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#89 意味深な謎(6)

お母さんは言葉を続けた。



『……一生あなたには話さないって決めてたんだけど、言わなくちゃいけないみたいね。……覚悟して聞きなさい』



母の声は微かに震えていて、その緊張感が私の背中に嫌な汗を流した。



そして母が紡いだ言葉は、今まで体験したどんな出来事よりも衝撃が大きく、受け止め切れるものではなかった。






『ヒメコ、あなたはお父さんの子供ではないの』






私は初め、お母さんが何を言っているのかまったく理解できなかった。



「え……?何を言ってるの?……え?……ねえ、お母さん……!!?」



しばらくの沈黙の後、母はさらに衝撃的な言葉を口にした。








『本当の父親は、……貴哉くんのお父さんなのよ』








私の、本当の父親が、貴哉さんのお父さん……?



「ねえ待って……?何言ってるかわかんないよ……!やだ、……やだよお母さん!!?」



私はパニックになって泣きじゃくりながら携帯に向かって喚き散らした。



『ヒメコ落ち着いて!!』



そして母は、父と結婚する前、まだ恋人同士だった時代に、貴哉さんのお父さんと関係を持ったことがあるという話を始めた。

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