表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/89

#5 地獄の幕開け(5)

ナギにあんなに優しく抱かれたのは初めてだった。



まるで、私を繋ぎ止めて、安心させるかのような愛撫。



『弥生には断っておいてくれ』



私は鏡を通して、ナギが首筋に咲かせた赤い花を見つめた。



そっと触れると、チクリと甘い痛みが走った。



交際している男女……それも同意の上なら問題ないはずなのに、何故か罪悪感というものが私の中に住み着いた。



「ナギは……ヒメコのモノ……」



確認するように呟いて、私は床についた。




次の日、弥生に告げるセリフのシュミレーションをしながら登校した。



……きっと、諦めてくれる。




「おはよー!」



学校に着くと、早速弥生に声をかけられた。



「辰巳くんとのこと、上手くいきそう?」



「あ……、そのことなんだけどね……」



シュミレーション通りに言いかけた時……。



「ヒメコ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ