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――今でも、夢を見ているように思うんだ。
あんなに昔のことなのに、あれからもう随分経って、何もかもが変わってしまったのに。
それでも過去の俺が、子どものまま、すぐ側を駆け抜けてゆく姿が見えるようで。
現実はいつだって、少しも年を取らずに在り続ける。
あの頃にもう一度戻れるなら、俺は、どんな顔をして昔の自分を見送るだろうか。
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