#81 人間の弱さ(4)
今年初投稿お待たせしました汗!
2015年も全力で突っ走りますので(?)よろしくお願いします!
「なんだ、貴哉帰って来てたの。アラ、彼女ちゃん?イイトコ邪魔したねぇ」
意外にもあっさり事が済んでしまった。
が、安心したのもつかの間。
彼の母親が連れてきていた男の人もリビングに入ってきたのだ。
その男の顔を見るや否や、私は声を出せなくなってしまった。
「お、お前なんでここに……」
心臓を握り潰された気分だった。
私は毛布を放り捨て、急いで服を身に付け、無我夢中で貴哉さん家を飛び出した。
「おい!姫虎!」
貴哉さんも急いで服を着て私を追ってきた。
彼は私の手首を掴んで肩で息をした。
「どうしたんだよ、あの男が何なんだ!?」
私は涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた。
そんな私の顔を見て、彼は「あ…」といったように手を離した。
そして、肩を震わせたまま、何も言葉を発しない私を優しく、そして切なげに見つめた。
「俺に……言えねぇこと?」
「あ……」
貴哉さんを不安にさせていることを痛感して、私は慌てて首を横に振った。
そして、やっとの思いで言葉を紡いだ。
「あの人……、私の、父親なんです……」




