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1章:死神:――TYPEⅡ――
学校を着くと、さっきの死神について思考していた。
僕がさっきの少女が『死神』と言って現れたのに驚かなかったのは、内心それを望んでいたからかもしれない。
将来に何も見出せず、ただ同じ日常を繰り返すだけ―――
別に死にたいわけじゃない。
ただ同じ毎日は退屈だ。
いつからだろう、こんなに日常がつまらなくなったのは。
高校生になってから?
中学生になってから?
それとも、あの事件以降からだろうか?
たぶん、あの事件なんだろう。やっぱり。
あの日以来僕はただのしゃべるだけの人形と化してしまったのかもしれない。
もし誰かが止まる事を許してくれるなら―――
そんな思いが彼女を呼んだのかもしれない。