうがいいのかな。
「そうだな、そうしよう。」
俺は心の中でそう決意した。
友達がいないって、悲しいことだけど、そうするしかないんだな。
そう、明日から僕のボッチライフがスタートするのだ!!!