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#51 味方(8)
「痛っ!」
校門の陰で私を待ち伏せしていたクラスの男子が、私に石を投げたのだった。
「やったぜ、命中!」
男子数人が次々と私たちに向かって石や泥を投げつけてきた。
「あいつら、んなガキくせぇことやって恥ずかしくねーのかよ」
舌打ち混じりにつぶやくと、ナギは座り込んだ私を抱き上げて、全速力で門を抜けた。
学校が見えないところまで来ると、ナギは私を降ろしながら心配そうな顔をした。
「大丈夫か?」
「……うん」
傷は赤黒く腫れ上がって血が流れていた。
頭痛が酷い。
眩暈がして天を仰ぐと、ナギに腰を支えられた。
彼は私をおぶって歩き始めた。
頭がガンガンして何も考えられなかったけれど、再びナギの温もりを感じることができたことに嬉しさを覚えていた。




