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さすがのユエでも、何かがおかしいことには気が付いていた。
敵の声を聞くとぶれる視界、
考える度に頭の中で鳴る、カチカチという音。
あれからまた、仲間も増えた。
鵺に木霊、鎌鼬。
他にもどんどん妖の仲間が増える度、眷属も共にやって来て、広かった屋敷は手狭とまではいかないが、ぎゅっと詰まった感じになっていた。
それでも、敵は増えない。
残党狩りとはじめから聞いてはいたが、同じ格好、同じ見た目の敵が何度も何度もやって来る。
まるで、そう見せられているように。
ユエの頭の中でまた、カチリと音がする。
頭痛を伴うそれも、もう慣れてきてしまっている。
(僕は、何を隠されているんだろう。)
ユエは1度、考えるのをやめた。




