#1 地獄の幕開け(1)
こんにちわ、碓氷です。
この小説に興味を持っていただき、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
友達に軽くあらすじを見せたら引かれました汗
男子にも「怖い怖い怖い!」と連呼されました爆
そんな小説ですが、どうぞ、お楽しみください(^^)
「隣のクラスの辰巳くんのこと、好きになっちゃったみたい」
弥生がいきなりそんなことを言うもんだから、思わず口に頬張っていた弁当を噴き出すところだった。
「この前の体育祭の時すっごくかっこよくってさ〜!ヒメコ、辰巳くんと仲いいじゃん?私のこと紹介してくれない?」
「……ナギのこと?あの人、恋愛に興味ないよ?やめときなって」
「えー、でもぉ……」
平常心を保つ。
私は彼女の恋愛を断念させなければならないのだ。
「辰巳くん、かっこいい上に優しいじゃん?だから絶対に付き合いたいの!」
「そうねぇ……」
優しい……ねぇ……
私は昨日のベッドでのことを思い出した。
半ば強引に私を抱く彼は優しいのだろうか。
「うん、まあ優しいね」
苦笑いの自信があった。
弥生はそんな私を不審そうに見つめた後、席を立った。
「とにかく、よろしくね!恋のキューピットさん」
キューピットどころか、悪魔に成らざるを得ない状況に陥ったと思った。
私は教室の隅に張った蜘蛛の巣を見つめたまま、これから先のことを考えていた。