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学校という場所が嫌いだ

作者: 島猫。

学校という場所が好きではなかった。

気が張る場所。

息の詰まる場所。

やっと卒業できたときには清々した。

これで縁が切れる、そう思った。



大人になり、大人になっても学校とは縁が切れないのだと知った。

送られてきた入場券の葉書には、学校の体育館が投票所として指定されていた。

行きたくなかったので、役場まで車で出向き、期日前投票を済ませた。


結婚した。

子が出来た。

子が成長した。


嫌々ながら、校門をくぐる。

最近は夫婦揃って授業参観する家庭が多いらしい。

入学式や運動会、発表会などは言わずもがなだ。


黒板の前に数名で立ち、グループ発表する我が子の成長を微笑ましく思った。

そして、早くこの教室、この学校という敷地から立ち去りたくて仕方がない、成長しない自分を苦々しく思った。


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― 新着の感想 ―
ちょっとわかる( ˘ω˘ )
そうなんですね。 そんなに学校というところが苦手とは……。 私は最近、あちこちの小学校にちょくちょく出かけています。孫の、サッカーの試合の応援のためにですね。 勉強が目的であればイヤですが、今は楽しい…
∀・)すごくリアルな「学校という心」を映した作品のように感じました……。
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