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オールテイマー  作者: 下海


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第二話「初めての異世界生活」

最初の説明パートの話の閉め方むずい。

説明のためにしゃべらせてる感が強くて書いていて違和感が…

 異世界に来て半年がたった。

 そろそろ俺も赤ん坊での生活に慣れてきたころで、最近では一人でも移動できるようにもなった。

 一人で移動できるようになるとこの世界についてもいろいろと分かってきたことがある。まずこの世界の文明レベルはおそらく中世のヨーロッパくらいの感じだろう。そこまで発展しているわけではないが、魔法の影響もあって生活を不便なく暮らすことはできそうだ。

 

 他にも自分の家族についてだが、この世界での俺の両親は農家をやっているらしい。家の敷地には畑がいくつかあり、そこで収穫された野菜を受け取りに来る商人のような人を何度か見かけることもあった。かなり儲かっているのか俺の家はそこそこ大きいような気がする。まぁそのおかげでかなり良い暮らしをしてるのだからありがたい限りだ。


 最近では、この赤ん坊での生活にも慣れてきて何の抵抗もなくなってきた。初めの頃は腹が減っても我慢していたのだが、やはり赤ん坊の体ということもありすぐに弱っていくのが分かった。そんな経験をしてから腹が減ったら泣いて母親をきちんと呼ぶようにしている。プライドなんてものはとっくのとうになくなった。流石に命の危険に比べたらプライドなんて安いものだ。

 そんなことを考えていたら、腹が減ってきたな。


「おぎゃー!おぎゃー!」

 

 こうやって泣くことによって母親がすぐに来てくれる。最近は微妙にしゃべれるようになってきて、「あー」だの「うー」だの音を鳴らしてみたが、やっぱり泣くのが一番来てくれるのが早くて効率が良い。両親が農家をやっていて家にいることが多いおかげか母親は常に俺に気を配ってくれている。そりゃ子どもだから当然のことかもしれんが、一人でできることがかなり少ない俺にとってはかなりありがたい。


「はいはーい、おなかすいたんですかー?すぐにごはんにしましょうねー?」

 そう言って母親は服をはだけさせ俺に乳をのませるようにした。

 流石にこの光景は何回見ても慣れる気がしないな。母親とはいえ前世の俺より年齢の低いであろう女性がこうして授乳をしてくるのは恥ずかしいものがある。


 この女性は母親のシータ。金髪碧眼の美しい女性である。見たところ年齢は二十代半ばといったところだろうか。子育てに農家の仕事とかなり忙しいだろうにそんな様子は全く見せないすごい人だ。


「フリードは赤ん坊なのに静かだねー。将来はきっとクールでカッコいい男の人になるんだろうねー。たのしみだなぁ」

 

 こんな綺麗な人に褒められると気恥ずかしいものがあるが、この人の子どもということはきっと将来はかなり美形になるだろう。自分で言うのもなんだが前世での自分の容姿については多少自信はあったが、流石に今世の容姿には勝てないだろう。というか前世でもかなり美形な部類に入る容姿をしている自信がある。

 

 そしてフリードというのは今世での俺の名前だ。フリード・イルバージ、我ながらなかなかカッコいい名前だと思う。


「どうした?フリードにご飯をあげてるのか?」

「そうよ。私たちもそろそろご飯にしましょうか。」


 父親のカイル・イルバージが畑仕事から戻ってきた。見た目は前世の俺と同じくらいの二十代後半ってところだ。年齢の割に貫禄があり、THEイケオジって感じだ。


「そうだな。そろそろ昼飯でも食うか。今日は俺が作るよ。」

「本当に?それは助かるわ。ありがとう」


 向こうの世界の日本と違いこちらの世界ではかなり男女の差がないように思える。まぁこの家庭内だけかもしれないが、魔法の影響で男女間の筋力などの差を埋めてしまえるからかもしれないな。しかし本当にこの二人は仲睦まじい夫婦だと子供ながらに思う。何やら最近では夜の方も仲睦まじいらしいし、こりゃ弟か妹が来年ぐらいにはできるかもな。

 でもその場合ってどうなるんだ?俺みたいに転生者なのかそれとも普通の人間なのか。嫌だぞ俺は妹の中身がアラサーのおっさんとか。俺も人のこと言えないが。まぁまだ生まれてもない妹のことを考えても仕方ないか。


「じゃあ私ジョンにミルクあげてくるわ。」


 うちでは、ジョンという犬のような魔物を飼っているらしい。牧羊犬のような役割をしているとかなんとか、両親がまだジョンを俺に近づけてこないのであまりきちんと見たことはないのだが、この世界の動物は非常に気になる。牧羊犬なぐらいだからきっと大型犬でかわいいんだろうな。


「フリードはここでおとなしくしててねー」そう言って、シータは俺をベッドの上において畑に向かっていった。カイルは料理をしているし、赤ん坊である以上こういう時間はどうしても多くなってしまうがやっぱり暇だ。


(よし、魔眼の練習でもするか)

 

 俺は心の中で魔眼の発動を唱えた。その瞬間俺の両目の視界が紫のような色に変化する。そして部屋の天井のある一点を薄く黄色に映す。そう、俺は死んだ後のあの空間でギフトとやらをもらったらしい。最初は何の事か全然わからなかったし、ステータスオープンとか心の中で唱えてみても無理だった。あれちょっと憧れてたのにな。

 ところが、ある日突然今のような視界が広がった。最初は良く分からなかったが、使っていくうちに色々分かったことがある。まず、この魔眼は唱えれば発動できると言うこと、発動を終了したいときも同様。最初はどうすれば一生このままかと焦ったがそんなことはなく意外と簡単に戻ってくれた。

 そして、この魔眼に黄色く映るところはおそらく弱っているところだろう。思えばあの天井は人が通るたびに毎回ギシギシなっていた。中の木材が傷んでいるのだろう、しかし映っている黄色が薄いため傷み具合はそこそこと思える。色の濃さで弱り具合が分かるという具合だ。

 他にも、この魔眼は動物にも適用する。畑仕事後のカイルは毎回腰のあたりが微妙に黄色く映るからな。畑仕事はやっぱり腰に来るんだろう。


「ようし、料理ができたぞ。おーいシータ料理で来たぞ、こっちに来て食おう。」

「はーい。今行くわ。」


 料理の出来たカイルがシータを呼んだ。


「今日の料理は何かしら。」

「今日はなシータの好きな料理にしてみたぞ。美味しそうだろ?」

「本当だ!ありがとうカイル」


 カイルが今日作ったのはシータの大好物らしい。あの二人の様子を魔眼で見てみると、シータから料理に向かって黄色い線が向かっていて、カイルとシータの間にはかなり濃い色の線が通っている。これが何を意味するかというと、先ほどの天井と同じでその人物の弱いところという意味だろう。シータは大好物の料理に目がなく、二人は愛し合ってるためもし何かあったらお互いがお互いの弱点ということだ。

 これは我ながらかなり良い魔眼をもらったんじゃないだろうか。ただ弱点が分かるだけだったらあれだが好物も分かるとなると面白い使い方ができそうだ。


 そろそろ脳と目が疲れてきたので魔眼の使用をやめる。やはり魔眼を使い続けることは難しいな。

 まぁ、ハイハイ程度で集まる情報はこんなものか。まだ歩くことはできないからな。つーか赤ん坊って何歳ぐらいから歩きだすんだ?もしかしたらあと半年ぐらいこの生活か?

 これから半年ほど続くであろうこの生活を想像して俺は泣きそうになった。

キャラクター紹介

フリード・イルバージ 今作の主人公。名前の由来は飼育の英語ブリードとフランス語のイルバージョみたいなのから採用。

シータ・イルバージ 母親。長い金髪碧眼の美女。由来は飼育をちょっとだけいじった。

カイル・イルバージ 父親。ブロンズっぽい髪に碧眼。由来は飼うをちょっとだけいじった。畑仕事をしているため、ガタイがかなり良い。

ジョン ペットの犬型魔物。名前は犬っぽいもの。こっちの世界でのシェパード的なのをイメージ。

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