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#49 味方(6)
それからもいじめは続いた。
でも、浅香くんが陰で支えてくれていた。
だから、私も耐えられた。
『私には味方がいる』
それが嬉しかったし、心強かった。
そんなある日、浅香くんから電話がきた。
「悪い、ヒメちゃん。また停学くらっちまった……」
喧嘩に巻き込まれて揉めている時に、警察に見つかり補導されたらしい。
浅香くんはひたすら謝ってくれた。
「大丈夫だよ、私は。浅香くんのおかげで強くなれたから」
けれど、内心は不安だった。
また、ひとりになっちゃった……。
そんな寂しさがあった。
次の日の放課後、玄関から外に出ると、クラスメイト数人がたまっているのが見えた。
手にはホースを持っていて、私に水をかけるつもりなんだと悟った。
蛇口が捻られ、水音がすぐそばで聴こえた。
濡れる……!
私はぐっと目を瞑った。




