2 異世界のすゝめ
疲れた。ははは、遊びすぎた。
疲れは己をも殺す、だな。覚えとこう。
あのあと何があったかというと
というか、なんで俺が話すかというと、話さないと心細くなってしまうからだ。精神力を持たすためにやってるんだよ。
ということで、本題に入ろう。
あのあと、目が動かせるなら、体も動かせんじゃね?っていう考えによって、体よ動けぇーとか言ってみたら、本当に動いた。わはは、俺はもうどこにも行ける。あははは。
そんでだ。次に、目を消せるなら体も消せるくね?とか思って、消してみた。
単刀直入にいうけど、無理だった。
目というものは、バケツとは違う部分みたいで、バケツを使って、つまりバケツをしまう側と現実を繋いでるみたいだ。
そして、しまう側について、つまり目がいったところについて探索してみようと思ったわけだな。
そこで、俺は考えた。しまう側で目を開く。つまり、こっち側の目を意識するのではなくて、あっち側にあると意識して目を使ってみるんだ。するとだな、夢を見るみたいな状況になるわけだ。その状態を、夢状態と呼ぶとして、夢状態での探索はなかなか難しかった。なぜなら、目を動かそうとしても、自分の体とリンクしてる限り、自分の体が動いてしまうのだ。そこでだ。こっちの体と意識の間のリンクを切ってしまおうと考えたわけだ。
今考えると、そのやり方にはゾッとする。もしかしたら、もうこっちの体に戻ってこれなくなるかもしれないからだ。いやぁ、あぶないあぶない。
体とのリンクを切った俺は、目とのリンクを試してみた。なんかゾクゾクっとした。と思ったら、目が自由自在に動くようになった。そして、意外にもそのあっち側はなかなか狭かった。自分の目と、一冊の本がった。それらがちょうど入るぐらいの大きさにあっち側はなっていた。
そして、そこにあった本には、こう書いてあったのだ。
『異世界のすゝめ』と。
表紙からだけでも、情報が一つ手に入った。ここは異世界だと。
もう持ち帰るしかないじゃないか。
どうやってもちかえりゃあいいんだ?
3つ思いついた。
1諦める。
2 とりあえずこの中で読む。
3 目みたいに体一部として呼び出す。
1は読みたいので却下。2は体がどうなってるか怖いので却下。3は…うーんこれしかないからやってみるか。
ということで、やってみたのだが、これがまた難しい。まず、意識を戻す。目からリンクを外し、次に体に意識を移す。
体に意識を移すときに、体という存在を意識しなくてはならない。これが難しいのだ。
どうにかして、戻ってきたのはいいのだが、ここからどうしよう。
目は持ってこれるんだがな。あの本をうまいこといして持ってこないとな。
よし、まずあの本を意識する。皮だよな。うん、皮の本で、表紙には異世界のすゝめって書いてある。よし、それを未知の空間から引き抜くように〜。はっはっは。見たかこれを。別空間からひきぬいたぞ。
うぉぉ。いやあこの本かっちょいいな。見ろ、この綺麗な金色の文字を。見ろ、このダイヤモンドでできた装飾を、いやぁ興奮するぜぇ。




