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花月演義 ~~花月の乱~~  作者: のわ〜るRion
第7章 樹を目指す旅
63/138

62.温泉の村クレフ



フローレンたちの一行は、フルマーシュの街を出て、西へ向かっていた。

いつものようにアルテミシアと、ユーミ、レイリアの三人が一緒だ。


今回はそこに、先月加わった八人の女の子が一緒だった。


山賊に捕まっていた七人。

そのうち滅ぼされたグリア村の四人の女の子、ユナ、フィリア、ランチェ、シェーヌ。

それと、闇商人から山賊へと続けて捕まっていた三人、レメッタ、マリエ、ナーリヤ。

そしてタムト村で一行を頼ってきて一緒になったイーナを含めた、全部で八人だ。


一月足らずを過ごしたクレージュの店から離れる事を、少し名残惜しそうにしていた。



鎧を貰った事もあって、女の子たちにはすっかり戦闘要員の感がある。


彼女たちの扱いについては、はっきりと決められていない。

行商人であるクレージュの助手であり、クレージュの商会の従業員、という事になる。


別の見方すれば、助爵クレージュやフローレンの「私兵」というような形にもなる。

こういった組織としての有り様や彼女たちの立場や位置づけは、いずれはっきりと決める必要があるだろう。


自分が鍛えているという事もあり、フローレンは女の子たちを兵士として扱っていた。

輸送の業務に、八人の女兵士が同行する、という事になる。


わずか一月足らずの訓練だけで、彼女たちを兵士と呼ぶにはムリがあるかもしれない。

だけど、その女兵士用の面積の少ない鎧はともかく、通称“ヴェルサリア女子兵装備LV1”のおかげで、そこそこは戦えるだろうという予想はついている。


敵を倒すことまでは求めない。

少しの間持ち堪える事ができれば、それだけでいい。

その間にフローレンたちが順番に片付けていけばいいのだ。

並みの山賊程度ならそれで充分に対応できるはずだ。



クレージュのところは、商会、というにはちょっと小規模だ。

輸送用の荷馬車が二台しかない。

一台は先日クレージュたちがアングローシャに行って帰ってきたばかりだ。

なので馬を少し休ませている。


残りの一台で物資を積んで、女子十二人全員歩きでそれほど盛んでない街道を歩いている。





クレージュの店があるフルマーシュの町は、ますます不景気の波が押し寄せてきていた。

物資や人員が、北の地へ流れているのだ。


商業都市アングローシャ領主の大貴族から、北の支援をするよう、通達が出されている。

働ける者なら、北に向かえば良い。

特に職人は待遇が良い。


レイリアが手伝いに行っていた鍛冶屋なども動員され、職人たちは北の旧ブロスナム領へ向かうことになった。

既に現地の工房も手配され、かなりの給金が約束されているということだ。

もともと北のブロスナムは鉄の産地であり、その地から鉄を仕入れていた。

原料をほぼ現地で調達でき、その地に武器を卸すのだから、輸送の効率も考えると、職人が現地に行くほうが理に適ってはいる。


当然だがレイリアは鍛冶屋連中と一緒に北に行く気はない。

彼女の二人の妹分、ガーネッタとネリアンも鍛冶屋は辞めて、既に目的地のエルフ村に先行している。

この二人は甘い(キビ)の栽培と砂糖精製や砂糖酒醸造という、レイリア姉御にはない知識と技術を持ってるので、ぜひとも最初に行ってほしい人材だった。

男問題を起こしてずっと意気消沈していた二人は、クレージュとレイリアからこの話をもちかけられ、かなり張り切ってエルフ村行きを決めていた。


その甘い(キビ)があの村の主力商品になる、とクレージュは見ていた。

砂糖は危険な海路を越えて南から運ばれるので、どうしても値が高くなるのだ。

そういうわけでクレージュはその二人を第一陣で行かせたのだ。

ちょうど、鍛冶屋での仕事の折り合いをつけたところだったけれど、クレージュからも彼らに話をつけにいったのかもしれない。




そして今、タムト村方面で加わったこの八人の女の子たちが新天地へ向かう。

その次には、参加を志願しているフルマーシュの町娘四人と、料理人母娘が順次移住する予定だ。

フローレンやアルテミシアと輸送に関わるメンバーは、しばらくの間フルマーシュと新天地を往復することになるだろう。


フローレンもアルテミシアも、冒険の時からできるだけ色々な道を通り、覚えておく癖はつけている。

その中で、もっとも輸送に効率の良い道を選ぶのだ。

輸送にかかる時間、休める場所、関での手続き、道の整備状況、坂による勾配、通り道の難所、そして道の安全性…治安の良し悪しや、危険な動物の有無だ。



今回の輸送に選んだのは、フルマーシュから西街道を行くルートだ。


それほどの人通りではない。

だが道は整備され傷みは少なく、賊の出るような不穏な気配もない。

エヴェリエ公国からルルメラルア首都オーシェへ続く街道なので、人通りに関わらず重要な街道であることは間違いないのだ。


街道の南側は森がちな地形が延々と続いていた。

その木々のむこうにはかなり高い山が連なっているのが見える。


街道の北側は草原がずっと広がり開けている。

こちらはかなり遠くに、山の姿が霞がかって見えるだけだ。


街道の途中には小さな村が点在する。

基本的には農村だけど、旅人向けに食事処や雑貨の店、また規模は小さいけれど寝泊まりできる場所も揃っている。


初日はそういった村で宿泊だ。

この小さなヴァイという名の村は、さすがに街道沿いなので、荷馬車ごと停められる馬小屋つきの宿もある。

お世辞にもいい施設とは言えないけれど、とりあえず雨露が防げれば充分だ。


午前にフルマーシュを出て、途中何度かの休憩を挟み、夕方まで。

ほぼ半日歩き詰めの一日だった。

フローレンやアルテミシア、レイリア、ユーミは冒険慣れしているので、これくらいの行軍は慣れたものだ。


「みんな大丈夫? 疲れてない?」

フローレンが気にしているのは、同行する八人だ。

始めての荷運び行軍で半日も歩いて(こた)えているかと思ったら…


「ええ、だいじょうぶですよ。ここ、道が平坦ですから」

ユナが平然と答えた。


「こないだの山道は、きつかったよ~」

「あー…あれは、死ぬかと思ったー…」

「うん、あの時は、お世話になれるって思って、めっちゃ頑張って歩いた!」


ユナと同じ村のフィリア、ランチェ、シェーヌ、が口々に先日の話を持ち出して比べていた。

そういえば、仕事としての輸送は始めてだけど、この八人はあの起伏の激しく道も蛇行した、あの南街道の帰路にも同行していたのだ。


「これくらい、カルいよー!」

「あれから毎日訓練して、足腰も鍛えてますから」

「お食事もいいもの頂いてますし…」


レメッタ、マリエ、ナーリヤ、

南の遺跡で一緒に捕まっていた三人も、そこまで疲れている感じではない。


「この調子で、いっちゃいましょ~」

イーナの掛け声に他の子たちも「お~!」と掛け声を重ねる。こういう雰囲気は悪くない。


このイーナだけは後で行商先のタムト村で加わってきたけれど、もうすっかり他の七人の中に馴染んでしまっている。

この子たちは、最初から八人グループだったような印象になっていた。

それほどに訓練でも一体感があり仲がよく、ユナを中心にまとまっている。


女子たちは意外と平気な様子だった。

ここ半月の厳しい訓練のおかげで、女の子たちの体力もかなり鍛えられ、ほぼ半日歩き詰めでも音を上げる子は誰もいなくなっていた訳だ。




ここは、荷馬車ごと収まる厩つきの建物だけど、泊まる部屋がひとつしかなくて、十二人もの女子が寝泊まりするには、あまりにも狭い。

行商のための宿となると、どうしても限られてしまうのだ。

けれど、他の部屋を借りる予定はない。


フローレンは女兵士たちを二班に分け、どちらか一班は常に荷を離れないようにした。

商人の荷を狙った盗難は多いので、一応は建物の中とは言え、荷を放っておく事はさせない。

荷運びの仕事なので、そのあたりは厳しくさせるのだ。


新米の女兵士たちは、フローレンの決定に、忠実に指示に従っていた。

この子達は、自分たちで働いて生きていこうという気持ちが強いので、自分たちの荷物を大切にしようという意識も高い。


一班はここに残るので、食事なども交代で取ることになる。


ある程度なら外出するのも構わない。

でもこの村には見どころがないので、結局食事を済ませた女兵士たちは、宿の中でくつろいで過ごしている。


ユーミは不満だった。食事に肉が出なかったからだ…

レイリアも不満だった。安い酒しか出なかったからだ…


「おにくでないのよ! アリエナイでしょ!」

「…ったく…こんな安酒で納得しろって?」

「仕方ないでしょ! ないものは無いの! 我慢しなさいよ!」


あまりに肉! 酒! と、うるさい二人…

フローレンは、女兵士たちのことよりも、この二人の心配をしなければならないのは、どうなのか…


「ま、お楽しみは明日に取っておきましょう♪」

そう言うアルテミシアも、この村には名物スィーツがないから、不満なのだ…。



そんな感じで、行軍初日はみんなけっこう早めに寝た。

一応、フローレンの指示で、女兵士たちは交代で荷を見張ったりもしたのだけれど…

そもそも、フローレンとユーミがでワラに包まって馬と一緒に寝ているので、見張りをする意味はあまり無いのだ…。

それでも、彼女たち自身が仕事としての意識を持って荷物を見張る事が大切なのだ…。



フルマーシュからエヴェリエ公領とのちょうど中間に、クレフという村がある。

村とはいえ、既に小さな町のような様相を見せていて、今のフルマーシュよりもはるかに活気がある。


この街道の宿場町であり、多くの旅人や行商人の姿が見られた。

村の住人以外にも、外部から来てここで働いている人もかなり多くいる様子だった。

だから村の規模からすると、非常に人が多いという事になる。


フルマーシュからこのクレフ村まで、二日かかっている。

馬を駆けさせれば半日かからない距離なのだが、今回は馬車に荷を積んで歩きながらの行軍なので、進みは非常にゆるやかで時間がかかるのだ。


それでも、朝早くに途中のヴァイ村を出たので、わりと早く、日が傾く前に着くことができた。




フローレンたち一行の泊まる宿は、あらかじめ決まっている。

クレージュの名前で何度も利用している宿なので、馴染みの客といった扱いだ。

ここも荷馬車ごと止める馬小屋もあり、隣接する形で居室がついている。


ここは割と良い宿だ。

交易で何度も通っているクレージュが選んだ宿だけある。

先日のヴァイ村の宿と構成は同じなのに、作りがしっかりしていて清掃も行き届いている。


そして食事もついてくる。

料理はいたって普通、どこの村でもありそうなものだった。

残念ながらすべての村に、特産の料理があるわけではないのだ。

だが…


「ごはんがおいしい!」


ユーミがまたおかわりしている。

いつも肉料理ばっかり食べてる印象があるけれど、どうやら肉以外でも満足する事があるようだ。


「このあたりは地下水系があるから、その豊富な湧き水のお陰で、農作物は良く育つのよ♪」

その水自体も、ちょっとクセがあるような感じだけど、おいしい水だ。



行動は二班に分かれている。

次はフローレンとレイリアの班が食事を摂り、次はアルテミシアとユーミの班が自由行動の外出だ。


この村での外出には意味がある。

なぜなら、この町には…


温泉がある!


クレフ村の最大の特徴は、天然の温泉が湧く土地だ、ということだ。


温泉があるから、この村に滞在する人も多く、わざわざここで二泊もする行商人もいる。

宿も流行るから、その関係の仕事のためにこの村に住み着いている人も、大勢いる。

この村が、フルマーシュよりも活気があるのは、いわば温泉のお陰だとも言える。





アルテミシアとユーミ、そして同行する八人の女の子のうち半数が、第一班として温泉に来ていた。


半数は常に荷物の場所にいる。

みんなの生活の生命線である荷を守るという意識付けであり、取り決め通りに行動する。

そういうところも訓練の一環なのだ。

この子達に求められているのは、兵士としての行動なのだ。


それでも堅苦しいだけじゃあない。

女の子たちはおいしい食事に満足しているし、素直に温泉を楽しみにしている。



そして、女子六人…

温泉の時間だ。


アルテミシアとユーミはいざ知らず、女兵士たちは鎧を外して、軽い衣服に着替えてから出かける…着替えたことで露出度は下がっているのだけど…



温泉は広々としている。

他にもお客はいるけれど、その周りにいるのは彼女たち六人だけだ。


ユーミとじゃれているレメッタは、北の地出身という事だ。

見た感じどおり、ほぼ獣人族でまちがいない。

レメッタはどこか子犬のように人懐っこい、ので、犬狼系統の獣人族と思われる。

そして肉が好きで、フルマーシュにいる頃は、よくユーミについて一緒に狩り行っていた。

ユーミの一番弟子である猟師のエスターとも友達になっていた。


レメッタは、ユーミと一緒にいる。

なんか、じゃれ合っているような感じで、お湯をかけあったりして遊んでいる。


「ちょっと! 他の人に迷惑かけちゃダメよ#」


獣人族は総じて、ちょっと子供っぽい印象がある…

野生に帰っている、のだろう…多分…。



アルテミシアは他の三人、マリエ、ナーリヤ、イーナと一緒だった。


その三人の女の子たちが、じっと胸元を見つめてくる。


「? どうかしたの?♪」


「アルテミシアさんも、えと…」

「その、けっこう…お、おむね…」

「アルテミシアさん、けっこう胸、おっきいんですね」


マリエとナーリヤがちょっと恥ずかしくて言いにくそうなことを、イーナがはっきり言った。

三人揃ってアルテミシアの胸元に目を落としていた。


「そりゃあ…ね…♭」

この子達にどうしてこんな、意外そうな言われ方をするのか、その理由はわかっている。


アルテミシアの胸は割りと大きい。

十分に標準以上だ、という自身あり!


ただ…周囲にいるメンバーのそれが、揃いも揃って更に大きいのが問題なのだ…。


かなり大きいレイリアのと、

メチャ大きいフローレンのと、

体格の割にケタ外れに大きいユーミの、


に囲まれてると、どうしても、その中では最小、という評価になるのは仕方ない…

大きさは嘘をつけないのだ…


クレージュの店にはさらにその上がいて…


踊り子ラシュナスの不自然に大きいのと、

クレージュの完全規格外に大きいの…


が、いるので、アルテミシアの大きさが目立つことはない…ない。ない!

占い師のレメンティのはレイリアと同格くらいだから、アルテミシアは冒険者組では最も貧という事になる…

…割りと質量もあって、決して小さい訳ではないのだけど…。


「“貧”じゃあないのよ! 私だって、わりと“豊”なんだから#」


アルテミシアが大声を出したので、うわっ、と女子三人はちょっと驚いた。


「だ、だいじょうぶです…」

「お、おっきいですから…」

「うん、充分巨乳だよ!」


一回り歳下の、この子たちと比べれば、全然負けてはいない。

店にいる女の子たちの中では、微ぽっちゃりなミミアが圧倒的に大きくて、そして未亡人のウェーベルもその次くらいに大きい。

あとはこの子たちのリーダーのユナ。その三人には大きさで負けている気がする。

カリラ、セリーヌ、クロエの歳上系三人は年相応の大きさなので、もちろん敵わない。


「あー、でも、私だって、こう、変身すれば負けないわよ♪」


変身…? って何? って感じに三人はきょとん、として、


「まあ、あなた達の前で見せることは無いと思うけどね♪」


はあ…? という感じで三人はまたきょとんとする…。


「魔法を使う女の子はね、胸とお尻は重要な要素なのよ♪

 ここの柔らかなお肉から、魔奈は吸収されやすいの♪」


と、アルテミシアは自らの「豊満な」胸をつんつん、と指で示した。


マリエとナーリヤはアルテミシアの魔法の弟子だ。

マリエは光系の力を感じるので、おそらく天翼族(アンジェ)

ナーリヤからは闇系のそれが強い…多分、夜魔族(デモニア)系統だろう。


この二人も、そんなに小さい感じではないし、まだまだ伸びしろが感じられる。


神聖王国ラナ出身のマリエは、ストレートの長い金髪の清楚で質素な感じの女の子で、

東方出身のナーリヤは、少しクセのあるウェーブの長い黒髪のちょっと幸の薄そうな女の子だ。

この二人は内気で真面目なところを中心に、とても似ていて、そして仲もいい。

性格的に接客も苦手なこの二人は、洗濯や家事雑用を中心に、みんなの生活を裏で支える家事を主に行っていた。

地味な仕事も嫌がらずに自分たちの役目としてやりこなす姿勢からは、忍耐力の強さが感じられる。

フローレンの友人で花売り娘だったリマヴェラとも、大人しい乙女どうし仲が良い。


「魔法をしっかり練習して、魔奈(マナ)循環を高めれば、もっと大きくなるわよ♪」


「「おーー!」」っと、二人が驚きの声をあげる。そして、


「魔法、がんばります!」「いっぱい練習します!」

と、一気にやる気になった。



「あとは定期的に異性と行為を行うことも、魔奈の循環を活性化させる事になるのよね♪」


言っているアルテミシアも、そちらのほうはここのところ御座なりで、どうしても一人で簡単に済ませてしまうのだけど…。


「あ、それ、あたし得意でーす!」

その話題について恥ずかしそうに顔を赤らめる二人に変わって、イーナが手を上げた。


このイーナは、薄紫っぽいさらさら髪の、どこかふわっとした感じの子。

この子は多分、空歌族(ハルピュアイ)だ。

海歌族(セイレーン)と同じく、空歌族(ハルピュアイ)も、男好きで有名なのだ…。


アルテミシアの弟子…だけどそれは、歌のほうの弟子である。

顔立ちだけじゃなく声も綺麗で、ウェイトレス兼酒場アイドルな二人の先輩アジュールやセレステ、最近アルテミシアに弟子入りした町の仕立て屋の針子トーニャと一緒に、四人で歌ったりしていた。


魔法の素質は充分に持っているので、魔法のほうも弟子にしてあげてもいいかもしれない。

基礎が身につけば、応用は自分で学んでいけそうな素質が有る。



「で、アルテミシアさんは、どうなんですか~? あっちのほう…?」

イーナが、ずいっと顔を寄せてきて、興味深そうな目を輝かせてで見つめてくる…。


マリエとナーリヤも、恥ずかしそうに顔を伏せつつも、この話題には耳をそばだてている…清楚女子で素朴女子なくせに、興味ありあり、って感じだ…。


まあどっちにしても、エルフ村には男性もいないし…

無駄な話題だった事をアルテミシアはちょっと反省。


「さ、そろそろ上がりましょうか♪

 お風呂まだの子たちと代わらなきゃね~♪」


アルテミシアは「豊満な」胸元を押さえ隠しながら、立ち上がった。


「あ~、逃げた~!」という感じに残念そうな三人娘…


ユーミとレメッタは、あっちでまだじゃれ合っていた…。



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