友との出会い
この小説は中二病の作者が某ライトノベルに影響され、あくまで趣味で作ったものです。あくまで趣味なので、表現力不足、文章力の無さなどが目立っているかもしれません。また、この作品はシリアスな場面などは存在しません。それらの点をご了承の上、ご覧になって下さい。
※この作品はあくまでフィクションです。現実の団体、個人、ニックネームとは、一切関係していません。
噴水に向かう途中、聞きなれた二人のプレイヤーが居た。
「お~い、ニク~、マサル~」
その名前を呼びながら近づいて行った。
「おう、シンヤじゃね~か」(マサル7)
「よぅ、ひさしぶり」(ニクキュウ)
それぞれが違った返事をしてくる。
「お前たちも住人になっちまったのか?」
マサルが聞いてきた。
「その様子だと、お前たちもそうみたいだな」
するとマサル7は、
「なんでわかった!お前エスパーだろ!」
とびっくりしてそれをニクキュウが、
「お前さっきお前たちもって言ってたじゃねーか!」
と突っ込んでいた。
「聞いてくれよ、さっきニクのせいでパーティー全滅したんだよ!ひどくないか?」
「おい待てよ、あれはお前がミスって俺に攻撃したからだろ?」
「いや、あれはお前が攻撃避けたからだろ!」
「当たれってのかよ!」
「ああ、おとなしくあたっておけば良かったんだ」
「はぁ?なんでわざわざよけれる攻撃喰らわなきゃいけないんだよ」
二人で勝手にヒートアップしてる。ん、待てよ。全滅したって事は一回死んだんだよな?じゃあなぜこいつらは生きているんだ?
「なぁ、一つ聞いていいか?」
「「なんだっ!」」
二人が怒りを現わにして聞き返してくる。
「お前らって一回死んだんだよな?」
「「ああ、それが」」
「なんで生きてんの?」
「噴水の近くの教会で・・・」
「生き返ったような・・・」
「そうか・・・」
つまり、死んでも大丈夫ってことだな。
「ところで、お前らもキャラ情報書き換えられたのか?」
「ああ、俺は元ヒューマンソードマンだったのになぁ・・・」
「ニクはまだマシじゃねぇか、俺は元ノームアルケミストだったんだぞ?種族まで変えられたんだぞ?」
「まぁまぁ落ち着いて・・・」
今度はヒートアップする前にハヤトが止めに入った。
二人は美女に止められてびっくりしていた。
「おい、シンヤちょっと来い」
何故か呼び出された。
「ハヤト、ちょっと待っとけよ」
そしてハヤトから見られないように角を曲がる。
そして、
「なぁ、お前なんであんなに可愛い子と知り合いなんだ?」
マサルとニクはとても不思議そうな顔をして聞いてきた。
これまでの経緯を教えるべきか?いや、黙せるかな?
「まぁ落ち着いて考えてみろ。あいつとは現実でも友達だが、現実で可愛いという保証はないじゃないか」
おれが常識論を解いてみたが、
「このゲームはリアルワールドって知ってるか?」
いきなりわけのわからんことを言われた。
「知っているが、それがどうかしたか?」
「このゲームの設定上、顔は現実に比例して変わるという設定もされているんだ」
「マジで?」
たしかに、ハヤトはリアルの俊哉と同じくらい可愛い。
「マジで」
「そうか・・・」
何とでも言い返せたが、あそこまでレベルが近いと反論できまい。
その会話を聞いてマサルは
「えぇっ、マジでッ!?」
もう一度聴き直していた。
・・・・
「さて、それでなぜあんなに可愛い子と一緒にいたんだ?俺たちにもわかるように説明してくれるか?」
マサルが何やら禍々しいオーラをまといながら聞いてきた。
「ま、まぁ落ち着け」
とりあえずなだめてみる。すると今度はニクが、
「おちつけるかぁーー!」
と、ド迫力で言い返してきた。
「どう落ち着けってんだ!お前みたいな奴が何であんな可愛い子といるんだ?なんで俺じゃないんだぁ?」
「落ち着け、ニク。お前にいるなら俺にもいるはずだ!あとシンヤ!お前あの子に何したんだぁ!どうやってあんなに仲良くなったんだァ?」
ヤバイ・・・。二人のテンションがヤバイ・・・。
「え~っと、実はだなぁ・・・」
俺はあいつが男であること、なんで女性アバターになったかを説明した。
「つまり、あいつは男で・・・」
「間違えてそうなったと・・・」
何やら二人からまたもや禍々しいオーラが・・・。
「「信じられるかぁ!!」」
声を揃えてそういい、ニクが弓を取り出した。
「くらえ、サンダーショット」
そう言うとニクは三本の矢を放った・・・俺に向かって。
「ま、待て!なんでそうなる!?」
「うるさい、お前なんか燃えて死ねばいいんだァ」
三本のうち、一本が俺の横腹をかする。
「いってぇ!」
一瞬全身が痺れてこけてしまった。
「何なんだよ畜生!!」
そう言って立ち上がろうとしたら・・・
「ファイアラー!」
そういってマサルは後ろからバスケットボールくらいの大きさの火の玉を飛ばしてきた。
思いっきり右にジャンプしてギリギリ避けた。
「「チッ・・」」
という、重なった舌打ちが聞こえた。
「何なんだよお前ら!人の話信じろよ!」
「「無理だ!!」」
こ、こいつら~!俺も武器を取ろうとした次の瞬間
「ストップ!みんな落ち着いて!!」
いつの間にか来ていたハヤトに止められた。
「止めるな!俺は今からこの馬鹿達に現実ってもんを教えてやるんだよ!!」
怒りのあまり、思ってもいない言葉を言ってしまう。しかしそれどころではない。
「「夢見てんのはテメェの方だろ!!」」
「いや、現実もなにもここゲームの中だし・・・」
調子乗りのハヤトが止めに入っている。これは珍しいものを見れた。いや、それどころじゃなくて・・・
「こないならこっちから行くぜ!」
そういいながらニクは矢を放ってきた。
「そんな攻撃当たるかよ!」
俺はその矢をジャンプしてよけ、俺は自分の装備を取り出した。
「天使の初期武器は双剣か・・・」
そういえば装備の確認を忘れていた。
「装備に驚く余裕があるのか?」
体中に炎をまとったマサルが野球ボールくらいの火の玉を飛ばしてきた。
「ちょッ、待ちっ!てか何で燃えてるの!?」
「今更常識的な事聞くんじゃねぇ!」
マサルの攻撃を右にかわした。するとマサルは体当たりをやめ、蹴りを仕掛けてきた。
「ちょッ!お前魔法使いじゃねーのかよ!」
「勘違いするな!魔法使いはウィザードだ!」
蹴りを体をそらしてかわす。そして、体制を戻した次の瞬間、思いっきり蹴り上げられ華麗に宙を飛んだ。
「だが、俺は魔導師だ!!」
下のほうからそんなことが聞こえる。
「ってか、どう違うんだよ!」
俺はなんとか体を地面に向けることができた。するとそこには、マサルとニクが待っていた。もうすぐ地面に着地するというところで、なんとか着陸体制が整ったと思ったら、
「「ラスト!!」」
という掛け声と同時に腹にとてつもない衝撃を感じた。どうやら二人に蹴られたようだ。あぁ、三人から遠ざかていく。
「よくやったな、ニク」
「マサルこそ、いい動きだったぜ」
とうざかる二人をみていると今度は背中に衝撃が走った。
「痛ってぇぇぇぇぇ!!」
どうやら、建物にぶつかったようだ。<耐久値が下がりました>と表示されている。
「お~い、シンヤ~戻っておいで~」
遠くで俺を読んでいるハヤトの声が聞こえる。
「お前らがこっち来い!俺は今休憩中だ!」
ふと、自分の体力ゲージを見てみる。
「ってか、体力ゲージ赤色じゃねーか!」
赤ゲージは基本、体力が10%以下という印なのだ。つまり、俺は今死にかけている。
「大丈夫?」
ハヤトが心配そうに聞いてくる。
「体力を回復してほしいです」
「ほらよ!」
ニクが瓶を投げてきた。
「なんじゃこれ?」
「回復薬だ。使え」
それを飲んでみる。味は、栄養ドリンクに近かった。
「うおっ、一気に体力全快だ」
「高かったんだぞ、ありがたく思え」
マサルが偉そうに言ってくる。
「お前、俺が買ったんだぞ・・・」
ニクは呆れながらつっこんでいる。
「そもそも、お前らのせいでこんなに減ったんだぞ?」
「お前の日頃の行いが悪いんだ、そうじゃなかったらお前の話を素直に信じていたさ」
ニクが言うことは最もだ。少し反省する。
「まぁ、俺はお前の行いが良くても事実確認するまで信じなかったけどな!」
「「そこで威張るなよ・・・」」
俺とニクが同時につっこんでいた。
そんな馬鹿な事をしているとハヤトが
「三人とも!住人が集まっているんだから僕たちも行くよ!」
と、注意してくれた。
「さて、行くか」
俺が立ち上がると、皆が歩き始めた。
(っていうか、いまのところ住民の100%が知り合いって・・・)
そっと、心の中でそう呟いて集合場所へと歩き始めた。
お読みいただき、ありがとうございます。いや~、今回ではハヤトのキャラが不安定でした。なぜかキャラがぶれてしまいました。一話では調子乗りという印象が強かったですが、今回はなんだか優しい感じでしたね。まぁ、今後はこの優しい性格で行こうと思いますので、ご了承ください。次回は、一気にたくさんのキャラが出てきますので、楽しみにしていてください。